インビザライン矯正で歯が動く仕組み/装着時間/治療期間に関して
2023年3月3日
こんにちは。二子玉川駅前デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
この記事では、インビザラインで歯列矯正を考えている人に向けて、インビザラインで歯が動く仕組みについてご紹介致します。
併せて、インビザラインとはどのような矯正方法なのか・どの程度歯が動くのか・治療期間はどのくらいかなどについても解説します。
■矯正治療でどのように歯は動く?仕組みは?
矯正治療で歯が適切な位置へ移動するのは、機械的な刺激に対し、歯を支える組織が反応することで起きる現象です。組織のなかでも、歯と歯槽骨をつなぐ一層の膜である「歯根膜」が重要な役割をもっています。歯根膜は繊維性の、細かい結合組織で構成されているため、数々の細胞が多く含まれています。歯に矯正力がかかった際これらの細胞が関与し、移動していきます。
歯に矯正力のような一定の力がかかると、歯槽骨の中に入っている歯は、歯槽骨に圧迫される方と引き寄せられる側にわけられます。圧迫された方は歯根膜も同様に圧迫され、血流障害が生じます。血流障害の中でも充血帯では、血管の透過性が加速し、破骨細胞が集積し、この破骨細胞により骨吸収が促され、歯根膜の繊維を再形成したり、再配列しながら歯が移動していきます。
一方引き寄せられる方では、歯根膜が大きくなり歯根と歯槽骨をつないでいる歯根膜繊維が引き寄せられている状態となります。こうなると繊維の間にある血液が亢進し、歯根膜にある間葉系細胞が新しいセメント質や骨、歯根膜を形成します。
こうして歯に一定の圧力(力)がかかると、歯周組織は、吸収と形成を繰り返し、それに伴って歯が移動していくのです。早く移動させたいからと適切な力以上の強い矯正力をかけると、歯槽骨にもダメージを与えてしまうリスクもあがり、歯根吸収を起こす可能性も出てきます。
矯正は機械的な刺激に対する歯を支える組織の反応を利用
■アメリカで産まれた「インビザライン」
1997年にアメリカのアライン・テクノロジー社で開発されたインビザラインという歯列矯正の治療方法は、日本では、2006年から行われるようになりました。一般的に広く知られている従来のブラケットやワイヤーを用いたワイヤー矯正とは異なり、患者様の歯型を参考にプラスチック製の透明なマウスピースをつくり、装着することで歯列を整えていきます。治療をはじめる前に現在の歯の状態や、治療中の歯の動きなどをコンピューターでシミュレーションできるため、歯科医師も患者様も治療の効果をイメージしやすいという特徴があります。
メリットとしては「取り外し可能なので食べ物の制限がなく、生活にストレスを感じにくい」「痛みが少ない」「矯正装置が透明なので目立ちにくく、周りにも気づかれにくい」などがあげられます。しかし、適応不可とされるケースもあるほか、ワイヤー矯正よりも徹底した自己管理が必要になります。
インビザラインはアライン・テクノロジー社 (米) で開発された
■インビザラインで歯が動く仕組み
従来のワイヤー矯正と歯が動く仕組み自体は変わりませんが、力のかけ方が少々異なります。
インビザラインではお口の中の歯列のデータを専用ソフトで解析・分析し、理想とする歯列を最終的な着地点として設定します。治療前の現状の歯並びから理想とする歯並びに向かって、マウスピースを段階的に数個〜数十個つくり、1週間〜2週間に1回の頻度で新しいものへと交換していきます。
それぞれのマウスピースは、現状の歯列よりも少し進んだ理想の歯列に近い形をしているため、そのギャップによって歯に力がかけられます。SmartTrack素材という特殊かつ強化なプラスチックが使用されているため、弱い力を持続的にかけることで歯を動かすことができます。移動の量を調整しやすいため、ワイヤー矯正で懸念される歯根吸収のリスクもほとんどないのも特徴です。
■インビザラインでどのくらい歯が動く?
一般的な矯正装置で歯を移動できる量は、平均1ヶ月で1mm前後と言われています。インビザラインでは透明のマウスピース型矯正装置を1〜2週間程使用し、移動量は1枚あたり最大0.25mmほどと言われています。1週間使用した場合、単純計算すると1日あたり0.036mm歯が動くことになり、目で見てわかる動きではなく、毎日ゆっくりと移動していきます。
定められた装置時間を守り、毎日マウスピースを装着するという積み重ねにより、治療計画通りに歯が動きます。歯は一気に移動するわけではないため、持続的に適切な矯正力をかけ続けることが大切なのです。
■インビザラインの装着時間や治療期間はどのくらい?
インビザラインで使用するマウスピースは、1〜2週間ごとに、新しいものと交換します。マウスピースの1日あたりの装着時間は、20時間〜22時間以上必要とされており、1日は24時間と考えると、歯磨きなどのケアをするときや、食べ物を食べる時以外は装着しているようになります。
22時間の装着が長いと感じる人も多いかもしれませんが、矯正治療では、持続的に矯正力をかける必要があります。装置を外している時には力がかからないため、矯正力もなくなり、元の歯並びに戻ろうとする力が働いてしまいます。
インビザラインの治療期間は、個人差が大きく影響しますが、平均すると、短い場合で1年半、大体の場合、2〜3年かかるのが一般的と言われています。
■装着時間が不足しないためにできること
治療を計画通り進めるためには、マウスピースの装着時間を守ることが大切です。装着時間を守るための対処法としては下記のようなものがあげられます。
- 歯磨きの時間が増えてしまい、装着時間が減る人は、色の濃い飲み物はストローを使用するようにする
- 自己管理に苦手意識がある人は、携帯のアラームやリマインダーを活用して時間管理を行うようにする
■まとめ
今回はインビザラインで歯が動く仕組みや治療期間について詳しくご紹介してきました。インビザライン治療は取り外しができ、自由度も高い分、自己管理がとても大切になる矯正方法です。この記事で紹介したように、ゆっくりと時間をかけて少しずつ歯を動かすことで歯列を整えていくため、装着時間を守らないと当初の治療計画通りに進まなくなり、治療期間が延長されたり、期待通りの効果が得られなくなるといったリスクが高くなります。
「自己管理をする自信がない」「強制的に装置をつけられている方が安心できる」という人は、ワイヤー矯正の方が向いているかもしれません。矯正治療を検討している人は、まずは歯科医院で無料相談やカウンセリングを受け、歯科医師とじっくり相談しましょう。
当院では、インビザラインでの矯正はもちろん、裏側矯正やアンカースクリューを使用する矯正など、患者様のさまざまなご要望やお悩みに応じて、適している矯正治療を提案しております。
歯列に関する悩みがある人や、 矯正治療を検討している人は、ぜひお気軽にご相談ください。
当院では公式ホームページからでも予約を受け付けております。
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マウスピース矯正(インビザライン)の医療費控除の対象になる?要件や手続き申請方法
2023年2月24日
こんにちは。二子玉川駅前デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
近年、歯列矯正が身近なものとなり、矯正治療を希望する患者様も増えてきています。「自分のコンプレックスを治したい」「歯並びを整えたい」など、矯正治療は、さまざまなお悩みを改善できる有効な治療方法です。
しかし、歯列矯正は一般的な歯科治療と比べると、基本的に保険適用外となるため治療費は高額になってしまいます。そんな治療費を軽減するうえで多くの人が検討する方法として医療費控除があります。
この記事では医療費控除の仕組みをはじめ、どんな歯列矯正が医療費控除の対象となるのかを解説していきますよ。
■なぜ矯正治療は保険適用外?保険が適用されるケースは?
歯周病や虫歯など、一般的な歯科治療には保険が適用されますが、歯列矯正では基本的に保険は適用されません。これは自由診療とも呼ばれ、全額自己負担となるため、治療費は高額になります。では一体どんなケースであれば保険が適用されるのでしょうか?
矯正治療は「見た目を改善したい」「噛み合わせをよくしたい」など、審美的な面と機能的な面での改善を目的として行う人が多いですが、こういった場合には、適用されず、矯正治療によって病気を防いだり改善したりできると判断された以下のような場合のみ、適用されます。
- 口腔内に生まれつき先天性の異常が見られる場合
厚生労働大臣が定める61の疾患に該当し、それらを改善、あるいは防ぐために行われる矯正治療の場合は保険が適用されます。 - 顎変形症と判断される場合
顎の形もしくは大きさ、位置などが著しく異常であると判断され、顎離断などの手術が必要となる場合、手術前や手術後に行われる矯正治療には保険が適用されます。 - 前歯と小臼歯の永久歯の3歯以上の萌出不全で噛み合わせの異常が起こっている場合
上記のケースで噛み合わせに異常があり、埋伏歯開窓術が必要になる場合に限ります。これを改善するために行われる矯正治療においては保険が適用されます。
上記の条件を満たし、歯科医師が診断したものに限り、公的医療保険が適用されます。しかし、適応される条件などは細かく限定されてしまうケースもあるので、自分が矯正治療を受けたいと考えているお近くの歯科医院に相談したり、事前に調べておくのが良いでしょう。
矯正治療で病気を防ぐ・改善できると判断された場合は保険適用
■医療費控除とは
医療費控除とは、患者様、または患者様と生計をひとつにしている家族が1年間に支払った医療費が10万円を越える場合に適用される仕組みで、適用されると税金が還付、もしくは減税される制度です。年間の所得が200万円未満の場合、所得金額×5%が基準額になり、超過分に対して控除が適用される仕組みになっています。
こちらの記事は矯正治療と医療費控除について説明しておりますが、医療費控除は、もちろん矯正治療以外にかかった医療費も対象となり、ほかの医療機関で支払った医療費も合算できるようになっています。生計をひとつにする家族がいる場合は、ご家族全員の医療費を合算し、その合計額で申請できます。
医療費控除は控除の対象となる場合、納税先の税務署で確定申告を行うと、その年に収めた税金の一部が還付されるようになっています。確定申告を行うためには領収書が必要不可欠ですので、医療費がかかった際は、大事にとっておくようにしましょう。
*忘れても大丈夫。医療費控除は5年前まで遡って申請できる!
医療費控除は5年前まで遡って申請できるため、その年に申告し忘れてしまっても、医療費控除を受けることは可能です。確定申告は期限が定められているため、確定申告するのをつい忘れてしまったというケースも少なくありませんが、焦らずに領収書を整理して申告しましょう。また「医療費控除について知らなかった」という人も、大きな治療を受ける際は必ず領収書をとっておく習慣を身につけましょう。
医療費控除は税金が還付もしくは減税される制度
■矯正治療が医療費控除になるケース
上手に活用した医療費控除ですが、矯正治療すべてが医療費控除になるわけではありません。表情や口元など、お顔の審美的な美しさを目的とした矯正治療の場合は、医療費控除の対象にはならないので注意が必要です。
お子さまの成長期における、成長誘導や顎の発育誘導をはじめ、機能的な面で問題があると判断され、それらを改善するための矯正治療であれば医療費控除を受けることができます。つまり、年齢を含め矯正治療の目的が何かも重要になってくるのです。
医療費控除が適用される場合、矯正治療を行うための通院費(交通費)も控除の対象となります。小さなお子さまの矯正治療の場合、付き添われるご両親の通院費も含まれるので、領収書や診察券で通院日を確認できるようにしておきましょう。
また、医療費控除を受ける際は前提として、
- 納税者が、患者様又は患者様と生計をひとつにする者のために支払った医療費であること
- その年の1月1日から12月31日までの期間に支払った医療費であること
これら2つの要件を満たす必要があります。
歯列矯正をした場合に医療費控除を受けられるものは以下の通りです。
- 成人であれば、機能の回復を主な目的とする矯正治療。治療を開始する前に行う、診察料や検査料、抜歯の費用なども含め、矯正治療を行うためにかかった医療費すべてが対象となります。
- 矯正治療を行うために必要とした、公共交通機関の利用料や、タクシー代などの通院費。小さなお子さまや付き添いを必要とする人の場合は、付き添う人の通院費も含まれます。
- 矯正治療を行うにあたり、必要とされる医薬品の購入代金。
■医療費控除を受けるための手続き
医療費控除を受けるために用意するものは主に下記の通りです。
- 確定申告書(還付申告書)
- 源泉徴収票※給与所得者の場合
- かかった医療費を証明できる領収書
- 通帳や印鑑
給与所得者と、そうでない人とでは手続きが少々変わります。給与所得者の場合は源泉徴収票の原本と還付申告書、領収書を納税先の税務署に提出します。
給与所得者ではない人は、確定申告書(所得税)の該当する箇所に医療費控除に関する記入欄があるため、そこに必要事項を記入し、納税先の税務署に提出しましょう。領収書などの医療費を証明するものは、提出する申告書に添付、もしくは提出する際に提示する必要があります。
医療費控除を受けるために確定申告する
■まとめ
今回は歯列矯正と医療費控除についてお話してきました。矯正治療は治療後のメリットも多く、機能性、審美性共に得られる効果が大きい治療方法ですが、治療費が高額ということもあり、負担も大きくなってしまいます。
治療費を少しでも軽減するために、医療費控除を上手に活用するのがおすすめです。医療費控除についてもっと詳しく知りたいという方は納税先の税務署に問い合わせたり、または国税庁のホームページを見ると詳細を知ることができますよ。
当院の矯正治療では、マウスピース矯正で人気のインビザラインや目立たない裏側矯正、アンカースクリューを使用した矯正など、患者様の要望やお悩みに応じて数々の矯正治療をご用意しております。みなさまの歯の機能性と美しさを回復させるため、全力でサポートさせていただきます。
矯正治療をお考えの人は、ぜひ当院にお気軽にご相談くださいませ。
公式ホームページからでも受け付けております!
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矯正治療は小さい頃から実施した方がいいの?年齢別の歯列矯正歯科のメリットデメリット
2023年2月17日
こんにちは。二子玉川駅前デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
昔よりも歯列矯正が身近なものとなり、広告やSNSで見かける機会も増えてきています。「矯正治療をして歯並びを良くしたい」「コンプレックスを治したい」など、矯正治療を考え始めている人も多いのではないでしょうか。
矯正治療のお悩み相談では、しばしば年齢に関する不安や悩みを見かけます。「今からはじめても遅くないの?」「早い方が良いと聞くけど本当?」など、今回の記事ではよくある質問に関して解説していきます。併せて矯正治療の種類についても紹介するのでぜひ参考にしてみてくださいね。
■年齢別で見る歯列矯正
○〜6歳まで
未就学児に行う矯正治療の主な目的は、口呼吸の改善や舌癖の改善がほとんどです。
口呼吸が当たり前になってしまうと、出っ歯になるリスクが高まり、舌で歯を押す癖があると、歯が前の方に倒れ、すきっ歯になってしまいます。未就学児は自分で意識して生活するのがむずかしいため、改善はもちろんですが、今後の予防も兼ねて矯正治療が行われることが多いです。
しかし、矯正治療は時間もかかり、毎日のケアも必要不可欠です。ご両親が「矯正治療をしてあげたい」と思っていても、当人にやる気がなく面倒に感じてしまうと望ましい結果を得られなくなってしまいます。ご家族のサポートも重要になるため、負担も多くなる可能性があります。そのため、あまり余裕がない場合は無理してこの時期に行うのは避け、小学生になってから開始するのがおすすめです。
○小学生
小学生の時期になると、顎の骨が成長してくる時期に入ります。そのため、矯正治療の目的は、顎の骨の成長の促進及び抑制、前歯の先端から奥歯の外側にかけての曲線(歯列弓)を拡大すること、身についてしまっている悪週間の改善などになります。
小学生で矯正治療を開始する場合は、取り外しできるもの、取り外しできないもの、どちらの矯正装置も使用します。本人の歯並びの状態を見極めて、より適していると判断したものを使用するため、同じ小学生や似ている症例でもまったく違う矯正装置を使用するケースもあります。とはいえ矯正の種類に関する要望や相談は担当医に伝えることで希望に沿ったもので治療できることもあるので、一度お話ししてみると良いでしょう。未就学児よりもある程度学習能力が身につきますが、この時期もまだご家族のサポートや管理が重要です。
小学生の矯正目的は顎骨の調整・歯列弓拡大・悪習慣改善など
○中高生
中高生で矯正治療を受ける場合、基本的には成人の矯正治療と目的は変わらず、適切な位置へ歯を移動し、歯列を整えることが最終目標となります。一般的に矯正治療ではこの時期が一番治療をはじめるのに適している時期と言われており、通院できる時期を考慮して選ぶことで、集中して治療を行えるため、高い治療効果が短期間で得られる可能性が高いとされています。
しかし、年齢としてみた場合に適していても、中高生は学校の行事や部活、受験、留学など、環境の変化もある時期です。そのため、状況が変わる影響を受けてしまう人は治療の進捗が遅れてしまうこともあります。この時期になると自己管理もある程度できるようになりますが、食べる物などの配慮においてはご家庭でのサポートは引き続き大切になります。
○成人
成人後に行う矯正治療の目的は、歯を正しい位置へ移動することになります。歯を適切な位置に動かすことで、歯列が整って噛み合わせがよくなるほか、見た目が美しくなるなど、審美的な面でもメリットがあります。
しかし、成人以降に治療を開始する場合、抜歯の有無や虫歯および歯周病の治療が必要になるケースも多いため、一般歯科との連携も必要不可欠になります。また、治療前だけではなく、矯正治療が終わった後に被せ物のやり直しが必要になったりすることもあります。一般歯科も矯正も同時に行える歯科医院であればスムーズですが、そうでない場合は、ご自身のかかりつけ歯科医と連帯をとり、情報共有をするなど、治療計画をスムーズに進めるための意識が必要です。
■矯正治療の種類
ここまで年齢別で見る矯正治療の目的や概要をご紹介しましたが、矯正治療には種類があり、特徴もそれぞれ異なります。
○ワイヤー矯正
歯1本1本にブラケットと呼ばれる器具を装着し、そこにワイヤーを通して繋ぎ力を加えることで歯を適切な位置へ動かしていく方法です。最も伝統的な方法であり、歯列矯正のイメージとして広く知れ渡っているため、多くの歯科医院で実施されているのも特徴です。
しかし、一般的にワイヤー矯正と呼ばれるものは歯の表面に装置をつけておこなう表側矯正の場合が多く、裏側矯正やハーフリンガル矯正よ呼ばれる矯正は表側矯正よりも技術や知識を要するため、実施していない歯科医院もまだ少ないのが現状です。
○マウスピース矯正インビザライン
近年SNSや広告でも見かける機会が増えたマウスピース矯正のインビザライン。アメリカのアライン・テクノロジー社が開発したもので、歯を型取って取り外し可能な透明のマウスピースを制作し、2週間おきに新しいものへ取り替えながら1日20時間以上装着することで歯を適切な位置へ移動させます。
◇従来のワイヤー矯正と何が違う?
インビザラインは、「透明なので見た目が気にならない」「締め付けられるような痛みがない」「取り外しが可能なので矯正治療前とほとんど変わらない生活ができる」などのメリットがあり、これらは、ワイヤー矯正との大きな違いでもあります。これまでの矯正治療には「周りに矯正していることを気づかれる」「痛みが強い」などのデメリットがありましたが、インビザラインではそれらを気にすることなく、矯正治療をおこなえます。
◇インビラインでは自己管理が大切!
メリットも大きいインビザラインですが、取り外しが可能であるがゆえに、自己管理の徹底が重要です。マウスピースを不衛生な状態のまま装着していると虫歯や歯周病のリスクも高まり、矯正装置をつけ忘れると、治療計画がスムーズに進まなくなってしまいます。
インビザラインは取り外し可能な透明のマウスピースを使う
■まとめ
今回は年齢別で見る歯列矯正の目的や改善できることなどについてお話ししてきました。年齢や目的によって適している矯正装置が変わってくることも多いため、ご自身の年齢と照らし合わせ、どこをどのようにして改善し、最終的にどのような効果を得たいのかをしっかり把握しておくことが大切です。
近年注目されているインビザラインはワイヤー矯正と比較しても痛みが少ない、見た目が気にならない、矯正をする前の生活とほとんど変わらないなど、メリットも大きく年齢制限もないので矯正治療をお考えの方にはおすすめです。しかし徹底した自己管理が必要になるため、自信がない人は担当医に「自分にはどんな矯正方法が合うのか」などを相談してみると良いかもしれません。何歳で矯正治療を行うにしても、治療開始前にじっくり考え、慎重に判断することが大切です。
当院では、マウスピース矯正のインビザラインや見えない裏側矯正、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望に応じてさまざまな矯正治療をご用意しています。 矯正治療の目的である「歯並びの美しさと、噛むという機能性を回復させること」を叶えるため、全力でサポートさせていただきます。
ぜひお気軽にご相談くださいませ。公式ホームページからでも受け付けております!
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インビザラインにおける保定期間(リテーナー)の重要性/保定期間はどのくらい必要なの?
2023年2月10日
こんにちは。二子玉川駅前デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
近年マウスピース矯正のインビザラインが人気を集め、希望する患者様も増加してきています。気になってはいるものの、「インビザラインは後戻りしないの?」「保定期間って何?」と、疑問点や不安もたくさんあるという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、インビザラインにおける保定期間の重要性ついて、詳しくご紹介していきますよ。
■歯列矯正における後戻りとは?
後戻りは、歯列矯正によって適切な位置へ動かし綺麗に整えた歯が、元に戻ってしまう現象
で、ワイヤー矯正やマウスピース矯正どちらを選択しても起こりうるリスクです。
インビザラインにおける後戻りの要因としては、「支持組織」「顎顔面と噛み合わせの成長」「噛み合わせ」「軟組織」の大きく4つにわけられるとされています。
- 支持組織
適切な位置へと動いた歯には、歯槽骨の吸収や添加、歯根膜、歯肉繊維の変化が起こります。支持組織と呼ばれ、これらは歯が動いた適切な位置で固定させておくためには長い時間を要します。固定が完了される前に矯正する力から解放されてしまうと、自然と前の位置に戻ろうとする力が働いてしまいます。 - 顎顔面と噛み合わせの成長
歯列矯正によって顎顔面が成長してしまった場合、成長を補うために歯列が変化し、歯並びに乱れが生じてしまうことがあります。 - 噛み合わせ
歯列矯正によって正しい噛み合わせが得られない場合、物を噛み締める顎の力が歯を正しくない位置へ移動させる力として働いてしまうことがあります。 - 軟組織
歯並びや歯の位置は、お口の中の周囲筋の力のバランスによって保たれています。インビザラインで歯の移動をした場合、これらの軟組織のバランスを変えてしまうことになるため、後戻りしてしまう要因になってしまいます。
後戻りとは適切な位置へ動かした歯が元に戻ってしまう現象
■後戻りを防ぐために重要な「保定期間」
後戻りやその要因についてご紹介しましたが、後戻りが起こってしまうと再度矯正治療をすることになったり、治療期間が延長されたりと、時間も費用も身体的負担も多くなってしまいます。この後戻りを防ぐためにも「保定期間」というものが重要になります。
矯正治療によって適切な位置へ移動させた歯を、その位置に固定し安定化させることを「保定」と言います。この保定をさぼってしまうと、せっかく時間と費用をかけて正しい位置へ動かした歯が固定されずにもとに戻ってしまいます。ですので、矯正治療期間中と同様、リテーナーを使用して歯を固定する期間は、とても重要なのです。
保定するために使う装置は、リテーナーや保定装置と呼ばれ、インビザラインには専用の「ビベラリテーナー」という保定装置があります。
「矯正治療中のような痛みが続くの?」と億劫に感じる方もいるかもしれませんが、リテーナーは、矯正装置とは異なり、装着していても痛みを感じることはほとんどありません。
○ビベラリテーナーとは
ビベラリテーナーは、クリンチェックのデータから製作される方法と、矯正治療が完了した後の歯並びに対して型取りをして製作する方法の2種類があります。上顎用と下顎用にはそれぞれ目印となる文字が印字されており、患者様の識別ナンバーも記載されていますが、どちらからつけても大丈夫です。
見た目はインビザラインと同じく透明なマウスピースタイプで、取り外しが可能です。しかし、強度は低いため、装着する際に噛む力でつけるのは避け、指先で左右均等に力が加わるように優しく装着しましょう。
- 価格:3セット数万円〜(※歯科医院により異なる)
多くの歯科医院では矯正治療費のなかにリテーナー製作費用も含まれていますが、歯科医院よっては含まれていない場合があるので、カウンセリングの際に確認しておきましょう - 併用:他の舌側線などほかの保定装置とも併用可能
ほかの用途:ホワイトニング用、歯ぎしり用のマウスピースや、フッ素塗布のカスタムトレーとしても使用可能
○保定期間はどのくらい必要?
インビザラインで矯正治療をした場合、完了後の最初の1年が特に後戻りしやすいと言われているため、最低1年間は保定期間が必要になります。平均すると、保定期間は1年〜2年間が妥当とされており、装置のセルフケアや食事をするとき以外は、リテーナーを装着しているのが望ましいと言われています。保定期間中に噛み合わせが安定して支持組織が固定されてきたら、装着の時間は徐々に減らしていくことが可能です。
○注意することは?
矯正装置とは異なり、リテーナーは薄くて強度が低いため、歯ぎしりや食いしばり、落下などの衝撃で破損してしまう可能性があります。軽く傷ついた程度であればそのまま使用していても大丈夫ですが、傷や破損が大きい場合は、再度製作することになります。また、装着していないと保定の効果が出ないため、効果は患者様の自己管理能力に委ねられてしまいます。
■リテーナーをつけ忘れたらどうなる?
矯正治療が完了すると歯並びは綺麗な状態になるため「こんなに綺麗になったのなら、もう大丈夫でしょう」とリテーナーの装着をさぼってしまう人も見られますが、保定期間が面倒だからとさぼってしまうと、せっかく整った歯列も当然後戻りしてしまいます。
治療が終了してすぐは、特に歯が安定していない状態なので注意が必要です。リテーナーを半日~1日装着しなかっただけで後戻りしてしまったという事例もあります。後戻りをして再治療をすることを考えると、リテーナーを装着するという自己管理の方が負担は少なくなります。
保定をさぼると整った歯列が後戻りする
■まとめ
今回は歯列矯正における後戻りと、インビザライン治療で重要な保定期間の重要性についてご紹介してきました。矯正装置をして歯を適切な位置に移動する治療期間だけではなく、その後の歯を適切な位置へ留めておくための保定期間もとても重要だと感じていただけたのではないでしょうか。
インビザラインはワイヤー矯正と比較しても痛みが少ない、見た目が気にならない、矯正をする前の生活とほとんど変わらないなど、メリットも大きな治療です。しかし、治療が終わっても保定期間をさぼってしまうと、歯が後戻りしてしまい効果も台無しになってしまいます。
インビザラインは特に自己管理が必要不可欠だと言われていますが、それは保定期間にも同じことです。自己管理をできる自信がないという方は、担当医の方に「自分にはどんな矯正方法が合うのか」などを相談してみると良いかもしれません。自分の歯のどの箇所をどのように改善したいのかを把握しておくことも大切ですよ。後々後悔しないためにも、治療前の慎重な判断と矯正治療中や保定期間の自己管理を徹底しましょう。
矯正治療の目的は「歯並びの美しさと、噛むという機能性を回復させること」です。当院では、マウスピース矯正のインビザラインや見えない裏側矯正、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望に応じてさまざまな矯正治療をご用意しています。
矯正をお考えの方や歯並びについてお悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
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インビザライン矯正(マウスピース矯正)で出っ歯(上顎前突)は治る?
2023年2月3日
こんにちは。二子玉川駅前デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
近年マウスピース矯正のなかでもインビザラインが注目されており、希望する患者様も多くなっています。とはいえ、「インビザラインでどこまで改善できるの?」「出っ歯は治るの?」と疑問を感じている方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、出っ歯(上顎前突)をインビザラインで改善できるかどうかについて、詳しくご紹介していきます。
■インビザラインについて
マウスピース矯正のなかで世界シェアNo.1を誇るメーカーである「インビザライン」は、現在世界100カ国以上の国々で提供されています。これまでに約900万人を超える患者様が治療しており、世界的に認められている矯正方法ですよ。
ワイヤー矯正のようにワイヤーや金属製の金具を使用せずに、取り外し可能な透明のマウスピース型の装置を使用して、歯を適切な位置へ動かしていきます。取り外しができるのでお口の中を衛生的に保つことができるうえ、矯正装置は透明なので周囲に気づかれにくいという審美的な面でのメリットもあります。
インビザラインはマウスピース矯正のなかで世界シェアNo.1
○使い方は?
矯正方法はとてもシンプルです。マウスピースを1日20時間以上装着することと、1〜2週間おきに新しいマウスピースに定期的に交換していくことの2つが重要なポイントです。マウスピースを装着することで、ゆっくりと歯を移動させ、歯並びを整えていきます。
ちなみにインビザラインでは、交換するマウスピースはすべて最初にまとめて作成するため、何度も歯科医院へ通って型取りをするという面倒な手間もないので、時間がない人にもおすすめの矯正方法ですよ。年齢制限もなく、お子さまにも適応できるのも大きなポイントと言えるでしょう。
○痛みは?
ワイヤー矯正のように締め付けられるような痛みはなく、耐え難い痛みを生じることはほとんどありません。痛みを生じたとしても矯正装置を装着した直後やその後の2日〜3日間ほどで治ることがほとんどです。
○どんな人におすすめ?
- ・金属アレルギーがある人や不安な人
- ・矯正中に周囲から気づかれたくない人
- ・マウスピースの装着時間やケアなど自己管理がしっかりできる人
- ・矯正治療中の痛みに対する不安が大きな人
マウスピース矯正はメリットもたくさんある矯正方法ではありますが、計画通り進めるために自己管理を徹底することがとても重要です。
自己管理が苦手な人には向いていないと言えるでしょう。また、取り外しできるというのは大きなメリットではありますが、その分装着し忘れたり、汚れたままつけてしまっていると、計画通りに進まないだけではなく、歯周病や虫歯のリスクが高くなってしまうので注意が必要です。
■出っ歯(上顎前突)とは
上顎全体、もしくは上の歯が前に出ている状態を上顎前突(出っ歯)と言います。一般的に出っ歯と聞くと、上の前歯が前に出ている歯並びをイメージする方が多いと思いますが、単純に上の歯だけが突出しているものだけではなく、実際には下顎が通常よりも小さいために上の前歯が出ているように見えてしまうケースも多く存在します。出っ歯は骨格性が原因の場合と、歯性が原因の場合があるのです。
遺伝的な要因もありますが、出っ歯になってしまう原因としては、口呼吸や口を開けている時間が多いこと、うつぶせで寝てしまうこと、下顎の成長が弱いこと、舌癖、歯並びが影響して歯が前に出てしまうこと、などがあげられます。
■インビザラインで出っ歯は治るか
結果的に申し上げますと、インビザラインで出っ歯を治した症例は存在します。しかし、原因や出っ歯の度合いによって、抜歯の必要性、どの程度前歯が下がるのか、口元にどの程度変化が生じるか、治療期間はどの程度か、などは変わってきます。治療期間としては平均的に見ると2年ほどかかる方が多いようですが、状態によって個人差があります。
- 症例①前歯だけに問題があり、奥歯の噛み合わせには問題がないケース
前歯を後ろに下げるための隙間をつくり、改善していきます。軽度の場合はそれほど大掛かりな治療となることは少ないです。 - 症例②上顎全体が前に出ていて奥歯の噛み合わせのずれも大きいケース
インビザラインでは、約2.5mm程度の奥歯のズレならば効率よく改善することができるとされていますが、これを越えてしまうほどのズレが奥歯で生じている場合は、抜歯が必要になるケースもあります。
ここで紹介しているのはほんの一例です。歯の状態は人によってさまざまですので、症例を参考にしても必ず同じような結果になるというわけではありません。しかし、どの部分を改善したいのか、結果としてどんな口元を理想とするのかを自分で分析して担当医に伝えることはとても大切です。症例写真は必ず同じような結果になると保証するものではありませんが、歯科医院の公式ホームページやSNSなどをチェックして、自分と似た症例であれば、歯科医院を選ぶ際の判断材料にするのも良いでしょう。
症状によって難易度の差はあるものの、インビザラインでの出っ歯でも治療は可能な症例が多いとされていることが分かりましたね。
もちろん重度の出っ歯であるほど難しい治療になりますが、しっかりと治療プランを検討していけばインビザラインでも改善は可能です。しかし、噛み合わせに大きな問題があって出っ歯になっているケースは、手術が必要になる可能性もあります。何が自分に一番に合っているのか、どうすれば改善できるのかを担当医と相談しながら治療プランを組み立ていきましょう。
インビザラインで出っ歯を治した症例は存在する
■まとめ
今回はインビラインの特徴と、出っ歯はインビザラインで改善できるのかについて説明してきました。出っ歯(上顎前突)とひとことで言っても、個人差があり、口腔内の状態でも効果や期間、費用は変わってきます。
インビザラインは「痛みが少ない」「審美性の面で優れている」「矯正前の生活とほとんど変わらない生活ができる」などの大きなメリットがありますが、自分の歯のどこを改善したいのか、一番気になるのはどこなのかをしっかりと把握し、担当医に伝えて、相談しながら慎重に計画していくことが重要です。
もちろん、インビザラインを希望していても、歯並びや口腔内の状態によっては、マウスピース矯正よりもワイヤー矯正が向いているケースもあります。どちらを選択しても費用と時間を要することに変わりはありません。後々後悔しないためにも、自分の要望も伝えたうえで担当医の指示にきちんと従って、計画的に進めていきましょう。
矯正治療の大前提にある「歯並びの美しさと、噛むという機能性を回復させること」という目的を達成するために、当院では、マウスピース矯正のインビザラインや見えない裏側矯正、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望に応じてさまざまな矯正治療をご用意しています。
矯正をお考えの方や歯並びについてお悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
公式ホームページからでも受け付けております!
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歯列矯正歯科やマウスピース矯正をする前に知るべきこと。矯正装置の種類、治療期間、費用、リスク
2023年1月27日
こんにちは、二子玉川駅前デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
歯並びを改善したい、自分の見た目に自信を持ちたい、という悩みをお持ちの方にとって、歯列矯正はとても有効な治療方法ですよね。SNSや広告などさまざまな場所で目にする機会も増え「矯正治療をしてみようかな」と考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、歯列矯正は時間もお金もかかる治療のため、あらかじめ歯列矯正について知っておいた方が良い知識はたくさんあります。機能性や審美性を整えられるといった面でとてもメリットの大きい治療方法ではありますが、注意すべき点やデメリットも存在します。
そこで今回は歯列矯正をする前に知っておきたいことを項目ごとにご紹介します!
■歯列矯正をする前に知っておきたい6つのこと
○矯正の種類
歯列矯正とひとことで言ってもワイヤー矯正や、マウスピース矯正など種類があります。さらに歯の表面に矯正装置を装着する表側矯正、歯の裏側に矯正装置をつける裏側矯正とわけられます。
◇ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、一般的に広く知られている矯正治療の方法で、ブラケットと呼ばれる矯正装置を取り付け、ワイヤーを通して繋ぎ、歯を移動させたい方向に力をかけて動かしていく方法です。矯正装置の取り外しはできませんが、マウスピース矯正よりも治療期間が短いケースもあります。締め付けられるような強い痛みを伴ったり、装置の金属によって口腔内が傷つけられ、痛む場合があります。周囲からも矯正していることを気づかれやすい装置のため、審美的な面が気になるという方にはマウスピース矯正の方が向いているといえるでしょう。
◇マウスピース矯正
マウスピース矯正は、歯型を取って製作された透明のマウスピースを矯正装置として装着し、歯を適切な方向に移動させていく方法です。見た目が透明であるため、装着していても周囲から気づかれることが少なく、審美的な面が気になる人にも向いています。また、取り外しが可能なため、食事制限はほとんどなく、耐え難い痛みを伴うこともほとんどありません。しかしこういったメリットが大きい分、自己管理の徹底が必要不可欠になってきます。矯正装置のつけ忘れや、洗浄などには注意が必要です。
歯列矯正にはワイヤー矯正・マウスピース矯正がある
○虫歯と矯正治療の関係
矯正治療を行う前には必ず歯と口腔内の検査が行われます。ここではお口の中の健康状態を見たり、歯並びの状態を確認したりすると同時に、虫歯と歯周病などの有無を確認します。この時点で虫歯や歯周病があった場合は、まずはそこ部分の治療をしっかりと終わらせてから矯正治療に移行するケースが多いです。しかし、初期段階の虫歯で小さい場合は矯正治療をしながら経過観察するという選択になることもあります。痛む歯や違和感のある歯などがある場合は、事前にしっかりと伝えておきましょう。
また、「矯正治療中は虫歯になりやすい」という噂を多くの人が耳にしていると思いますが、この理由としては、矯正装置に汚れが付着しやすかったり、矯正装置をつけていることによってしっかり歯を磨けないことなどがあげられます。マウスピース矯正であれば取り外して洗浄することが可能ですが、面倒だからと自己管理を怠り、矯正装置が汚れたままつけていると、虫歯のリスクは当然高くなります。
ワイヤー矯正の場合は特に、粘着性のある食べ物や繊維の多い食べ物は控えるのが得策です。また、日常的に使用している歯ブラシにくわえ、装置の隙間は間を磨けるような専用ブラシを併用することがおすすめです。ワイヤー矯正、マウスピース矯正ともに虫歯にならないためには日頃から意識して生活していくことが重要になってきます。
○矯正治療後の後戻りについて
矯正治療では歯を動かして歯並びを整えます。これを「動的治療」と言い、これにて歯並びが改善されても、自然に歯が元の位置に戻ろうとする力が働きます。これを防ぐために矯正治療によって適切な位置に動かした歯をそこにとどめておく「保定期間」というものが存在します。歯の位置が安定するまで、一定期間リテーナーと呼ばれる保定装置を装着することは後戻りを防ぐためにとても重要です。期間は個人差があります。
○治療期間について
矯正の治療期間は一般的に、ワイヤー矯正の全体的な矯正だと1〜3年、部分矯正だと2ヶ月〜1年、マウスピース矯正では5ヶ月〜2年程度とされています。しかし、歯の状態に個人差があるように、それによって治療期間も変わってきます。「あの日人は1年で終わっていたのに私は2年もかかっているけど大丈夫?」など不安になる必要はありません。担当医からカウンセリングや検査の際にあらかじめどの程度治療期間を要するのかの説明がありますが、気になることがあればしっかり聞いておきましょう。また、歯や口腔内の状況によっては治療計画が変わって治療期間が延長になったりすることもあります。
○矯正治療中の痛みについて
マウスピース矯正では痛みをほとんど伴いませんが、ワイヤー矯正では、マルチブラケット装置などを装着した直後や、ワイヤーを交換した直後に強い痛みを生じることがあります。これも2〜3日で収まるケースがほとんどですが、1週間以上など、長い期間続いてしまう場合には早めに担当医に相談しましょう。
また、矯正によって歯が敏感になりやすくなり、「知覚過敏」があらわれる場合もあります。これも数日で改善されます。歯科医院では知覚過敏のお薬を処方してもらえるので、不安な人は相談しておくのもありえでしょう。
○歯科医院の選び方
矯正治療を診療項目に掲げている歯科医院も増えてきていますが、診療科目にあるからといって、それだけでは歯科医師の矯正治療における技量や経験を把握することはできません。日本矯正歯科学会の認定医や専門医かどうかを見ておくことは歯科医院を選ぶ判断材料のひとつとして重要です。さらに、公式サイトやSNSで過去の症例を確認しておくことも大切です。通院が手間になってしまわないように、ある程度通いやすい所にある歯科医院を選ぶのもポイントですよ。
歯科医院選びでは日本矯正歯科学会の認定医・専門医か確認
■まとめ
今回は歯列矯正をする前に知っておくべき6つのことをご紹介しました。「噛み合わせを整えたい」「歯並びをよくしたい」「自信をもって笑えるようになりたい」など、さまざまな悩みの解決策として有効な歯列矯正ですが、メリットだけではなく注意点やデメリットも存在します。
治療をはじめる前のカウンセリングの段階で担当医としっかり相談し、慎重に判断して治療を進めていくことが重要です。わからないことや不安なことはしっかりと相談し、治療前と治療後でギャップがないように進めていきましょう。
当院では、患者様の歯や口腔内の状態を把握し、患者様のご要望と状態に合った最適な治療を照らし合わせながら最善の治療方法を提案しております。
また、当院は個別の無料相談や検査診断を無料で行っております。「自分の歯に合う矯正についてもっと詳しく知りたい」「最近話題のインビザラインが気になる」など、お悩みをお持ちの方はお気軽に私たちにご相談ください。公式ホームページからでも受け付けております!
みなさまのご来院を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
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虫歯があっても矯正歯科治療は可能?矯正治療中は虫歯になりやすい?虫歯になった場合はどうすれば?
2023年1月20日
こんにちは、二子玉川駅前デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
歯並びをよくしたい、審美的な面を改善したいという悩みをお持ちの方にとって、歯列矯正はとても有効な治療方法です。さまざまな場所で目にする機会も多くなり、希望する患者様も増えてきています。
歯列矯正をするにあたって、「虫歯がある場合はどうすればいい?」「矯正中に虫歯になってしまったら?」など、矯正を考えるうえで虫歯との関係を心配する声もよく見かけます。
そこで今回は歯列矯正と虫歯の関係についてご紹介いたします。歯列矯正が気になっている方や現在矯正中の方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
■治療前に虫歯がある場合はどうする?
矯正をはじめる前には、あらかじめ口腔内や歯の検査が行われます。そこで虫歯が見つかった場合には、基本的には虫歯の治療を行い、完了後に矯正治療にすすみます。
歯を削る必要のない初期虫歯のケースは、様子を見ていくという方法をとるため、すぐに矯正治療に移ります。範囲が小さい虫歯の場合は、虫歯をなくした後に白い樹脂の詰め物をします。症状が進行してしまい虫歯が大きくなっている場合は、虫歯を除去した部分に、金属またはセラミックの詰め物や被せ物をして対処していきます。
しかし、矯正治療をする際は歯だけではなく、お口の中の状態も重要になってくるため、お口の中の状態や選択した素材によっては、矯正後に詰め物やかぶせ物をやり替えなければいけないケースもあります。歯の大きさや、どんな矯正治療方法を選択するのか、口腔内の状態など、総合的に見て判断し、どのタイミングで虫歯治療を行うのが適切か検討していくようになります。
矯正治療を行う前に「気になる歯がある」「痛む歯がある」などがあれば、あらかじめ担当医に相談しておくと良いでしょう。
矯正治療前に気になる・痛む歯があるときは担当医に相談
■矯正中は虫歯になりやすいの?
矯正を検討している方は「矯正中は虫歯になりやすい」なんて噂を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。虫歯とは、ミュータンス菌などのお口の中に常在する虫歯原因菌が出す酸によって、歯が溶かされ、歯がもろくなり、ついには穴が開いてしまう病気のことを言います。
歯並びが悪く、凹凸や歯の重なりがあると日常的な歯ブラシでは磨ききれず、歯垢や汚れが残りやすくなります。歯垢の中には虫歯の原因菌がたくさん住んでいるため、飲食物の糖分をエサにしてしまうのです。分解する際に出る酸が歯面を脱灰させ、だんだん穴が大きくなっていき、虫歯が発生し、進行していきます。つまり、歯垢汚れが長期的に残っていればいるほど、虫歯になるリスクは高くなるということです。
矯正治療にはさまざまな方法があり、選択する装置によってもよっても虫歯の虫歯のリスクは変わってきます。装置ごとのなりやすさや注意することを考慮したうえで治療法を検討することも大切です。
矯正装置により虫歯リスクは異なる
○表側矯正(ブラケットワイヤー矯正)
矯正治療の先駆けであり、最も広く知られているポピュラーでスタンダードな矯正治療です。ブラケットと呼ばれる四角い小さな装置を、特殊な接着剤で1本の歯につきひとつ装着し、装置をワイヤーで連結して動かしたい方向に圧力をかけて動かしていく方法です。
ブラケットはワイヤーを固定するために凸凹した形をしているため、歯の表面に歯ブラシの毛先が届きにくくなります。歯は裏側よりも表側のほうが汚れが付きやすいため、余計に汚れが付きやすくなってしまい、矯正治療期間中に虫歯が多発してしまう例も少なくありません。
虫歯を予防するためには、定期的に歯科衛生士や担当医から歯みがきのアドバイスを受け、やり方を工夫しましょう。通常の歯ブラシとあわせて、専用の歯ブラシを使用するのが有効的です。ガムやキャラメルなど粘着性の高い食べ物や繊維の多い食べ物はできるだけ避けるのが良いでしょう。
○裏側矯正(ブラケットワイヤー矯正)
表面矯正とメカニズムは同じですが、大きく異なる点は、装置が歯の裏側に付いているということ。歯の表面は矯正治療前と変わらない状態のため、歯並びがある程度整っていれば歯みがきも問題なくできます。裏側には装置が付いているので歯みがきはしにくくなりますが、歯列の内側は唾液に満たされているため、自浄作用という洗浄効果や殺菌作用などが働いて虫歯のリスクは表側に比べると低くなります。
虫歯を予防する方法としては基本的に表側矯正と同じく、歯みがきの仕方を工夫することや、専用の歯ブラシを併用して使うことです。食生活では、やはり粘着性の高い食べ物や繊維が多く絡みやすいものは極力控えましょう。
○マウスピース矯正
ワイヤーやブラケットを使わず、透明なマウスピース型の装置で歯を動かす、近年注目されている新しい矯正方法です。目立たず、周囲の人に気づかれにくいのが特徴です。また、ブラケットワイヤー法と違い可撤式の装置なので、好きなときに取り外すことが可能です。
これだけ聞くととてもお手軽で虫歯のリスクが少ないように思えますが、大事なのは、お手軽であるが故に自己管理が重要だということ。例えばお口の中が不衛生のまま装置を付けていると虫歯のリスクは高くなってしまいます。自分のお口の中も装置も、常に清潔に保つことが大切です。さらに、装置を外している時間が長いと思ったように歯が動かないため、注意が必要です。
使用する装置は歯科用プラスチックを使った柔軟性のあるマウスピースなので見た目は透明できれいに見えても表面に細かい傷ができると、当然細菌が繁殖しやすくなります。マウスピースは毎日外して洗浄し、お口の中と共に清潔にしましょう。食事する際は外し、食後はお口に戻す前に、必ず歯みがきをするなどの配慮が必要です。
■矯正中に虫歯になったら…
注意して予防していても、お口の中は毎日使うものであるため、虫歯になってしまうことはあります。もしも矯正治療中に虫歯になった場合には、通常の診療と同じように治療していきます。
- ワイヤー矯正の場合
一時的に矯正装置を外して治療を行い、治療完了後に矯正治療を再開するという流れになります。 - マウスピース矯正場合
装置の取り外しが必要ないため、普段通りに虫歯治療が行われるケースが一般的です。
また、どちらの矯正方法も虫歯治療をしているうちに矯正治療の進行に支障を及ぼすことがあり、治療期間が伸びたり、マウスピース矯正であれば噛み合わせの変化による装置の作り直しなどが必要になってきます。
虫歯になってしまっても治療は通常通り可能ですが、ならないに越したことはありません。
日々の丁寧なブラッシングと検診、食生活への気配りなどを意識して虫歯にならない努力をしていきましょう!
矯正中の虫歯は通常の診療と同じように治療
■まとめ
今回は矯正治療と虫歯の関係についてご紹介しました。
歯並びを整えたい、噛み合わせを調整したいといった機能性を改善させたいというお悩みはもちろん、自信を持って笑えるようになりたい、綺麗な横顔になりたいなど、歯列矯正はあらゆる面でメリットが大きい治療です。
しかし、治療後のメリットが大きい分注意すべきことや自己管理していくこともたくさんあります。気になることは担当医と相談しながら慎重に丁寧に判断し、治療を進めていくことが大切です。
当院では、患者様の歯の状態を把握し、患者様のご要望と最適な治療を照らし合わせながら最善の治療方法を提案しております。
また、当院は個別の無料相談や検査診断を無料で行っております。「自分に合う矯正について詳しく知りたい」「インビザラインによる矯正が気になる」など、お悩みをお持ちの方はお気軽に私たちにご相談ください。HPからでも受け付けております!
みなさまのご来院を心よりお待ちしております。
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インビザライン矯正(マウスピース矯正)で治療できる歯並びとは?出っ歯、すきっ歯、受け口、叢生??
2023年1月13日
こんにちは、二子玉川駅前デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
歯並びに悩みがある人や審美的な面を改善したい人にとって、 歯列矯正は解決方法のひとつですよね。
矯正といってもさまざまな種類がありますが、 なかでもマウスピース矯正は、SNSの広告でもたびたび目にする機会も多くなっているかと思います。
マウスピース矯正のなかにも複数の方法があり、 その中でも広く知られているのが「インビザライン」という方法。
今回はインビザラインの特徴と、インビザラインで治療可能な歯並びについてご紹介いたします。
■そもそもインビザラインって何?
インビザラインとは、マウスピース矯正のなかで世界シェアNo.1を誇るメーカーです。
ワイヤーや金具を使用せず、取り外しできる透明なマウスピース型の装置を使用して歯並びを治していく矯正方法です。取り外しできるのでお口の中を衛生的に保つことができるうえ、透明で目立たないため、審美的な面でもメリットがあります。
装着していることに気づかれることも少ないため「矯正している時の見た目が気になる」という人にもおすすめです。
使い方や矯正方法はシンプル。透明なマウスピースを1日20時間以上装着し、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに定期的に交換していくことによって歯をゆっくり移動していきます。
使用する(交換する)マウスピースはすべて最初の治療段階でまとめて作成するため、何度も歯科医院へ通って歯型をとる、という面倒な手間もありません。
大人だけはなく、お子さまにも適応できるのもポイントです。
現在このインビザラインは、世界100カ国以上の国々で提供されこれまでに約900万人を超える患者様が治療しており、世界的に認められている矯正方法です。
インビザラインはマウスピース矯正のなかで世界シェアNo.1
■インビザラインのメリットや特徴は?
○同時にホワイトニングもできる
別売りのホワイトニング用ジェルをマウスピースの中に入れて使用することで、矯正しながらホワイトニングを行うことができます。
○必要以上の抜歯がない
インビザラインでは、歯を動かすためのスペースが確保できていれば、ほかの矯正方法と比較すると、抜歯をしなければならないリスクは少なくなります。一般的には、スペースが5〜10mm不足している場合に抜歯が選択されることが多いです。
しかし、歯の生え方や状態は患者様によってそれぞれ違うため、歯科医院と担当の歯科医師との相談によって決めていくことが一番重要です。「なるべく抜歯をしたくない」という人は、その旨を最初の段階で相談してみましょう。
○ワイヤーを装着しないため、見た目が気にならない
インビザラインを選択する方の理由としても多いのが「見た目に影響が少ない」という点。ワイヤーを装着することもなく、透明なので見た目が気にならずに気持ちの面でのストレスも少なくなります。
○取り外しができる
取り外しができるため、簡単の歯のお手入れをすることができ、お口の中を清潔で健康な状態に保つことができます。
ワイヤーや器具のように、溝や隙間を専用の歯ブラシで磨く必要もなく、汚れも溜まりにくいので、虫歯や歯周病のリスクの心配もありません。
また、食事のときも取り外せるので、いつもと変わらず食べ飲みすることができます。
○痛みがない
ワイヤーや金具を使った矯正治療の場合、ぎゅっと締め付けられる痛みや、唇や頬の内側に金具があたって発生する口内炎による痛みが伴うことがあります。しかし、インビザラインはそのような心配はありません。
■インビザラインで治療可能な歯並び
すきっ歯や乱ぐい歯、出っ歯、受け口、前歯が咬めない、あごのズレなどはインビザラインでの治療が可能です。
○出っ歯
下あごが小さい場合や上あごが大きい場合に、上下のバランスがくずれ、「出っ歯(過蓋咬合)」と言われる状態になってしまいます。前歯が出ていると、唇が閉じられない状態の方も多く見られます。前歯が噛み合わないことが多く、奥歯が強く負担を受けてしまいます。これが原因となり、歯周病や顎関節症が発症することも少なくありません。
○乱ぐい歯
日本人に一番多いタイプとされている歯列不正。歯に比べてあごが小さい、もしくは歯があごに比べて大きいとバランスがとれず、歯がきれいにあごの中に収まらずにガタついた歯並びになります。年齢を重ねるうちにガタガタが悪化することが多く、そうなってしまうと歯垢や汚れが蓄積しやすく、虫歯や歯周病のリスクも高まります。
○受け口
上あごが小さい、または下あごが大きい場合に上下のバランスがくずれ、「受け口」や「しゃくれ顔」と言われる状態になってしまいます。発音障害や顎関節症が発症することも少なくなく、注意が必要です。
○すきっ歯
生まれつき歯の大きさが小さい場合や、あごの骨のサイズが大きい場合、歯と歯の間にすき間が空いた状態になり、いわゆる「すきっ歯」と言われる状態になります。見た目にも悪く年齢を重ねると歯が大移動してしまう可能性もあります。汚れなどがたまりやすい状態になるので、歯周病などのリスクも懸念されます。
○前歯が咬めない
口を閉じた際に、奥歯のみが接触して、前歯がかみ合わない状態を「開口」と言います。
遺伝的な要因の場合もありますが、主な原因は小さい頃の指しゃぶりとされています。
痛みが生じたり、顎関節症を起こす可能性があります。
○あごのズレ
上下の両方のあごにズレがある場合、上下の歯を噛み合わせた際にあごの位置が大きくズレてしまいます。上と下の歯が正しく噛み合えず、歯に大きな摩耗が生じたり、歯を支えている骨に過剰な負担がかかったり、重度の歯周病を引き起こすことがあります。
インビザラインはすきっ歯・出っ歯などの治療が可能
■当院のインビザラインの特徴
当院で利用するメーカーも、今回ご紹介した世界シェアNo.1を誇る「インビザライン」。
しかし、インビザラインでも対応が難しいケースがあり、利用しているクリニックでも「当院では対応できない」と言われてしまう事も少なくありません。
しかし、当院は担当医の矯正治療に関しての知識や経験が豊富なため、
難症例でも対応することができます。
インビザラインの性能はもちろん素晴らしいものですが、
当院ではそれだけに頼るのではなく、担当医の経験や知識をプラスすることで、
より精度の高い治療計画を導入し対応していきます。
■まとめ
今回はインビザラインの特徴や、インビザラインで治療可能な歯並びについてご紹介してきました。歯並びの美しさと、噛むという機能性を回復させたいというお悩みのお持ちの方には歯列矯正は有効な治療です。
なかでもインビザラインのマウスピースを使った矯正は、今回ご紹介したように矯正装置を自由に取り外すことが可能なため、口腔内の清潔を保ちやすいく、透明なので「治療中の見た目が気になる」という人でも気にならないというきなメリットがあります。
しかし、メリットがある分デメリットもあり、ご自身のご要望と治療方針を歯科医院と相談して慎重に決めていく必要があります。
当院では個別の無料相談や検査診断を無料で行っております。患者様の気持ちに寄り添い納得していただいたうえで、判断していただき、インビザラインによる矯正を始めていただきたいと考えております。「インビザラインによる矯正が気になる」「分からないことが多いけどどうしたら良いのだろう」「自分の歯には何が向いている?」など、お悩みをお持ちの方はお気軽に私たちにご相談ください。HPからでも受け付けております。
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【ビベラリテーナー】インビザライン矯正の保定装置について
2023年1月13日
こんにちは、二子玉川駅前デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
当院で取り扱っている「インビザライン」によるマウスピース歯列矯正ですが、実は歯を想定の位置まで動かして完了ではありません。その後に、大事な「保定」の段階があります。これをいい加減にしてしまうと歯は結局元の位置に戻ってしまい、矯正はゼロからやり直しとなってしまうのです。
今回は、インビザライン矯正治療の成功に欠かせない「保定」についてお伝えします。
■保定とは
「保定」とは、矯正して整った歯並びを安定させ元に戻らないようにすることです。
具体的な処置としては、歯並びの後戻りを防ぐ保定装置(リテーナー)を使い、歯根周囲の組織が安定するまでの間、歯並びを固定させます。
保定とは、矯正治療を終えてから5年、10年経っても、整った歯並びや正常な噛み合わせが維持できるようにするための、大切な仕上げのプロセスといえるでしょう。
保定は矯正で整った歯並びを安定させ元に戻らないようにする
■なぜ保定期間が必要なのか
歯並びがキレイになるとそれで安心してしまい、そこで治療は終わりだと考えてしまう方も多いと思います。
しかし、矯正位置までずっと移動してきたばかりの歯は、まだ歯を支える骨が安定していません。そのため通常より動きやすい状態であり、何も着けずに放置してしまうと歯が元の場所に戻ろうとする「後戻り」を起こしてしまいます。また、歯ぎしりや歯の食いしばり癖といった口腔内やあごの動きの習慣によっても、歯が思わぬ位置へ動きかねません。
そのため、歯が定着するまでの保定期間が必要なのです。
■保定期間の長さ
一般的に保定装置は、矯正にかかったのと同じ期間は装着が必要とされています。たとえば矯正治療に2年かかった場合は、保定装置をつける期間も2年以上という訳です。また一日のうちで装置をつける時間も、矯正中同様20時間以上が理想です。一定期間を過ぎた後は、歯科医師に判断してもらいながら、装着時間を減らすことが可能です。
ただし、保定装置をしなくなると徐々に歯は動いてきます。それは自然な歯の移動があるからです。怪我をしても徐々に元の状態に戻ろうとするように、歯も何もしないと元に戻ろうとする力が働きます。
それを防ぐためには、できるだけ長い期間保定装置をつけるのが理想的であり、つけていればつけているだけきれいな歯並びを保てるのです。就寝中だけでも、リテーナーをつけることをお勧めします。
■保定期間中の注意点
保定期間中には装置で歯が動かないようにすることに加えて、歯並びを悪くさせるような生活習慣も見直す必要があります。
たとえば頬づえや、睡眠時の体位のように、習慣としてやってしまっていることも、歯並びを悪くする原因になりかねないのです。
見直す必要のある習慣は、目に見えるものだけではありません。患者さんの中には、唇や舌などを使って、口腔内で歯並びに悪影響を及ぼすくせを行っているケースがあります。具体的には、歯を舌で押してしまうくせ、爪を噛んでしまうくせといったものです。
なお、保定期間中の診療では、保定装置の調整や歯並び・かみ合わせのチェックや調整、
口腔内のセルフケア指導と併せて、歯並びを悪くさせてしまう癖の改善や唇や舌の正しい使い方を学ぶ指導(MFT)も行っています。
■保定装置の種類
保定装置は大きく「固定式」と「取り外し式」の2タイプに分けられ、さらに「取り外し式」の中に、プレートタイプとマウスピースタイプがあります。その方の症状や生活環境、ご希望などを勘案して最適な保定装置をご提案しています。
それぞれの特徴をひとことで言うと、固定式は針金が歯面についている限り歯は動かず、後戻り防止を強力にアシストしてくれるものです。一方、取り外し式は、患者さんに歯並びの後戻り管理が任せられます。
インビザラインでの矯正に慣れた方にとっては、矯正装置の頃と同じように歯磨きや食事の時以外は装着するといった取り外し式の保定装置の方が、なじみやすいかもしれません。
保定装置の種類は固定式・取り外し式の2つ
○固定式 (フィックスリテーナー)
前歯の裏側に細いワイヤーを貼り付けて、固定するタイプのものです。最も後戻りに対して抑止力があります。フィックスリテーナーでは、前歯6本あるいは小臼歯を含む合計8本を固定するのが一般的です。
フィックスリテーナーは一旦装着すると自分では取り外せませんが、それほど大きなものではなく、意識しなくても長時間保定できるメリットがあります。その一方で、リテーナーの接着部分などは歯磨きしづらくなるため汚れが溜まりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まるのがデメリットです。
○取り外し式
◇プレートタイプ
プレートタイプのリテーナーは、歯の表側にワイヤーが通り、内側をプラスチックで取り囲むように作られています。細かく分けるとその中でも、「ホーレーリテーナー」、「ベッグリテーナー」などと種類が分かれています。プレートタイプのリテーナーはインビザラインのように、食事や歯磨きの時など必要に応じて外すことができるのが魅力です。ただし、装置に厚みにより慣れるまでしゃべりにくかったり、表側のワイヤーが見えて人目が気になったりします。
◇マウスピースタイプ
インビザラインのように、透明なリテーナーも存在します。プレートタイプのリテーナーとの大きな違いは、なんといっても薄いこととワイヤーがないために快適に使用できることと、全体を包み込むため治療終了時の歯並びを保ちやすいことでしょう。
さらに、食いしばりや歯ぎしりといった歯並びを後戻りさせかねない癖を、ある程度防止する働きがあるのも利点です。
一方、長く使うと劣化してしまうので再作成が必要となる場合があります。
インビザライン専用保定装置「ビベラリテーナー」
インビザラインを開発したアライン・テクノロジー社では、インビザラインで矯正された方向けに「ビベラリテーナー」という純正の保定装置も開発しています。
このビベラリテーナーは、インビザラインと同じように審美性・耐久性に優れた保定装置です。
ビベラリテーナーの特長としては、次のような点があります。
- 目立ちにくい透明な装置
- 取り外し式装置のため清潔
- 高い強度(従来の透明リテーナーと比べ30%以上高い強度)
- 歯列データを記録・保管
- クリンチェックデータから作製
- インビザライン以外で治療を受けた患者様にもご利用可能
■まとめ
今回は、インビザライン矯正治療の成功に欠かせない「保定」についてお伝えしました。
当院では個別の無料相談の他、通常3万円ほどかかる「検査診断」も無料で行っております。その他、無料のメール相談も実施していますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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インビザラインと他のマウスピース矯正の違いを比較検証!
2022年12月30日
こんにちは、二子玉川駅前デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
歯並びに悩みがある人にとって、歯列矯正は悩みを解決する手段のひとつです。
ですが矯正をしたいと思っているにもかかわらず、積極的に矯正にチャレンジできない人もいるでしょう。可能なら矯正装置があまり目立たないマウスピースによる矯正を!と考えている人もいるでしょうね。
歯並びの矯正に関して、様々な種類のマウスピース矯正があることを耳にしたり、SNSの広告で目にしたりする機会も多くなりました。ただ詳しい説明を聞いたことがなければ、違いがあまりわからないかもしれません。
マウスピース矯正には複数の方法があります。今回はその中でも広く知られているインビザラインとその他のマウスピース矯正の特徴の違いなどをご紹介します。
■マウスピース矯正の特徴
マウスピース矯正はワイヤーやブラケットを使わず、透明なマウスピース型装置で歯を動かす矯正方法です。目立ちにくく、周囲の人に気づかれにくいのが特徴です。
誰かと会ったり話すことが多い仕事の方でも、気づかれずに歯列矯正を行えるマウスピース矯正は、社会人や年配の方でも負担の少ない矯正方法と言えるでしょう。
近年、マウスピースメーカーは増え続けていますが、信頼できるメーカーはそれほど多くはありません。治療実績の乏しいメーカーを使うと「思うような歯並びにならなかった」というリスクが高まります。
インビザラインはそんな中で世界シェアNo.1という実績を持っています。
インビザラインの特徴は次の通りです。
- 症例の適応範囲が広く、通常のマウスピース矯正で無理な場合も希望が持てる
- 100カ国以上、700万症例
- 4〜6週間に1度程度の通院
- 邪魔にならないマウスピース
インビザラインは見た目だけではなく奥歯も含めた噛み合わせまで重視します。
マウスピース矯正は立ちにくく気づかれにくい
■マウスピースの装着時間
1日20~22時間以上です。
マウスピースは1〜2週間ごとに交換します。
マウスピースの装着時間は1日20~22時間以上
■対応できる歯並びと適用範囲
マウスピースによる矯正の種類次第で、対応できる症例が異なります。大々的な歯の移動をする場合には治療不可ということもありえます。
インビザラインであれば、奥歯の移動などであっても適用できることが多く、注目されています。
他人からの見た目を美しくしたいと考えている方にもおすすめですし、とにかく多種多様なケースで有効な点が魅力です。
■治療内容~インビザラインとの比較~
マウスピースでの矯正はお口の中の状態を参考にして、「アライナー」という透明色のマウスピースを作って装着していきます。
○歯の型取り
矯正をしている間は頻繁に歯形をとり、それをもとに歯科技工士がアライナーを作るケースが多いです。
頻繁にこういったことを行うのは大変ですが、インビザラインであれば、一度歯形をとると矯正が終了するまでの状況をシミュレーションできるので、各段階ごとのアライナーをはじめに作れます。このメリットは非常に素晴らしい点だと思います。
例えば歯を美しく並べたい場合、仮にスペース不足であっても拡大床を活用した治療も可能です。もちろん全ての治療で用いられるわけではなく、医師が必要と判断した場合に限ります。
インビザラインは歯の表面にアタッチメントを設置し、アライナーと歯をきちんと固定することになります。様々な取り付け方ができるので、ある程度自由に歯を動かせます。
○アタッチメントの有無
インビザラインによる治療で歯を移動させる際には、それを助けるために小さなサイズの特製樹脂できたアタッチメントを装着します。
アタッチメントのおかげで歯を移動させることのできる方向が増え、他の治療法では適用不可能な場合であっても対応可能です。
○見た目
透明のマウスピースを作り、使用することになるため、歯の表面にワイヤーを通す方法に比べると目立ちにくく…利便性も高いです。
インビザラインによる矯正を始めたばかりの頃はアタッチメントの凸凹が気になるかもしれませんが、使っているうちに慣れてくるでしょう。
ちなみにゴムをかけて矯正をしている場合は口を開けるとゴムが見えることもあり得るため、きちんと把握しておきましょう。
○痛み
矯正治療は歯を移動させるため、当然痛みを伴います。
しかしマウスピースによる治療であればワイヤー矯正よりも痛みが小さい傾向にあります。
もちろんマウスピースの交換直後には痛みを覚えるかもしれません。しかし数日でその痛みも落ち着いてくるはずです。
○装着感
歯科矯正の実施において気になるのが発音です。マウスピース矯正はワイヤー矯正よりも違和感は小さいですが、インビザラインは厚さが0.5mmなので、より使い心地が良いと評判になっています。
○保定、後戻り
矯正治療が終わった後、何もしないと後戻りしてしまうため、保定装置といって後戻りをさせない装置を入れる必要があります。
せっかく治療したのに後戻りしてしまったら意味がないですね。そのため保定装置が必要になります。保定装置の使用期間は、矯正治療にかかった年月と同じくらいかかることがほとんどです。
装着する時間や期間は、かかりつけの矯正歯科の指示に従ってください。
■インビザラインをおすすめする理由
マウスピース矯正には、奥歯の噛み合わせを治療できないものもあります。症状を選ぶ方法ともいえるかもしれません。そして治療の回数がはじめから決まっていて、きちんと歯が動く前に矯正が終わる…そんな場合は、追加治療が必要になるケースもあります。
そのため、奥歯も同時に矯正する場合や、重度の症例の場合はインビザラインがおすすめです。頻繁に通院することが重荷になる人にとっては、通院間隔が長いことも喜ばしいでしょう。
インビザラインは奥歯も同時に矯正する・重度の症例の方におすすめ
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
マウスピース矯正にも様々な種類があります。マウスピース矯正で失敗しないためには、知識のある歯科医師に相談することがとても重要です。
当院では患者様が抱えているお口のお悩みやコンプレックス、疑問などにお応えする機会を設けております。
ご興味のある方は、無料カウンセリングや無料メール相談からお問い合わせください。
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