インビザライン®️の型取りに欠かせないiTero®️(アイテロエレメント)とは?
2022年3月25日
矯正していることが周囲から見えづらく目立ちにくい、段階に合わせて新しい装置に交換していくことで矯正治療中の痛みが少ない、装置を食事の時に外すことができる、唇や口の中を傷つけにくいというメリットから、マウスピース矯正への注目が高まっています。では、マウスピースはどのように作られるかご存知でしょうか。今日は、インビザラインでの矯正に欠かせないiTero®️というシステムを中心に、マウスピースの型取りの方法についてご紹介いたします。
■インビザライン®️とは
当院でおすすめしているインビザライン®️とは、透明に近いマウスピース型の矯正装置を装着して歯並びを整え綺麗にする、歯科先進国アメリカで開発された治療方法です。
1997年から独自技術の研究と改良が続けられた結果、歯並び全体の矯正、部分的な矯正、後戻りした歯の再矯正など、さまざまなケースにも対応できるのが強みです。現在では世界各国で1,100万人以上の患者さまがインビザラインで素敵な笑顔を手に入れられています。
インビザラインで矯正治療を行う時は、歯の移動を想定したマウスピースをあらかじめ作成します。どのくらいの数のマウスピースを作るか一例でお示ししますと、10日から2週間程度に1度マウスピースを交換するペースで、上下でおおよそ各50枚程度、全部で100枚程のマウスピースになります。マウスピースの数に驚かれるかたもいらっしゃるかと思いますが、たくさんのマウスピースを使って歯の動きを制御することで、インビザラインでは痛みを少なく矯正することができるのです。
では、このマウスピースはどうやって作られるのでしょうか。
■光学スキャナーiTero®️
当院では、インビザラインを開発したアライン・テクノロジー社が開発したiTero®️という口腔内スキャナーを導入しています。
iTeroは3D光学スキャナで、お口の中をセンサーでスキャンして、立体的に歯並びを表現することができるシステムです。歯並びだけではありません。窩洞(虫歯の治療のために削った穴)や虫歯や歯周病で失った歯を支える歯(支台歯)の形まで含め、精緻な3次元データを読み取ることができます。
読み取ったデータは、現状の歯並びや歯の状況を表現するためだけに用いられるのではありません。インビザラインではこのデータを元に、実際に矯正をしたらどのように歯並びや咬み合わせが変化していくかというシミュレーションを行います。そのシミュレーションに基づいて、たくさんのアライナー(マウスピース)を作成していくのです。
スキャンは、咬み合わせ面→舌側→頬側→切縁(前歯の先端部分)という流れで行います。上下の顎をスキャンしたら咬み合わせ位置を確認し、咬み合わせ部分を撮影して終了です。この間、わずか5分から10分程度です。
iTeroをはじめとする光学スキャナーは歯石や歯垢(プラーク)も読み取ってしまうので、それらはスキャン前に除去しなければなりません。また、唾液は撮影が不鮮明になってしまう原因になりますので、エアーをかけたりバキュームで吸引したりする必要があります。言い換えると、光学スキャナーはそれほど歯を精密にスキャンできるのです。
iTeroは3Dで歯並びを表現できる
■iTero®️の強み
iTeroの強みを4つに分け、詳しく見ていきたいと思います。
○自分の歯並びがその場で確認できる
スキャンの時間が短いことは先ほどお伝えいたしましたが、スキャンしたわずか数分後にはデータをモニターで確認できるのもiTeroの良い点です。3Dデータのため、ふだんご自身で見ることのできない角度からも歯並びを確認することができます。
○治療予測を見える化できる
iTeroでは、スキャン後すぐに簡易シミュレーションができるため、矯正治療をするとこんなふうに変わる、ということを歯科医師の説明とともに確認することができます。どこの部分をどのようにどのあたりまで矯正するという具体的なイメージを「見える化」できるため、患者さま自身が目標意識を持って矯正治療に当たることができます。
○正確なデータが取れ、マウスピース作製がペースアップ
これまでの「歯の型取り(印象)」は、アルジネートやシリコンといった粘土のような材料(印象材)を歯に押し付けて型を取った後、印象材が硬くなるまで待ってから歯から外して型を取るという手順で行われていました。歯に押し付けて作ったアナログの型に比べ、3Dのデジタルデータから作成した型はより精緻なものとなります。
デジタルデータのメリットはそれだけではありません。マウスピースを作製する技工者にデータを送るのも一瞬ですのでマウスピース作製における時間のロスも削減されます。
マウスピース矯正では、マウスピースがいかに歯にフィットするかが細かな力のかかり具合を左右します。iTeroの登場はインビザラインの進歩に大きく貢献しているといえます。
○型取りが不快にならない
これまでの型取りでは、印象材が固まるまでの待ち時間はもとより、口の中に器具が入ったり印象材を押し付けられたりしたことで反射的にえずいてしまう(嘔吐反射)方も少なくありませんでした。型取りというプロセスは患者さまにとって、たいへん不快なものだったと推察します。しかも、インビザライン以外のマウスピース型矯正では何度も型取りをしなければなりませんでした。長い期間続く矯正治療のスタートを不快にさせないという点でも、iTeroの登場は画期的だったと考えられます。
■「歯並びと咬み合わせの専門家」である当院にご相談ください
iTeroの登場によって、歯と歯ぐきの間、歯肉や咬み合わせなどを精密に記録することができるだけでなく、患者さんの口腔内を3Dで完全に立体的に再現することができるようになりました。 iTeroでスキャンした精密なデジタルデータを用いて実際の治療の進み具合をシミュレーションし、治療後の歯並びをその場で確認することもできることはもちろん、実際のインビザラインでの矯正で用いるたくさんのアライナー(マウスピース)の作成のもととなるデータも正確に素早くやり取りできるようになり、従来の矯正治療につきものだった痛みや不快感や待ち時間が軽減されるようになりました。
マウスピース矯正を専門とする当院では、矯正治療に関しての知識や経験が豊富でインビザラインでの症例も数多く手がけている当院ドクターが、インビザラインをはじめとしたさまざまな治療法で患者さまの歯並びのお悩みを解決します。インビザラインのダイヤモンドプロバイダーの当院でしたら、マウスピース矯正での治療を他院で断られてしまった方でも、当院であれば対応できる可能性があります。
当院では、今回ご紹介したiTeroを用いて、治療後の歯並びのシミュレーションを無料でご覧いただくこともできます。気になる歯並びを矯正したら歯並びがどうなるんだろう?とご興味をお持ちのかたはぜひいちど当院へご相談ください。 https://www.futako-ortho.com/contact/#link03
インビザライン®️(マウスピース)矯正中によくあるトラブル(なくした、割れた、取れた)
2022年3月18日
当院でお勧めしているインビザライン®️をはじめとするマウスピース矯正にチャレンジしようとする方が増えています。今日は、マウスピース矯正中に見られるトラブルをお知らせします。どのような場合でも、基本的には主治医にご相談のうえ対策を仰いでいただきたいのですが、よくあるトラブルをあらかじめ知っておくことで心の準備ができ、休診時などもしもの時にもスムーズに対処できることと思います。
■アライナーを紛失した
矯正には、マウスピース矯正のほか、ワイヤー矯正、裏側矯正などさまざまな種類があります。固定式の装置であれば歯科医師がチェック後ワイヤー交換を行いますし、ブラケットもついていて自分では外せないため、矯正装置を紛失するということは起こりにくいでしょう。しかし、インビザライン®️などのマウスピース型矯正装置(アライナー)は、自分で外すことができます。出張などの外出先で、お食事の時、洗浄の時、おうちの中など、ちょっと外した時に紛れてしまうことが意外と少なくありません。透明であることも探しにくくなる原因のひとつかもしれません。
インビザラインでは、歯を移動させる量を計画的に細かく調整するため、治療開始前にシミュレーションを行い、多数のアライナーを作ります。
また、マウスピース型矯正装置は外すことができるとはいっても、基本的にはつけっぱなしにすることによって効果を発揮します。インビザラインの場合ですと1日20〜22時間というのが一般的、具体的には歯磨きと食事の瞬間以外はほぼ装着しているという計算になります。
ですので、マウスピース矯正の場合では「外す時間は食事時間と歯磨きの時ぐらいで、基本的にはずっと装着する」という認識で矯正治療にあたっていただくのがいちばん大切になります。外したらつける、という行動様式を身につけることで、アライナーがいつもあるべきお口の中にあるようになります。
マウスピースを外して保管する際は、専用のケースに入れて、決まった場所に保管する習慣をつけることもおすすめです。たとえばインビザライン®️には専用ケースが用意されています。ケースに入れずに置いておくと、ほこりを被って不衛生になるだけでなく誤って破損するおそれもありますので気をつけてください。
インビザライン®️のケースはインビザラインホームページでも紹介しています。
https://www.invisalignjapan.co.jp/consumer/mouthpiece/cleaning
万が一紛失してしまった場合には、次の診察日まで待たずに速やかに矯正を担当する歯科医院にご連絡いただき、指示を仰いでください。何もはめずにいると矯正している途中の歯並びが元に戻ってしまう恐れがあります。複数のアライナーをあらかじめ渡されている時は、1つ前のマウスピースを期間が終わってもしばらく取っておくともしもの時に安心できるかもしれません。
トラブル発生時は主治医に相談
■アライナーが割れた
装置の付け外しの際に、アライナーが割れてしまうこともあります。とくに、歯並びのでこぼこの状態が大きい場合は付け外しが難しく、割れやすいといわれます。インビザラインのアライナーはポリウレタン製で非常に壊れにくい材質ではありますが、無理な力でアライナーの取り外しを繰り返したり、ケースに入れずに置いてしまい、重たいものの下敷きになったりしたら絶対に壊れないとは言い切れません。
アライナーが割れたといっても、多少のひび割れでアライナーの力がじゅうぶん歯に加わっていると歯科医師が判断した場合は、交換予定日まで使用する指示が出ることもあります。ここでも自己判断は避けて、歯科医院へご連絡をお願いいたします。
■アタッチメントが取れた
インビザライン®️のアタッチメントは、アライナーの力をうまく歯根まで伝わらせる作用があります。歯の表面はつるつるでアライナーも滑りやすいため、アタッチメントを使うことでしっかり歯と密着させることができます。
アタッチメントが取れても患者さまが痛みを感じることはほとんどありませんし、脱離したり一部が欠けたりしても、そのことは気づけないことさえあります。ですが、アタッチメントが取れてしまったことでアライナーが浮いてしまうことがあります。アライナーが浮いてしまうと矯正の効果が正しく得られない恐れがありますので、診察予定を早めていただく必要が出てくる恐れが高いです。
アタッチメントは、食事のときや、マウスピースの脱着のときの摩擦や衝撃で取れてしまうことが多く見られるほか、おせんべいのような歯に力が必要となる固いものを勢いよく食べると外れてしまうことがあるようです。
アタッチメントが取れないようにするには、マウスピースを着脱するときは左右に均等に力がかかるようにすることがポイントです。
片側にのみ力がかかる形で着脱をしようとするとアタッチメントが取れてしまうことがあります。無理矢理片側に力を寄せようとするのはマウスピースの破損にもつながるため注意が必要です。
アタッチメントが取れてしまった場合の対処は、アタッチメントが役割を果たすステージによって対応が変わってきます。アタッチメントがないばかりにアライナーの力が上手くかからない段階であれば定期の診察予定を繰り上げて来院いただく必要があるかもしれません。いっぽう、歯の移動が終わっている場合であれば、アタッチメントが外れても再装着しなくてよいという判断ができることもあります。いずれにせよ、主治医の判断のもと症例に応じた対処を行うことになりますので、違和感を感じた時にはためらわずに歯科医院へご連絡ください。 その際には、インビザラインの何番目のアライナーを使っているか、どこの歯のアタッチメントが取れたかわかるようにしていただけると私たち歯科医院の判断も早くでき助かります。現時点でどの歯を動かしているのかを歯科医が判断するために必要な情報となります。
■歯科医院はあなたの矯正治療の伴走者です
患者さまができるだけトラブルに見舞われることのないよう歯科医院ではさまざまなケースを想定し治療計画を立てておりますが、長い矯正期間ですので何かしらのことが起こっても不思議ではありません。診察予約を取り直すのが大変だから、電話する時間がないからといったお話から、歯医者さんに叱られるのではないかといった恐れから連絡したくなくなってしまう気持ちがあるかもしれませんが、私たち歯科医院は、患者さまのよりよい歯並びを実現するための応援団です。困ったことがあったら遠慮なくご連絡をください。あらかじめ多段階のアライナーを用意するインビザライン®️なら診察日を早めなくてもできることがあるかもしれません。
マウスピース矯正を専門とする当院では、矯正治療に関しての知識や経験が豊富な当院ドクターが、インビザラインをはじめとしたさまざまな治療法で、患者さまの歯並びのお悩みを解決します。
歯並びや咬み合わせにお悩みのかたは、ぜひいちど当院の無料個別相談へお申し込みください。
https://www.futako-ortho.com/contact/#link03
インビザライン®️(マウスピース矯正)の安全性、歴史、評価
2022年3月11日
世界で1,100万人以上に使われた実績をもち、当院でも強くお勧めしているインビザライン®️。今回はその知名度と安全性の高さに焦点をあてて、記事作成いたしました。マウスピース矯正をご検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
■インビザラインの歴史
近年ではその名前を聞くことが多くなったインビザライン矯正ですが、実は日本発祥のものではなく、アメリカで開発された矯正方法です。
インビザラインの開発秘話には、おもしろい話があるのです。
インビザラインが開発されたのは1997年。アメリカの ジア・チシュティ氏とケルシー・ワース氏によって考案されました。興味深いのは、二人とも歯科医師、ではないという点です。実は彼らは、スタンフォード大学でMBA(経営学修士)を取得したコンピューターの専門家なのです。では、歯科医師でない彼らがなぜ開発することになったのでしょうか。
ある日、二人の何気ない会話の中で、ジア・チシュティ氏が昔受けたワイヤー矯正について、痛くて装置が目立つのがとても嫌だったと話しました。
ケルシー・ワース氏はそれを聞き、自分も過去に矯正治療を行い、現在は保定用の透明なマウスピースをつけているが、そのマウスピースを数日使わないと歯が動いてしまう。けれども、またマウスピースをつけると綺麗な位置に歯が戻る。というような話を聞かせます。
そこで2人は、このマウスピースを応用したらワイヤーを使わないで歯が動かせるのではと思いつきました。装置も透明で目立たず、頬にあたる痛みもなく、一石二鳥です。
そこから、彼らは専門とする3Dコンピューター技術を駆使して矯正治療を行う、マウスピース矯正という新しい矯正治療方法を開発。こうして生まれたのが、インビザラインで、会社名はアラインテクノロジー。
インビザライン矯正は、全米に普及後、日本をはじめとした世界に広がっていきました。
■インビザラインの認知度と利用者数
開発国であるアメリカにおけるインビザラインの認知度は、当然のことながら世界で最も高い水準を誇っています。
2012年に行われた「目立たない歯科矯正に対する認知度の比較調査」においては、アメリカの認知度は83.0%という非常に高い結果が報告されています。
アメリカにおいてはインビザラインのCMが放送されていたため、これまでに200万人近い人がインビザラインによる矯正をしています。アメリカ人は、子供の頃に矯正をするのが当然という文化もあるので、インビザライン矯正がよく知られているのは当たり前ですね。
日本はどうでしょうか。残念ながら、日本でのインビザライン知名度はまだまだ高い方ではなく、認知度の割合は30.5%程度となっています。
日本がインビザラインを導入したのは、2006年です。このブログを読まれている皆さんは、きっとインビザラインと聞いて、マウスピースを使用した歯科矯正をイメージされたでしょうが、普段から歯科に関心がない方の中には、名前すら知らないという方も、まだまだいらっしゃるはずです。
近年は日本でもインビザラインを導入する歯科医院が増えてきましたが、しかし矯正治療と言えば第一選択肢としてまずワイヤー矯正が挙げられるのが現状です。
ワイヤー矯正は日本でかなり有名で一般的な治療法です。多くの症例に対応可能で、実績もある点が特徴でしょう。インビザラインを活用した治療のメリットについて不明な点が多い点も知名度が伸び悩んでいる要因でしょう。
ですが周りに矯正をしていることを知られたくない方が多いため、「見えない矯正治療方法」ということでインビザラインも少しずつ知名度をあげています。
■インビザラインの評価
インビザラインは、目立ちにくい、虫歯リスクを押さえることができる、といった特徴があります。
一般的な矯正治療とは違ったメリットを持っている治療法ですが、歯科医師たちはどのように評価をしているのでしょうか。
歯の動きは歯科医師にとっても予測にしか過ぎないわけです。インビザラインは専用のシステムを活用し動きをシミュレートするため、ある意味では歯科医師にとっても助かる存在でしょう。
患者様にも分かりやすく説明することができ、具体的な形で歯の動きを伝えることができます。結果的にモチベーションを高い状態で維持し続けやすくなり、成功率も高まるのではないでしょうか。
以上のように、歯科医師にとっても予見しやすいのがインビザラインですので、今後は今以上により高い評価を受けるでしょう。
■インビザラインの安全性
歯科医師も評価しているインビザラインですが、海外生まれと聞いて、安全性などに不安を抱いている方もいらっしゃるかもしれません。
しかしご安心ください。安全だからこそ、80ヶ国以上で治療において使用され、これまでに1,100万人以上がこれで治療してきました。
アメリカ食品医薬品局の医療機器として認証を受けていて、さらに ISOを取得している工場で作られている点も魅力です。
日本では、インビザラインを含む全部のカスタムメイドマウスピース型矯正歯科装置に対して、医薬品副作用被害救済制度が適用されない場合があります。
ですが、インビザラインのマウスピース材料は日本の認証を得ているのでその点は安心できますし、アレルギーについての安全性もしっかり確保されています。
そしてワイヤーやブラケットを歯に装着する一般的な歯科矯正治療とは違い、インビザラインは「口内炎」トラブルを抑えることができるともいわれています。ブラケットが原因の口の中の怪我の不安もなくスポーツに励めます。
以上のように、安全性はきちんと確認されています。
当院はトップクラスの「ダイヤモンドプロバイダー」
■「歯並びと咬み合わせの専門家」である当院にご相談ください
この記事では、インビザラインの知名度や安全かどうかについて紹介しました。
インビザラインに興味があったとしても、何か不安があればチャレンジしにくいですよね。この記事をご覧になって安心感を持たれたのではないでしょうか。
インビザラインは他の矯正方法に比べると新しい治療法です。目立ちにくくて、さらに取り外しが可能な点は大きな魅力です。他の矯正治療とは違った独特のメリットも多数存在しているので、矯正治療を検討している方は是非ともインビザラインについてもチェックしてみてください。
インビザラインは7つのランク設定がなされていて、当院はトップクラスの「ダイヤモンドプロバイダー」です。何か不安なことなどがありましたら、お気軽に当院へご相談ください。
当院では患者さまのさまざまな疑問や悩みにお答えしたいとの想いから、「矯正治療」に関する個別無料相談、セカンドオピニオンを実施しております。
詳しくは当院ホームページをご覧ください。
https://www.futako-ortho.com/contact/#link03
インビザライン(マウスピース矯正)の注意点・トラブル・デメリット・欠点
2022年3月4日
歯列矯正を検討したことがある人にとって、従来の矯正方法であるワイヤーとブラケットを使用しないマウスピース矯正(インビザライン)は、人前で目立たないことや、簡単に取り外して歯磨きができることなどのメリットから、近年注目を浴びている矯正方法です。
これまで歯列矯正を躊躇し、一歩踏み出す決断ができなかった多くの方々にとって、このインビザラインのメリットは注目され、選ばれるようになってきました。
しかしそんなインビザラインも、実際に矯正治療を受ける前に知っておくべきことがいくつかあります。「思ったような歯並びにならなかった」「もっとこうなって欲しかった」などと不満が残るのは避けたいですよね。
自分自身で後悔のない決断をするためにも、正しい知識と理解を大事していきましょう。
■インビザラインで起こり得るリスクやトラブル
実際にインビザライン矯正を受けて後悔している人たちは、どのような部分で不満を持ったのかを見ていきましょう。
○治療期間が想定よりも長くなった
インビザラインの治療期間は、動かしたい歯の本数やどの程度の距離を移動するのかよって変わりますが、およそ1年半〜2年ほどの期間を要します。
しかし、想定した期間内で理想的な歯並びが手に入らないケースもあることが事実です。
重度の叢生といった不正歯列などの状態を除くと、1番の原因はマウスピースの装着忘れなど、1日の生活の中で必要な装着時間をきちんと守られないことです。
また、矯正治療の期間中はメンテナンスや調整のため、数ヶ月に1回のペースにて歯科医院へ通院が必要になります。必要なタイミングでの通院やメンテナンスを怠ってしまうと、それは正しい結果が得られるまでのプロセスの中では時間のロスとなってしまいます。
そして結果的に期間内に終わらずに治療期間が伸びてしまう原因となります。
矯正治療を受けると決めた以上、医師から求められる様々な生活上の制約に対しても辛抱強く対処する忍耐力や精神的な強さがポイントになります。
決して少なくない費用や長期間の治療時間をかけるわけですから、理想的な成果が得られるための努力は是非とも継続していただきたいと思います。
○噛み合わせに違和感が生じた
インビザラインによって、施術前と比較して噛み合わせが合わなくなってしまったという事例が多くあります。
噛み合わせの不一致は、当初の治療計画のシミュレーションでは正確に反映されず、施術中の様々な要因によって予期せず起こります。
噛み合わせが合わなくなる代表的な原因は下記の3つのパターンです。
- マウスピースの装着によって奥歯が下に下がってしまう
- マウスピースの装着によって特定の歯の位置がずれてしまう
- 歯の凹凸によって特定の歯が先に当たり、奥歯が浮いて噛み合わなくなる
こうした事例はインビザラインでの治療中に見られます。
インビザライン治療では、マウスピースを1日20時間ほど装着するため、常に奥歯には圧力が加わります。そのため、奥歯が下に沈み込んでしまい、噛み合わせのバランスが悪くなりがちです。
美しい見た目の印象のみを求めると、噛み合わせが崩れてしまうことがあります。
噛み合わせが不安定になり、顎に負担がかかりすぎると、顎関節症を引き起こす可能性もあります。顎関節症になると「口が開けづらい」「口を開くときに不快音が鳴る」といった症状が起こります。
「硬い食べ物や大きい食べ物が食べられない」「顎の音によるストレス」などを抱えながらの生活になってしまいます。
別の事例ですと、矯正治療によって歯を引っ張ることで、歯茎が動くのですが、それにより歯茎が下がって、歯が長くなったように見えることもあります。
無理な力を加えすぎたり、マウスピースを適切に使わなかったりすると歯茎が下がりすぎてしまうため、治療計画に沿って適切に矯正を進めることが大事です。
○前歯が出っ歯になってしまう
患者様の前歯部分で歯列の乱れが大きい場合、事前の入念な治療計画を立てないと出っ歯になってしまうことがあります。
理想的な成果を得る上でどうしても必要であるにもかかわらず、「抜歯を行わない」「歯を削らない」という判断をするようなケースの場合、正しい歯並びにならない矯正治療を進めることとなります。結果的に前歯のガタつきだけを治すことになり、前歯が前方に出てしまう原因となります。
美しい歯列を手に入れるための処置で、逆に歯並びが悪くなってしまうことは何としても避けたいですね。
○最終的に満足のできる歯並びにならなかった
インビザライン矯正は、マウスピースを被せる矯正治療ですので、ブラケット矯正やワイヤー矯正よりも矯正力自体は弱いです。叢生が軽度であればインビザライン矯正で歯並びを改善できますが、重度の不正咬合は、ワイヤー矯正やブランケット矯正を併用する必要があります。
ワイヤー矯正やブランケット矯正と比較すると、インビザライン矯正が対応できる症例数は少なくなります。
装着時間などを守りトラブル回避
■トラブルの原因を理解する
インビザライン治療が失敗する主な原因について見ていきましょう。
○虫歯や歯周病の影響
虫歯や歯周病があると、歯形の変化につながり、その結果マウスピースが合わなくなります。歯に合わないマウスピースを装着しつづけても、矯正治療はできません。そのため、虫歯や歯周病の治療をまず最初に終えることが大事です。
また、矯正治療中に虫歯や歯周病など症状が悪化すると、矯正治療を中断しなければいけません。インビザライン治療はマウスピースを簡単に取り外しができるため、歯磨きをしっかり行ってください。
○装着時間の不足
これはインビザライン矯正における根本的な原因です。
インビザライン治療では、マウスピースの装着時間が20時間以上必要です。1日20時間以上、専用の装置を装着することで常に歯に力が加え続けられ、歯が順調に動きます。
装着する時間が不足すると、治療計画通りに歯が動かず、矯正治療に時間がかかってしまいます。基本的に食事と歯磨き以外の時間はすべて装着するようにしましょう。
○マウスピースの交換時期を守らない
インビザライン治療は、治療計画に沿って新しいマウスピースに交換することが必要です。治療が進むにつれて歯が動くため、同じマウスピースを装着しつづけても矯正が進みません。それぞれの歯を少しずつ、目標の位置へと動かしていきます。
交換時期には関しては歯科医師から指示がありますので、きちんと交換時期を守りましょう。
これを怠ってしまうと治療の期間が長引き、思うような結果が得られなくなります。
○口腔内を清潔に保てない
マウスピースを装着している状態では、唾液が歯に行き渡りません。実は唾液には口腔内の乾燥を防ぐだけではなく、細菌の増殖を防ぐ、口臭や虫歯、歯周病などのトラブル予防などの重要な役割があります。
そのため、インビザライン治療中は、通常よりも口腔トラブルになる可能性が高まります。
矯正治療の妨げになるため、できるかぎり口腔ケアを行い、口の中を清潔に保ちましょう。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
インビザラインの利便性、機能性だけではなく、デメリットもしっかりと考慮した上で後悔のないように決断しましょう。
そして治療を受ける場合は、最終的に矯正が完了するまではやり続ける強い覚悟をもって臨んでください。
インビザライン矯正の詳細は「マウスピース矯正」をご覧ください。
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