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マウスピース型矯正装置の歯の移動

2021年11月26日

インビザラインの魅力ってなんだと思いますか?

透明で目立たない?

取り外し可能でお手入れがしやすい?

実はそれだけではないです!
当院では痛みが少ない矯正治療を実現しました。

歯がどうやって動いていくのか、今日はマウスピース型矯正装置での歯の移動についてお話していきます。

目次

■そもそもマウスピース矯正とはなにか
■歯が動く仕組み
■まとめ

■そもそもマウスピース矯正とはなにか


インビザラインはアメリカのアライン・テクノロジー社が作製するマウスピース型の矯正装置です。

マウスピース矯正は、従来のワイヤーによる矯正治療ではなく、その名の通り、マウスピースをはめる形の矯正になります。

従来のワイヤー矯正と異なる点は歯に固定せずに取り外しができるという点が大きいと思います。

矯正治療中も、従来のワイヤーに比べると、通常と同じように食事をすることや、歯磨きを行うことができます。しかも透明なマウスピースをつけるので、ワイヤーのように目立たないのもメリットの一つと言えます。

インビザラインにはさまざまなメリットがあります。

今までの矯正治療では必ず歯型を採る必要があります。インビザラインの大きな違いは、苦しい型取りは必要ありません。シリコンの入った大きなトレーをお口に入れて採取していましたが、苦手な方も多かったと思います。

インビザラインではアライナーを作製するための歯の型取りはiTeroシステムを使用し、苦しい型取りは一切不要です。

3Dスキャナーの先端を口の中に入れるのみで、素早く歯型を採取可能です。

すべてではありませんが、一般的なマウスピースによる矯正は歯が動くたびに次の段階の矯正装置に付け替えるタイミングで毎回歯型の採取を必要とします。

最初に1回採取した歯型を3Dデジタル化して、治療完了まで緻密な計画を練り上げます。

立案した計画に基づいて、正確な歯型のデータを採取し、患者様に出来るだけ負担の少ない形で、検査を実施していきます。

仕事にお忙しい方でも無理なく矯正治療を行うのに、インビザラインは適しています。

但し、インビザラインには従来の矯正とは違った特有の知識と技術が必要になります。

医師の高い診断技術が要求され、医師の治療計画によって、治療効果にも影響を及ぼします。

なので、インビザラインも豊富な経験のある医師に相談されるのがいいかと思います。

インビザラインは正確性や再現性が非常に高いのも特徴の一つです。

アメリカのアラインテクノロジー社はマウスピースに関する特許を中心に多数の知的財産を有しており、例えば、コンピューター・テクノロジー、ビジネスモデル、口腔内スキャン、マウスピース製造プロセスなど幅広い分野で、全世界累計550件以上の特許を保有しています。

このインビザラインがほかのマウスピース矯正に比べて、非常に優れているのも、この豊富な技術に裏打ちされています。

インビザラインの知名度は日本でも徐々に高まっており、インビザラインを希望して、歯科医院を訪れる患者様も年々確実に増加しています。

 

マウスピース矯正はワイヤーではなくマウスピースをはめる矯正

マウスピース矯正はワイヤーではなくマウスピースをはめる矯正

 

■歯が動く仕組み


インビザラインの場合は、抜歯を伴う全顎的な治療も当然可能です。アタッチメントなど補助装置を利用し、マウスピース矯正単独では苦手としている動きをカバーして治療します。

その他のマウスピース矯正では、出来る限り抜歯をせず、前歯を中心とした治療を行っていることからも適応症例は限定的となる場合が多く、その分安く矯正治療をできるようですが、後戻りがしやすいなどでデメリットも多く、注意が必要です。

歯科矯正治療では、歯あるいは顎に外力を作用させ、周囲組織に変化を起こさせます。(矯正力)矯正力が加わると、移動方向の歯頚部歯根膜は圧縮され、反対側は牽引されます。

  • 圧迫側に起こる変化
    強制力の強弱により圧迫側歯根膜の圧縮度は異なり、組織反応も異なります。弱い力のときには歯根膜はわずかな充血をきたして歯槽壁表面に破骨細胞が現れ、歯槽壁表面から骨吸収が起こります。これを直接性吸収といいます。
    一方、強い力のときには歯根膜は強く圧縮されて貧血を起こし、細胞成分がみられなくなり、硝子様変性を起こす。
    この段階ではまだ歯は動きません。変性部分から離れた部分および骨の内部には弱い力が加わるので破骨細胞が出現し、内部から骨を吸収します。これを穿下性吸収といい、骨が陥没することで歯は急激に移動する。
  • 牽引側に起こる変化
    牽引側歯根膜は引っ張られ、繊維芽細胞が増殖し、歯槽骨表面には骨芽細胞が現れ、骨を造成して骨添加を起こさせます。
    歯はさまざまな方向へ移動していきます。
  • 傾斜移動
    矯正力で歯軸が傾斜することで、近遠心的傾斜移動と唇舌的傾斜移動とがあります。前歯唇面に舌側方向の矯正力が加わり、歯が舌側傾斜する場合には、歯根膜の圧迫側は舌側歯頚部と唇側歯根尖部に生じ、牽引側は唇側歯頚部と舌側歯根根尖部に生じる。
  • 歯体移動
    歯全体が平行移動することを歯体移動といい、移動方向の歯根膜は前面にわたり圧迫側となり、反対側の歯根膜は牽引側となる。
  • 回転
    歯軸を中心に回転することで、歯が捻転している場合に、回転力を加えて歯列弓に正しく配列させる。歯根膜は歯根の形態に応じて圧迫側と牽引側とが生じ、それぞれ異なる変化を示す。
  • 圧下
    歯軸に沿って歯根方向へ矯正力を加えると、歯は歯槽内へ押し込まれる。この移動のことを圧下といい、歯根膜全体が圧縮される。
  • 挺出
    歯軸に沿って歯冠方向に矯正力を与えますと、歯は歯槽内から伸び出る。この移動のことを挺出といい、歯根膜線維は牽引される。
  • トルク
    歯冠部に唇舌的回転力を加えて歯根を主体に移動させることで、舌側へのトルクと唇側へのトルクとがある。移動方向の歯根膜は前面にわたり圧迫側となり、反対側は牽引側となる。

 

マウスピースだけではすべての歯は移動できません。

加える力を計算して作っているので、歯の移動距離や移動速度、角度などによって変わります。

その力を補助的に助ける機能がアタッチメントなのです。

歯の表面に付けるでこぼこの半透明の突起物のことです。

歯科用のプラスチックでできており、人体に無害な素材です。

白色で歯の色と似ているものを使用しているので、歯の表面についていても思ったよりあまり目立ちません。

逆にアライナーを装着しますと、アタッチメントが入るアライナーの膨らみの方がちょっと目立つくらいです。

歯科用の接着剤で歯の表面についているため、脱着の際に力がかかると取れる可能性もあります。

矯正治療が終わったら取れるものでないと全部外すので困りますよね。

そのためアタッチメントは適切な力で歯の表面についているのです。

 

■まとめ


ここまでインビザラインの特徴や歯の移動について記載してきましたが、通院回数も少なく、歯型の採取も1度で終わるインビザラインは、日常的に仕事やプライベートの予定で忙しい現代人にとって、とても負担を軽くできる治療方法です。

しかも精度の高い治療を受けることができるので、矯正の効果も望める上、日常生活においても取り外しが可能なので、食事や歯磨きなどもストレスを軽減して、実施することができます。見た目にもワイヤーなどと比べると目立たないので、そういったストレスも抑えられます。

 

インビザラインは確実に日本に浸透してきていましが、それは矯正に対するストレスを抑えたことによって、矯正治療のハードルを下げてきたことにあります。

ぜひ、矯正治療を考えているけど、通院や見た目などさまざまな理由で悩んでおられる方は一度当院へご相談ください。

歯列矯正治療のイメージ

2021年11月22日

皆さんは「歯科矯正」にどんなイメージをお持ちでしょうか。
痛い?
見た目が気になる?
食事制限があるのかな?などなど、、、
おそらく想像するのは歯に金具を装着している姿という方が多いのではないでしょうか。
しかもどちらかというと「見た目があまりよくない」とか「痛そう」というネガティブな印象が日本人の場合は多いのではないかと思います。
でも逆に欧米人は日本人とは矯正に対する捉え方が違っているのはご存知でしょうか。
今日は、欧米と日本の矯正に対する意識の違いから、歯科矯正について、改めてお話していきたいと思います。

目次

■矯正治療の目的
■日本人の持つ矯正へのネガティブイメージ
■欧米では歯並びで社会的評価が変わる
■見た目も自然なインビザラインのご提案
■まとめ

■矯正治療の目的


そもそもデンタルケアに対しての意識が日本と欧米では違います。
日本の場合、歯科医院は歯が痛くなったらいくところ、何か問題が起きたら行こうという意識が強いのに対し、アメリカやヨーロッパの人々は虫歯などのトラブルがなかったとしても口の中の健康を保つために定期的に歯科医院へ行こうという意識が高いです。
アメリカでは定期的に歯科医院に通って、デンタルケアを行っている人が7割以上いるのに対し、日本では3割程度しかいません。
矯正治療を行うというところでみると、アメリカでは5割、日本では2割程度です。
歯並びが悪いことを気にしたり、矯正を考えたりすることは日本でもアメリカやヨーロッパでも同じように考えます。ただ、実際に矯正治療まで行うかを見てみるとそれだけの差が生まれるのです。
では日本人が欧米で矯正を行う人の割合に差が出てくるのはなぜなのでしょうか。

 

■日本人の持つ矯正へのネガティブイメージ


理由の一つには、冒頭にも挙げた矯正器具の見た目のイメージや不自由そうというネガティブな印象が大きいと思います。
矯正治療をすることに対する捉え方が日本と欧米では異なるようです。
例えばアメリカの場合、7割以上の人が矯正をすることに対して「歯並びがよくなって嬉しい」というポジティブな印象を持つそうです。
一方で、日本の場合、6割以上の人が「矯正装置によって不自由になる」という印象を持つそうです。
実施する治療自体は多少の違いはあるかもしれませんが、基本的には同じはずです。しかし、捉え方がこんなに違うのはもしかすると歯並びに対する環境の違いが大きいのではないかと思います。

 

■欧米では歯並びで社会的評価が変わる


欧米では歯並びが綺麗なことは「教養がある」「仕事で評価される人の象徴」というイメージが根付いています。いい仕事につけるかつけないかが歯並びに影響されてしまうのです。
欧米では肥満や喫煙と並んで、歯並びが悪いことは「自己管理できていない」ということの象徴だと捉えられます。自己管理ができない、自分に甘い人という評価がビジネスにおいてはマイナスです。
実際、欧米人が日本人の歯並びをみて歯並びが悪いと感じる人は7割以上に上るそうです。
日本人は健康意識が高いのに、歯並びが悪いということに驚く人が多いようです。
それくらい意識が違います。
欧米では歯並びはビジネスにおいて、自分の評価を高めるための大切な要素の一つだと言えます。
日本のビジネスシーンではそんなことは関係ないのではないか・・・と思う方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。
ここは欧米ではなく、日本なのだから、それほどまでに気にしなくてもいいのではないかと。
確かに、欧米ほどビジネスの場面で歯並びに対して注視されないと思います。
しかし、想像してみていただきたいのは、例えば商談をする時に、歯が白くて歯並びが綺麗な営業マンと歯が汚れていて、歯並びもあまりいいとは言い難い営業マンが来た時に、心理的にどちらと商談をしたいと感じるか、ということです。
メラビアンの法則というのがあります。
人の印象は55%の視覚情報と38%の聴覚情報、そして7%の言語情報で決まる、というものです。ここで注目すべきは視覚情報が5割以上を占めるということです。
もちろん商談やプレゼンの内容も大事なのは間違いないのですが、そもそも内容を聞く前段階で印象というのは決まってしまうのです。
ビジネスパーソンは見た目も気にかけた方が、より仕事でも結果を作ることができるのです。

 

歯並びも気にかけた方が仕事でもより結果を出せる

歯並びも気にかけた方が仕事でもより結果を出せる

 

■見た目も自然なインビザラインのご提案


歯並びが大事なのは噛み合わせにも関係し、治療が必要だと理解しているが、それでも矯正治療には抵抗があるという方も当然いらっしゃると思います。
そこで近年、日本でも広く普及している「インビザライン」がおすすめです。
インビザラインとは、簡単にいうと、マウスピース型の矯正装置です。
ワイヤーなどを使わずに透明なマウスピースで治療をするので、見た目では目立たない矯正装置です。
インビザラインは1999年にアメリカのアライン・テクノロジー社が提供を開始し、日本では2006年から導入されています。
目立ちにくいので芸能人にも人気の治療法で、特に矯正治療に対してポジティブな印象を持っている海外ではインビザライン治療を行っていることを公にしているセレブや有名人も多数います。
一人一人のオーダーメイドで装置を作成し、目立たず、取り外しをすることもできます。
また、インビザラインを始める際に3D画像でどのように矯正治療をしていくかのシミュレーションもインビザラインでは可能であるために、矯正治療を行う前に、自分の歯がどう変わっていくかをしっかり理解した上で治療を始めることができることも大きなメリットの一つと言えるでしょう。
何より、従来のワイヤーによる矯正治療に比べて、痛みを軽減することもできます。
ワイヤー矯正では、歯科医師の手で装置の調整を行うために技術に依存する部分が大きいので、調整できる範囲にも限界がありましたが、インビザラインは新しいマウスピースに交換することによって、調整を実施します。このマウスピースの調整は人の手では調整困難なレベル(およそ0.25mm以内程度)で実施するので、歯が動く時の痛みが少ないです。
今までのワイヤーによる歯科矯正とはそのイメージが大きく変わると思います。
上記の通り、見た目だけでなく、痛みという意味でも患者様への負荷を軽減していくことが可能です。
一方で当然デメリットもあります。
それは取り外しが可能であるが故に、治療の成果が患者様の自己管理に左右されるということです。しっかり矯正装置を日常的につけていれば問題はないのですが、取り外せてしまうと装着するのを忘れてしまい、治療時間が短くなってしまいます。そうすると、矯正治療の期間が延びてしまいます。

 

■まとめ


それでもこのインビザラインを使用した歯科矯正は、従来の歯科矯正のイメージを大きく変えたと思います。見た目も目立たず、歯を矯正できることによって、プライベートでもビジネスでも見た目への心配を少なくすることができ、気軽に矯正治療を受けやすくなったのではないかなと思います。
当院は女性ドクターが在籍し、難症例、すべての歯並びに対応可能です。
マウスピースメーカーによっては部分的な歯並び改善しか対応できないメーカーもあります。
メーカー選びと歯科医院選びは慎重に行ってください。
決して短くない時間を使い、安くはない費用を支払ったのに歯がほとんど動かない、イメージ通りにならないと困りますよね。
ぜひ矯正治療はしたいけど、ちょっと悩んでいるなという方もお気軽にご相談いただければ幸いです。

マウスピース矯正で奥歯が噛めない?

2021年11月12日

過去に矯正した歯が戻ってきた方や転院する患者様が様々な理由があってご相談に来院されます。

矯正治療をして奥歯がかみ合わなくなり治らないという症例もあります。

この奥歯がかみ合わない症状は、インビザラインなどのマウスピースを使用した矯正装置だけで発生するわけではなく、通常のワイヤー矯正でも発生することも。

目次

■かみ合わない原因
■インビザラインの自己管理について
■リカバリーにも対応
■まとめ

■かみ合わない原因


考えられる原因としては

  • 他の歯が先に当たってしまい奥歯がかみ合わない
  • マウスピースの装着により奥歯が沈み込みかみ合わない
  • マウスピースと奥歯がずれ、特定の歯がかみ合わない

マウスピースをつけますと、その厚みの分奥歯が先に当たります。マウスピースによる矯正の場合は毎日20時間くらい装着するので、奥歯には沈み込み圧力がかかりやすくなるでしょう。

ですからマウスピースを装着している患者様は、矯正中に奥歯がきちんとかみ合わないと感じるわけですね。

強く当たる奥歯の部位のみをカットしているマウスピースを装着することによって、通常のかみ合わせに戻るわけです。

ほとんどの歯はピッタリとマウスピースが合っているけれど、特定の歯のみずれてかみ合わないという場合、ズレが生じる原因には

  • 歯の形からズレが発生しやすい
  • 取り外しの回数が多い
  • 移動量が多い、難しい移動を行っている
  • マウスピースをつける際に噛んではめている

といったことが考えられます。

リカバリーで対応するケースと、歯型を採取し追加でアライナーを作るケースがあります。

1本だけずれた場合は、ゴム掛けをしてマウスピースとのずれを解消することも。

マウスピースによる矯正だと、前歯を内側に動かすときに前歯が先に当たり、奥歯がかみ合わない状態になることもあるでしょう。

こういった際には、マウスピースを作成しなおし、スケジュール修正をすることもあります。

場合によっては前歯を内側に引き込む際にマウスピースがかなり歪んでしまって、前歯だけが強く干渉してしまうことも。

マウスピースにズレがなくても、正しく治療スケジュールを直さなければ面倒な事態につながります。

奥歯が噛まないという状態はマウスピースによる治療で発生する一時的なことなので、なぜそうなってしまったのか原因がはっきりしていると適切な対応により理想的なかみ合わせを得ることが可能です。

 

インビザラインは歯冠部から覆って、歯を移動させます。ですから、歯を平行移動させることは苦手です。歯根部は残されてしまい、歯冠部のみが倒れて移動する傾斜移動がはじめに起きます。

人間の歯は通常前方に倒れており、奥歯を後方に動かすと歯が起き上がるので、歯列咬合的には好都合です。斜めに傾いている歯を起こす治療は、アップライトといわれています。

 

奥歯を前方に移動させる時は、注意しないと、奥歯がかなり前に倒れ込むケースもあります。ひどい場合だと、上下の歯が離れてしまい噛めなくなってしまいます。

歯の前への移動を予防するためには、奥歯に大きいアタッチメントを取り付けて、アライナーをきちんとフィットさせる、顎間ゴムを直接奥歯にかけない、という点が必要となるでしょう。

奥歯が倒れ込むと、奥歯がかみ合わなくて、噛めない状態になってしまいます。

顎間ゴムを活用することで、アップライトさせることが可能です。(ケースバイケース)

ここで重要なのは歯の動きやすい歯冠部ではなく、動きにくい歯根部を動かすことです。

見えない奥歯の調整に時間がかかると目に見える前歯の部分に比べると治らない、時間がかかると思われる方もいるかもしれません。

また、マウスピース矯正では奥歯を動かす治療計画を立てると歯が歯ぐき方向に沈んでいきます。

追加アライナーに大きめのアタッチメントを設置したり、上下の歯列の間に顎間ゴムをかけることで治していきます。

 

インビザライン治療に適さない症例や経験が浅く、抜歯が必要なケースであっても「非抜歯でできます」と矯正治療をはじめてしまい、後日トラブルになってしまっている医院も存在します。当院ではそのような対応はしておりません。この点を考慮したうえで患者様自身も医院選びの参考にしていただけたらと思います。

 

インビザライン治療の経験が浅い歯科医院は注意

インビザライン治療の経験が浅い歯科医院は注意

 

■インビザラインの自己管理について


インビザラインは自己管理していただくことがとても大切で、つけ忘れやマウスピースを外した時間が長くなると、歯の動きが悪くなってしまい、治療スケジュール通りに進めることが難しくなります。

スケジュールに沿い新しいマウスピースに変更することになるでしょう。治療が進むと歯が移動するので、同一のマウスピースをつけても治療が進みません。交換時期や装着時間をきちんと守ってくださいね。

患者様自身の管理が甘いとなかなか効果が出ずに治療が進みません。

インビザラインの装着時間は1日20時間以上が推奨されています。常に力が加えられ続け、歯が順調に動きます。アライナー装着時間が短いと、歯の動きは遅くなります。1日の装着時間を長くすることはとても重要なことです。

また、順番通り装着しなければなりません。

決められたルールや期間を守り、その治療効果が最大限発揮されるよう患者様自身に努力していただくことも必要です。

 

■リカバリーにも対応


メーカーによるクオリティの違いも効果が実感できなかった理由の1つです。マウスピース矯正にはさまざまなメーカーがあり、部分的な歯並び改善しか対応できないメーカーもあります。

マウスピース矯正だと、すべての歯並びの治療ができないと諦めてしまう方が多くいます。

インビザラインはすべての歯並びが対象となります。

相談される方にはマウスピース矯正をしたけど歯がほとんど動かなかった、理想の歯並びにならなかったと聞きます。

これはメーカーによるクオリティの違い、歯科医院選びが原因の可能性があります。

本来は治療した歯科医院が責任を持ち、対応すべきですが、対応できる能力がなかったり、患者様自身がそこの歯科医院には行きたくないなど事情があると思います。そのような方にも安心してきていただけるリカバリー治療も行っています。

 

■まとめ


矯正治療は歯を移動させたい距離が長いほど、難易度が高いです。

インビザラインも同じで、歯の移動距離が長いと、マウスピースをはめた際の違和感も大きいでしょう。かみ合わせに関するトラブルが発生しないように検査やカウンセリングを行います。

お気軽にご相談くださいね。

インビザラインで後戻り治療

2021年11月5日

長期の矯正治療が終わり、噛みやすくきれいな歯並びになると嬉しいですよね。

理想的な位置に歯を動かしたと安心していても、保定装置の装着を怠ったために歯が元の位置に戻ろうと「後戻り」していきます。

私たちの歯は生涯動き続けています。必ず後戻りのリスクがあるため、しっかりとリテーナーを装着することで後戻りのリスクを軽減できます。そのためには保定が必要になります。

マウスピース矯正インビザラインでは矯正治療後の後戻りでずれた歯並びを状態によっては治療することが可能です。

目次

■後戻りとは
■後戻りした場合
■後戻りしないように必要なこと
■まとめ

■後戻りとは


後戻りの要因としては

  • 不十分な保定
  • 不十分な矯正歯科治療
  • 不正咬合の原因が残っている場合

があります。

不十分な保定は矯正治療後の保定装置の装着に関わってきます。

患者様の自己管理が必要で、ご自身の努力にかかってくる部分なので皆さまに頑張って頂くしかないのですが、それ以外の不十分な矯正歯科治療、不正咬合の原因が残っている場合に関しては、矯正医師の注意不足や、知識などの未熟さからきます。

歯は顎の骨と直接結合していません。

歯と顎の間にある歯周靭帯と呼ばれる組織で間接的に結合しています。

よくスポーツ選手が靭帯断裂をするケースがあります。それと同じように「歯周靭帯」と呼ばれる組織が歯と骨をつないでいます。

靭帯は柔軟性に富んだ組織であり、各器官が正常に機能することをサポートしてくれます。歯を移動した際、元あった位置に歯を戻そうとする働きをし、放置しておけば後戻りが起こります。

理想の歯列を維持するためには、十分な保定期間をかけ、顎の骨や歯ぐき内部の繊維などを安定させる必要があるのです。

後戻りとは治療前の不正な咬合状態に向かうことです。

矯正治療終了後、矯正器具の力から解放された歯は、本来あった場所へ戻ろうとしてしまうのです。

歯の周りの骨や軟組織が新たな環境に馴染むには、治療した期間と同程度の時間がかかります。

 

■後戻りした場合


原因に対してアプローチする必要があります。

例えば、でこぼこな状態に後戻りした場合に、歯と顎の大きさのバランスが悪いことが原因であれば、歯冠形態修正を行い、歯の幅を小さくしたり、必要な場合抜歯も行います。

歯冠形態修正はストリッピングのことであり、矯正治療において歯間をちょっと削るというものです。

歯の横側を少し削るもので、臨床的に安心性が確認されている方法です。

歯を削ると痛いイメージがあると思います。エナメル質と呼ばれる歯の表層しか削りませんので、象牙質の近くまで削ることなく、痛みは感じません。

ストリッピングは1940年代に行われた方法です。

それ以降、どの辺りまで安全に削れるのか議論されているのです。

でこぼこを治すためには歯を並べる隙間をつくることが必要になり、抜歯、歯を削る、歯列を横に広げる、奥歯や前歯を移動して歯列を長くすることが必要です。

どれか、またはいくつか組み合わせて隙間を作ります。

もっとも影響を受けやすい歯は下顎の前歯です。

舌の力や唇の力で前歯部に、空隙や叢生といって歯が重なり合ってでこぼこした状態が生じたりといった問題があります。

歯周靭帯の影響によりねじれ戻ったり、本来の犬歯間の幅から逸脱していたり前歯の傾斜が著しかったりすると叢生を引き起こします。

当院では抜歯が必要なケースも対応可能です。

インビザライン「ダイヤモンドプロバイダー」認定医院として認定を受けています。

年間インビザライン矯正を150症例以上行った医院が認定されます。

インビザラインシステムで有名なアライン社は、取扱いに際しての認定条件を決めています。当院の担当医師はインビザラインの「認定医」資格を取得しています。

たくさんの患者様を診てきた経験があり、まずはお口の状態を拝見し、適応できるか否かをお伝えさせていただきます。

一般的にマウスピースによる矯正は歯を抜く必要がある場合は高難易度がとされています。そのため、経験が少ない先生に相談するとインビザラインを使用できないと治療を断られるケースもあります。

また、インビザラインは奥歯を後ろに移動させることが非常に得意になります。

好きなだけ歯を後方に移動できるわけではありません。移動量には限りがあります。

歯や歯ぐきへの負担を考えると、何度も矯正治療を行うより一度できちんと治療していただくことが理想的です。

当院は少しでも体への負担が少ない方法、痛みを抑えて治療を終えるための矯正治療を行っております。

体に負担をかけない範囲で少しずつ歯を移動させていくため、痛みを抑えやすいです。

 

当院の矯正は体への負担が少なく痛みを抑えた治療

当院の矯正は体への負担が少なく痛みを抑えた治療

 

■後戻りしないように必要なこと


正常な噛み合わせは、上と下の歯列のバランスがとれている必要があります。

上顎前歯と下顎前歯6本の横幅の合計の比率を計算しますが、バランスが相当崩れている場合、どのように並べたとしても歯が理想的な感じで噛み合うことはないでしょう。

矯正治療を開始するときに治療方針に沿ってまず治療を行って頂きます。

マウスピース型矯正装置を外した直後に見た目だけ良くなる状態を治療のゴールにしてしまうときちんと保定を継続せずに、後戻りを起こす可能性が大きくなります。

きちんと装着されていないことが原因で発生します。

インビザラインで治療した方は、しっかりリテーナーを使用していただけることが多いです。治療中からマウスピースを装着することに慣れているため、その後リテーナーを使用していくことに抵抗がないからです。

慣れていることで装着時間をきちんと守り、自己管理ができます。

そのため、インビザライン治療は後戻りが少ないという考えに繋がります。

今の歯並びが正しい位置だと身体に教え込む必要があります。

当院で行っている矯正歯科治療は、後戻りしにくいことが1つの特徴です。

 

■まとめ


最近はマスク生活の中で矯正治療をする人も増えてきております。

その中には何年か前に矯正治療を中断されて後戻りした方もいらっしゃいます。

後戻り治療は、以前の矯正治療のように何年もかかるものではありません。

過去に矯正した歯が元に戻ってきた方には治療期間を1/2~1/3にできる「光加速装置」もご提案可能です。

赤外線を活用して細胞を活性化させることにより、歯が動くスピードを促進させるものです。

矯正治療は噛み合わせを正しく整える治療でもあります。

噛み合わせに問題があると歯並びが崩れてしまうことがあります。

噛む力を全部の歯で受け止めていないということですね。

つまり、一部の歯に過度な力が加わっていることになります。

そして体は回復機能を備えているので、歯を動かそうと元の位置に戻ろうとする機能が働きます。

歯並びをきれいに整えるだけではなく適切な噛み合わせをきちんと考慮した歯科医院での治療を強くお勧めします。

インビザラインは適切な装着が不可欠です。

装着方法や装着時間が適切でない場合は、計画通りに歯が移動しない可能性があります。

自己管理が大変ですが、ぜひ噛み合わせをしっかり意識した歯科医院で、噛みやすく、綺麗な歯並びをぜひ一緒に目指しませんか?

後戻りしてしまったが、次は後悔したくない。

これから矯正治療を始めたいが、失敗したくない。

お悩みの方はぜひご相談ください。

 

矯正治療後、歯が後戻りしてしまった方は「歯の後戻り矯正」をご覧ください。

新世代の矯正治療法マウスピース矯正の特徴

2021年11月1日

矯正歯科医院である当院で、特に人気のインビザラインは、マウスピース矯正という新世代の矯正治療法です。
マウスピースは以前から歯科医療の現場でよく使われてきたものなので、ご存知の方も多いと思います。
ですが、実はマウスピース矯正のマウスピースと今まで歯科医療の現場で使われてきたマウスピースは全く異なるものです。
今回は、マウスピース矯正でのマウスピースの特徴から、ワイヤー矯正との歯の移動の仕方の違いまでご紹介します。

目次

■しっかりしたマウスピースが原動力
■マウスピースで歯が動く仕組み
■マウスピース矯正の特徴
■マウスピース矯正での歯の動き方

■しっかりしたマウスピースが原動力


マウスピース矯正が登場するまで、矯正治療の方法は、歯の表面にブラケットという金具をつけて、全ての歯にワイヤーを掛け、そのワイヤーの弾力性を利用して歯を動かしていくワイヤー矯正だけでした。
ワイヤー矯正では、ワイヤーが元の形に戻ろうとする働きを利用して、歯を少しずつ動かしていきます。
ワイヤーを実際に触ってみるとよくわかるのですが、細くて頼りなさそうに見えながらも、意外と弾力性があり、少しぐらい曲げても、すぐに元の形に戻ろうとします。
多少曲げたくらいでは、変形しません。
ですから、ワイヤー矯正で歯が移動していくのはなんとなくでも理解しやすいのではないでしょうか。
ところが、今回ご紹介するマウスピース矯正で用いられるのは、補助的にアタッチメントなどを使うことはありますが、基本的にマウスピースだけです。

○インビザラインのマウスピースはかなりしっかりしている

マウスピースというと、顎関節症の治療に使うものや、睡眠時無呼吸症候群用のマウスピースをイメージされるのではないでしょうか。
顎関節症の治療用のマウスピースの多くはとても軟らかく作られています。
睡眠時無呼吸症候群で使うマウスピースは硬いですが、インビザラインのような薄さや透明度、そして歯への密着感は備わっていません。
スポーツ用のマウスピースもありますが、こちらも軟らかい上、厚みもかなりあります。
ところが、インビザラインのマウスピース、触ってみていただくとわかりますが、かなりしっかりとした作りになっています。
厚みもかなり薄く作られています。
透明度もかなり高いですし、歯にしっかりとフィットします。
ですから、一般的なマウスピースから想像されるものと、インビザラインのマウスピースは似ていません。
インビザラインのマウスピースがどれほどしっかりしているかというと、少々力を加えてみても、ワイヤー矯正のワイヤーのように容易にしなることが、ほとんどないくらいです。
誤解のないようにして欲しいのですが、全くしならないわけではありません。
そんなにしっかりとした作りになっているのに、どうしてマウスピース矯正では歯が動くのでしょうか。
不思議に思いませんか?
その理由こそが、まさにそのしっかりした作り、歯への密着性なのです。
言い方を変えると、よく知られている顎関節治療やスポーツ用に用いられるマウスピースでは軟らかすぎるため、歯は移動しません。

 

■マウスピースで歯が動く仕組み


インビザラインで用いられるマウスピースが、かなりしっかりした作りになっていることは先にご説明しました。
では、マウスピースはどうやって歯を移動させていくのでしょうか。
実は、マウスピース矯正で使うマウスピースは、厳密な意味で治療前の歯並びに完全にフィットしているわけではありません。
歯にどのような力が、どのような向きで、どれくらいの強さでかかるのかを厳密に計算した上で、歯に適切な負荷がかかるようにデザインされています。
そのため、しっかりとした作りと相まって、歯にピッタリとフィットするように作られている上に軟らかい顎関節症の治療用マウスピースやスポーツ用マウスピースと比べると、マウスピース矯正用のマウスピースは、装着すると窮屈な感じがします。
この窮屈感に慣れてきた頃は、マウスピースの交換時期でもあるわけですが、窮屈感に慣れてきた理由は、そのときにはマウスピースの働きで歯が移動し、歯に加わる負荷が軽くなっているためです。

 

■マウスピース矯正の特徴


では、歯を動かすという点で、マウスピース矯正とワイヤー矯正にはどのような差があるのでしょうか。
それは、固定源への影響です。
ワイヤー矯正では、歯を動かすための支えとなる歯が必要となります。
その歯を私たち歯科医師は固定源とよんでいます。
ワイヤー矯正では、この固定源となる歯を利用して、その他の歯を少しずつ移動させていきます。
固定源となる歯は、その他の歯を動かすための支えとなるわけですから、かなりしっかりとした歯を選ばなくてはなりません。
固定源となる歯が動いてしまっては、矯正治療がうまく進まなくなるからです。
そこで、たいていは第一大臼歯や第二大臼歯などのとても大きな奥歯を利用します。
ブラケットという金具ではなく、バンドという金属製の輪が嵌め込んである歯が固定源です。
しかし、残念ながら固定源となる歯が全く動かないかというとそんなことはなく、少しは影響を受けてしまいます。
一方、マウスピース矯正では、ワイヤー矯正のようなバンドを使った強い固定源は設けません。
マウスピース自体に固定能力を加え、動かしたい歯だけに力を加え、そうでない歯を固定源とする方法を採用しています。
このため、固定源となる歯が移動するという、矯正治療の治療計画において無駄とも言える歯の動きが発生しにくいため、効率的に矯正治療が進められます。

 

マウスピース矯正は無駄な歯の動きが発生しにくい

マウスピース矯正は無駄な歯の動きが発生しにくい

 

■マウスピース矯正での歯の動き方


マウスピース矯正とワイヤー矯正では、歯の動き方も違います。
ワイヤー矯正では、歯体移動(したいいどう)という歯の動き方が中心となります。
歯体移動とは、平行に歯を移動させる動かし方です。
これは、歯がワイヤーに沿うように移動するためにできる動かし方で、ワイヤー矯正の特徴ともいえます。
一方、マウスピース矯正では、歯の動き方は傾斜移動(けいしゃいどう)という動き方になりま
す。
傾斜移動とは、歯の頭の部分である歯冠が倒れるように移動する動き方です。
移動したように見えても、歯冠ほどに歯根が動いていない動き方です。
この違い影響しやすいのが、抜歯した後の矯正治療です。
歯をきれいに並べるスペースが足りない場合、顎のサイズを大きくすることはできないので、歯を抜いてスペースを確保します。
抜歯して得られたスペースは比較的大きいので、その分、歯を動かす距離も大きくなります。
歯が平行に移動する歯体移動の場合、大きなスペースに移動させる場合でも、比較的スムーズに移動できるのですが、傾斜移動ではそうはいきません。
なぜなら、傾斜移動の場合、移動する距離が大きくなればなるほど、歯根の位置があまり変わらず、つまり歯が倒れるような向きに動いてしまう可能性があるからです。
言い方を変えると、マウスピース矯正では歯を大きく動かすような矯正治療はあまり得意ではないということになります。
あくまでも、ワイヤー矯正と比べればという意味ですが。
このように歯を大きく動かすとなると、ワイヤー矯正と比べて分が悪いマウスピース矯正ですが、それゆえに、細かな歯の移動や、部分的な歯の移動は得意となっています。
それは、マウスピース矯正では無駄な動きが生じにくいからで、言い方を変えるとワイヤー矯正は、細かな歯の移動となるとマウスピース矯正の方が上手となります。
マウスピース矯正とワイヤー矯正では、歯の動かし方に違いがあり、それぞれに得意不得意があります。
それゆえに、矯正治療の方法選びはとても大切で、矯正治療に取りかかる前のきちんとした診断と治療計画が大切である理由は、まさにここにあります。
中には、マウスピース矯正とワイヤー矯正を組み合わせることで、両者の得意領域を十分に生かした矯正治療を行うこともあります。

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