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インビザラインの問題点

2021年12月24日

インビザラインによる矯正治療は旧来の矯正器具による治療に比べて、自由度が高く、見た目のいいという点で非常にメリットも多い治療法ではありますが、当然、インビザライン治療が100%うまくいっているかと言われると、そうでないケースも稀にあります。

 

インビザラインはメリットも多い一方で、高額な費用がかかるのもまた事実です。

そうであるならば、失敗のない矯正治療にしていくために、どんなことが必要なのかを理解して、実践していくことが必要です。

 

今日はインビザライン治療を行ってうまくいかなかったケースとその理由について、お話させていただければと思います。

目次

■さまざまなケース
■問題点
■解決策について
■まとめ

■さまざまなケース


○歯茎が下がってしまう

歯茎が下がると、歯根が露出した状態となり、見た目の印象も老けて見えます。

これはインビザラインによる歯科矯正治療がマウスピースを通じて、歯に負荷をかけることによって、歯槽骨がその力を吸収して、歯が移動するスペースを作るという仕組みで矯正していくのですが、過度な力がかかってしまったり、歯周病でそもそも歯槽骨の量が不足していると、こうした現象が起きてしまいます。

 

○出っ歯になってしまった!

一例としては患者様の前歯がもともとガタガタな歯並びだと、十分な治療計画を立てないと、出っ歯になってしまうという事例も発生します。

 

基本的には抜歯や歯を削るということは少ないに越したことはないのですが、例えば顎の大きさに対して、歯の密着度が高い患者様の場合などは、きちんとした歯並びにするためには歯を抜く必要があるにもかかわらず、抜歯を実施しないと、出っ歯になってしまうということは起こり得ます。

 

医師の適切な判断と十分な治療計画を立てるということが大事です。

 

○咬み合わせが悪くなってしまう

治療計画のシミュレーションに反して、咬み合わせが悪くなってしまうケースもあります。

マウスピースで奥歯に過度に力がかかって、奥歯が沈み込んでしまったり、マウスピースのはめ方が悪くて、特定の歯ばかりに力がかかってしまう状態になると、咬み合わせが悪くなる可能性が高まります。

 

○その他

他にもさまざまな症例がありますが、上記のような事例はインビザライン矯正を通じて、発生する可能性があるものです。

 

信頼のおける医師の診断を受けることが大切

信頼のおける医師の診断を受けることが大切

 

■問題点


○お口の状態が悪いこと

インビザライン矯正がうまくいかない原因の一つにお口の中の状態が悪いことが挙げられます。

例えば、矯正治療中に、むし歯や歯周病になると歯型が変化してしまうため、マウスピースが合わなくなってしまいます。そうすると矯正の効果を発揮することができなくなります。

 

従い、矯正治療中もしっかりと歯磨きを行うことが重要です。

丁寧に歯磨きを行うことで、矯正も良い結果になります。

 

また特に冬場やマスク着用が当たり前になってきた昨今では、お口の乾燥も気になるところです。マウスピースをしていると余計に唾液が口内に行き渡らなくなるので、細菌が繁殖しやすくなり、むし歯や歯周病を招きます。

 

しっかりとした口腔ケアを行うこともインビザライン矯正を望んだ結果にするためには必要なのです。

 

○装着時間不足

そもそも装着時間が短いと、矯正治療はうまくいかなったり、予定期間よりも時間がかってしまったりします。インビザライン治療ではマウスの装着時間が20時間は必須です。

 

基本的に食事と歯磨き以外の時間は全てマウスピースをつけるくらいの意識で臨まなければ、理想の結果になることは難しいと思います。

 

つけ忘れなどの自己管理が甘いと、治療に時間がかかってしまいます。

 

○マウスピースの交換の時期を守らない

インビザライン矯正では、治療計画に乗っ取って、マウスピースも交換していく必要があります。なぜ交換するかというと、マウスピースでの矯正によって、歯が移動するので、古いマウスピースでは、歯が移動したあとのお口の状態に合わなくなっているからです。

 

医師からの指示通りにきちんとマウスピース交換を実施していく必要があります。

 

■解決策について


○お口の中を綺麗に保つこと

矯正治療において、最大の問題はお口の状態が悪いことです。

むし歯や歯周病があると先述した通り、歯型が変わってしまうので、せっかくのマウスピースも合わない場合があります。

 

長時間マウスピースをつけることによって、口の中が乾燥したり、マウスピース自体を不衛生な状態にしてしまったり、歯磨きが甘くなったりしていると、むし歯や歯周病が発生してしまいます。むし歯や歯周病の治療を矯正よりも優先することになってしまうため、インビザライン矯正の期間が当初よりも伸びてしまいます。

 

まずはお口の状態を徹底して綺麗に保つことをおすすめします。

 

○医師の指示に従うこと

インビザラインは事前に専門の歯科医師によって、しっかりと綿密な計画が練られています。

その上で、マウスピースも作っているため、適切なタイミングで、マウスピースも交換する必要があります。面倒だから、とか、交換しても意味がないだろうと勝手にしてしまうと、矯正治療が進まなくなってしまう可能性があります。

 

歯科医師のきちんとした判断に合わせて、治療を実施していくことが大事です。

 

○信頼のおける医師の診断を受ける

まずインビザライン矯正のあとに起きている問題の一つに咬み合わせが悪くなったと言うものがありますが、不正咬合を正しくして審美性を高めていくことを目的としているので、そもそもきちんと計画を立て、治療をしていけば、咬み合わせが悪くなることは基本的にありません。しかし、診断をした医師の治療計画に問題があったり、マウスピースに異常があると、発生しうる事象ではあります。

 

インビザライン矯正は多額の費用のかかる治療方法です。

それほどの多額のお金を投じていくのであれば、安心して任せられる実績のある歯科医師の治療を受けるのがもっとも良いかと思います。

治療前のカウンセリングの際から患者様ご自身でしっかり納得のいくまで説明を聞き続けることが大事です。その段階であまり良い回答を得られない場合、経験値が低かったり、専門的ではない場合もあるので、別の歯科医師を検討するのも選択肢かと思います。

 

また大事なこととして、矯正中に違和感を感じた際には歯科医師にすぐご相談いただけたらということです。なんとなくの違和感が矯正の結果に悪影響を及ぼしてしまうこともあるので、少しでも変だなと感じたら、歯科医師にご相談ください。

 

■まとめ


当院は豊富な治療実績があり、患者様の治療を最大限サポートできる体制を整えております。インビザライン矯正を実施していく上で知りたい点や不明点があればお気軽にご連絡いただければと思います。

 

またもし万が一、過去にインビザライン矯正を行ったけれども、うまくいかなかったなどあれば、当院でお役に立てるかもしれませんので、お気軽にご相談ください。

 

ただし、インビザライン矯正をうまくいく結果にしていくことで大事なことは、事前のしっかりとした治療計画と患者様ご自身の自己管理ですので、しっかりと医師に相談しつつ、患者様ご自身でのケアも行っていただければと思います。

オーダーメイドのマウスピース矯正

2021年12月17日

見た目を良くするためではなく、噛み合わせの良化目的で矯正治療を検討している患者様は多くないでしょう。
「マウスピースによる矯正が気になっているので、マウスピース矯正の詳細を知りたい」
このようなお考えはありませんか?

歯列矯正において、歴史的に最もよく行われている従来のワイヤーやブラケットを使わず、透明なマウスピースを使った「マウスピース矯正」が注目されています。
その大きな特徴として挙げられるのが、目立たず周囲の人に気づかれにくいという点です。
他人と話すことが多い職業でも、他人にバレずに矯正ができるマウスピース矯正は、負担が少ない矯正方法と言えるでしょう。

具体的な方法としては、1人ひとりに合ったオーダーメイドのマウスピース型矯正装置を、歯並びの改善の進捗状況に応じてつけ替えることで、歯を少しずつ理想の状態に近づけていきます。
1回作ったものを長期間に使用し続けるわけではなくて、矯正の計画に合った形で交換していきます。具体的には1つのマウスピースにつき2週間~4週間ほどです。
マウスピースもワイヤーによる矯正も通常は1、2年程度で治療が完了しますが、患者さん一人一人の矯正前の状況によって多少異なります。

ここでは、マウスピース矯正の主なメリットについてもう少し掘り下げて見ていきましょう。

目次

■マウスピース矯正のメリット
■マウスピース矯正のデメリット
■マウスピース矯正の治療期間
■マウスピース矯正はこんな方におすすめ

■マウスピース矯正のメリット


○装置が目立たない

透明なポリウレタンでできた装置は目立たず、装着時に誰かに気づかれることはあまりありません。
気にせず思いっきり笑顔を出せるのはとてつもないメリットでしょう。
相手と近くで話すことが多い患者様も、安心して治療が可能です。
見た目を損なわずに歯並びを整えることが可能なのは、マウスピース矯正だからこその利点です。

 

○簡単に取り外しが可能

治療効果を高めるためには、長い時間つけることになるのですが、短時間ですと外して人前に出たりしてもOKです。
結婚式のようなイベントでは、装置を外すこともできます。これもワイヤータイプの矯正にはない点です。

 

○装着時の違和感が少ない

マウスピースに使われる素材は柔らかくて表面がなめらかです。ですから歯茎や粘膜を傷つけにくいです。
装置の交換後、数日は歯に痛みなどが出るかもしれません。ワイヤー矯正と比較すると痛みが軽く、短期間で慣れることが多いでしょう。
ワイヤー矯正が月1回くらいで調整や交換をするのに対して、マウスピースは1週間くらいで新たな装置に交換します。
歯にダメージを与えないように徐々に歯を移動させる目的で設計されているので安心です。

 

○口腔内を衛生的に保ちやすい

装置を気軽に外せるので、フロスでの歯垢除去を行いやすく、ブラッシングのときに磨きにくさを感じることもないはず。
ブラケットとワイヤーの間を歯ブラシだけで綺麗にするのは困難です。装着している箇所は虫歯になりやすいケースもあるでしょう。
歯間ブラシのようなケアアイテムを使うのがおすすめです。

虫歯や歯周病については、矯正をする前に罹患している場合は先に治療を行うのが理想です。

 

○金属アレルギーの方でも安心して矯正治療ができる

ワイヤー矯正は金属の装置を常につけていますので、金属アレルギーの心配があります。
装置は医療用のプラスチックでできていて、金属アレルギーの患者様も使用可能ですね。

一方でマウスピース矯正の注意すべきデメリットもありますので、そちらにも触れておきます。

 

マウスピース矯正には装置が目立たないなどの利点がある

マウスピース矯正には装置が目立たないなどの利点がある

 

■マウスピース矯正のデメリット


○長時間の装着が必要となる

マウスピースを取り外すことができるのはメリットであるように思われる方もいらっしゃいますが、同時にデメリットとしての側面もあります。
マウスピース矯正の種類次第ですけど、最低でも1日20時間くらいの装着が不可欠です。歯磨き、仕事で厳しい場合など以外はマウスピースを装着しましょう。マウスピースが日常の一部と感じるまでは、装着に対してストレスに思うかもしれません。
装置を外して長期間放置してしまうと、歯の状態が後戻りを起こし、装置が合わなくなってしまう可能性があります。
根気強く装着して継続していくことが大切です。理想の歯並びを手に入れるという高いモチベーションを維持していきましょう。

 

○飲食時における注意点がある

飲食の際はマウスピースを外し、再び装着する際はしっかりと歯磨きをして装着し直すことが必要です。
ちょっとしたつまみ食いであっても、その都度マウスピースを取り外して歯みがきが必要となります。
汚れが付着した状態でマウスピースを着けると虫歯の原因になります。
ノンシュガーでもお茶やコーヒーは着色する可能性がありますから、避けるべきです。
熱々の飲み物も温度によってマウスピースの変形につながるので外す必要があります。

 

○全ての歯並びに対応できるわけではない

極めて重度の不正咬合、叢生や歯の本数が少ない場合など、対応が難しいケースもあります。
ワイヤーやブラケットを使った従来型の矯正方法の方が、様々な症例に応じて細かな調整で歯並びを改善できます。
治療可能な歯並びの種類の数は、ワイヤー矯正のほうが勝ります。
マウスピース矯正だけで対応不可能な症例であっても、仕上げや治療の流れの一部をワイヤー矯正と併用すれば、難しい症例でも治療可能なケースもあります。

 

○マウスピースが破損するケース

マウスピース型装置は薄くて目立ちにくいというメリットがありますが、就寝中の歯ぎしりの癖があると割れてしまうことがあります。
就寝時の歯ぎしりや食いしばりは、ご自身では気付きにくい癖なので、ご家族などから指摘されている方は、担当医師にあらかじめご相談ください。

 

■マウスピース矯正の治療期間


一般的な治療期間は早くて5カ月、長いと2年くらいかかります。
マウスピース矯正は、歯を大きく移動させるためには不適当です。歯並びが気になる歯をピンポイントで移動させるのに向いている方法といえます。

費用の比較
歯科矯正にかかる費用は、基本的にワイヤー矯正の方が安い傾向があります。
マウスピース矯正は症状により価格は異なりますが、一般的なクリニックでは、平均で80万~100万円程度です。
一方でワイヤー矯正も症状により異なりますが、一般的なクリニックでは、平均で60万~100万円ほどとなります。

 

■マウスピース矯正はこんな方におすすめ


マウスピース矯正の特徴を考慮すると、下記の方に向いています。

  • 大きく歯を移動させず、ピンポイント矯正を希望する方
  • 見た目が気になって、矯正していることを周囲に知られたくない方
  • 毎日20時間以上マウスピースを装着可能な方

どのような矯正方法をお選びになっても、歯磨き指導やメンテナンスを受けながら矯正治療を続けてください。
理想の歯並びを手に入れるための一助となることを願っております。

インビザラインのシステム

2021年12月10日

歯科矯正と言われて、多くの方がイメージするのはおそらく、歯に金属を取り付けるワイヤー式の矯正ではないかと思います。

確かに小学校の同級生が歯に金属を付けている姿とかを教室で見てきたので、矯正のイメージはどうしてもすごく目立ってしまう、見栄えの悪い、できるだけ避けて通りたい、ちょっとネガティブなイメージをもつものなのではないかなと思います。

しかし、近年では、矯正も大きく変わってほとんど目立たず、かつ日常生活を送る上でも今までほどの手間なく、矯正できるようになりました。

その使いやすさに一役買っているのが、「インビザライン」です。

目次

■米国で誕生、世界中に普及しているインビザライン
■インビザラインで使われるシステムはどのようなシステムなのか
■今や芸能人も使うインビザライン
■マウスピース矯正で気をつけなくてはいけないこと

■米国で誕生、世界中に普及しているインビザライン


インビザラインシステムはアメリカで1999年に矯正歯科医を対象に提供開始されたもので、現在ではグローバル展開を行い、2020年1月現在、世界100カ国以上の国々、そして800万人以上の人がインビザラインシステムでの治療を受けています。

さらに紐解いていくと、このインビザラインを提供するアラインテクノロジー社は1997年にスタンフォード大学の2人のMBA学生が企業して設立した会社です。

この設立者の一人がパキスタン系のアメリカ移民で、当時ワイヤーによる歯の矯正治療を受けていたそうなのですが、これが非常に辛かった経験があったのですが、治療が終了した後のマウスピースのリテーナー(矯正装置を外した直後は歯の周りの骨(歯槽骨)が安定してないため動きやすく、歯は元の位置に戻ろうとする「後戻り」を防ぎ、安定させるために装着する装置)を使用した際に、これで矯正もできたら、楽なのでは、という発想から生まれたのがこの「インビザライン」なのです。

つまり、歯科医が生み出したものではなく、矯正を利用した一学生の発想によって生まれたものなのです。

そもそもマウスピースで歯を動かす、矯正していくという発想はそれまでにもあり、臨床応用されていました。

しかし、アラインテクノロジー社が違ったのは最初からコンピューターで装置をデザインしたことと、資本を集めて広く展開していくマーケティング展望を持っていたことにあります。

矯正歯科のプロやコンピューターを用いて歯を動かすことを想起するのは、今まで前例のないことなので、そうしたコンピューターの分野の専門家の力も借りる必要がありました。

彼らはどんどん検証と実践を繰り返し、インビザライン治療の精度もどんどん高まっていきました。

インビザラインが初めて日本にやってきたのは2006年のことですが、そこから年数を経ていくごとにインビザラインによる歯科矯正治療のクオリティは高まっていき、それと同時に矯正歯科におけるインビザラインの導入実績も高まっていきました。

アラインテクノロジー社は上記のごとく、多くの検証を繰り返し、多くの実績を作り出したことによって、マウスピース歯科矯正のパイオニアとして、世界中で専門家集団を形成し、世界一の症例数と、それに伴い進化していく機材、数多くの特許を保持しています。さらには独自のドクター教育プログラムを保有し、マウスピース矯正の分野においては他の追随を許していない状態です。

 

■インビザラインで使われるシステムはどのようなシステムなのか


インビザラインシステムは上述した通り、コンピューターを用いて、装置をデザインします。インビザラインで使用しているシステムは「クリンチェックプロ」と呼ばれるソフトウェアです。

インビザラインの治療でこのシステムを用いて行うことは、治療後の歯のポジションの設定(ゴールの設定)、ゴールまでの歯の動きのデザイン、その動きを実現するためのアタッチメントデザイン、この3点が主たる用途です。

そしてクリンチェックプロを用いることによって、治療ゴールの設定を一本一本、細かく設定することができます。そしてこれは矯正歯科医によって、矯正学的な診断と、手腕が発揮されるところであり、同じ患者様の型取りであったとしても歯科医によって全く違ったデザインが生まれる可能性があります。

歯科矯正というのは本当に細かく、先述の通り、歯科医によって全く変わってしまうほど詳細な設定が必要になる作業なのですが、それに適しているソフトウェアは現状ではこの「クリンチェックプロ」以上のものはないと思われます。

こうした精緻なシステムを駆使して、インビザラインではマウスピースを作成しているため、患者様一人一人に適した治療を提供していくことが可能です。

 

インビザラインシステムはコンピューターで装置を設計

インビザラインシステムはコンピューターで装置を設計

 

■今や芸能人も使うインビザライン


インビザラインは日本でもかなり普及してきました。

特に芸能界の方でインビザラインを利用する方が多数いらっしゃるようです。

芸能人の方々は見られるのがお仕事です。

歯並びを綺麗にして、より見た目をよくしたいと思っても、昔からの矯正治療ですと目立ってしまい、なかなか治療するのも難しかったのではないかと思います。

ですが、インビザラインは、見た目にも目立たずに矯正治療をすることができますので、お仕事もしつつ、歯も綺麗にしていけるという一石二鳥で、芸能界の方々も使いやすいようです。

芸能人の方でなくても、見た目がナチュラルに映るのはとてもメリットが多いと思います。

ビジネスシーンでも矯正しているからと言って、何か評価が変わるということではもちろんないと思いますが、人間は本能的にどうしても第一印象が強く残ります。

一生に一回のタイミングの第一印象もできれば、よく見せたいということであれば、インビザラインはワイヤーなどに比べるととても使いやすいのではないかなと思います。

 

■マウスピース矯正で気をつけなくてはいけないこと


インビザラインの初期の特許が2018年で切れ始めた関係で、格安のマウスピース矯正などが現れるようになりました。

ここで気をつけたいのは、確かにインビザラインは基本的に保険適用外となるため、金額が安くはないという点。

その点を突いて、安価なマウスピース矯正が市場に出てきているのは事実です。

 

しかし、安価なマウスピース矯正はむしろ余計にお金をかけてしまう結果になりかねません。

先述した通りインビザラインは非常に高度な技術とシステムに裏打ちされ、かつ歯科矯正医の技術によって結果も様変わりします。

きちんとした矯正専門のドクターが治療に当たる場合、マウスピースで歯をコントロールする難しさを理解しているため、インビザライン以外のマウスピース矯正を選択することは非常にリスクのある選択です。それくらい精度が問われるからです。

逆にいえば、安価なマウスピース矯正を行えるのはそこのリスクをあまり承知していない歯科医が当たっている可能性があります。

そして、マウスピース矯正は単にマウスピースを作って、送って、患者様が自分で装着すれば良いというものでもなく、都度必要なタイミングでフォローが必要です。

安価なマウスピース矯正を選んだ結果、矯正位置の失敗などで再度矯正をし直すことが必要になるケースもあり、失敗したものを改めて治すのですから、当然最初よりも難しくなることは想像に難くないと思います。

そのために費用をなんとか下げるつもりで安価なマウスピース矯正を選んだのに結果的にはお金も時間も余分にかかってしまうケースは少なくありません。

そもそも歯科矯正の治療は確かな技術が求められるもので、精緻な作業が必要になります。その精緻な作業に精緻なシステムで対応できるのがインビザラインなので、マウスピース矯正を選択される場合には、インビザラインによる治療を確かな技術と実績でしっかり行っている歯科医院を選択されることを強くおすすめします。

マウスピース型矯正装置の歯の移動

2021年11月26日

インビザラインの魅力ってなんだと思いますか?

透明で目立たない?

取り外し可能でお手入れがしやすい?

実はそれだけではないです!
当院では痛みが少ない矯正治療を実現しました。

歯がどうやって動いていくのか、今日はマウスピース型矯正装置での歯の移動についてお話していきます。

目次

■そもそもマウスピース矯正とはなにか
■歯が動く仕組み
■まとめ

■そもそもマウスピース矯正とはなにか


インビザラインはアメリカのアライン・テクノロジー社が作製するマウスピース型の矯正装置です。

マウスピース矯正は、従来のワイヤーによる矯正治療ではなく、その名の通り、マウスピースをはめる形の矯正になります。

従来のワイヤー矯正と異なる点は歯に固定せずに取り外しができるという点が大きいと思います。

矯正治療中も、従来のワイヤーに比べると、通常と同じように食事をすることや、歯磨きを行うことができます。しかも透明なマウスピースをつけるので、ワイヤーのように目立たないのもメリットの一つと言えます。

インビザラインにはさまざまなメリットがあります。

今までの矯正治療では必ず歯型を採る必要があります。インビザラインの大きな違いは、苦しい型取りは必要ありません。シリコンの入った大きなトレーをお口に入れて採取していましたが、苦手な方も多かったと思います。

インビザラインではアライナーを作製するための歯の型取りはiTeroシステムを使用し、苦しい型取りは一切不要です。

3Dスキャナーの先端を口の中に入れるのみで、素早く歯型を採取可能です。

すべてではありませんが、一般的なマウスピースによる矯正は歯が動くたびに次の段階の矯正装置に付け替えるタイミングで毎回歯型の採取を必要とします。

最初に1回採取した歯型を3Dデジタル化して、治療完了まで緻密な計画を練り上げます。

立案した計画に基づいて、正確な歯型のデータを採取し、患者様に出来るだけ負担の少ない形で、検査を実施していきます。

仕事にお忙しい方でも無理なく矯正治療を行うのに、インビザラインは適しています。

但し、インビザラインには従来の矯正とは違った特有の知識と技術が必要になります。

医師の高い診断技術が要求され、医師の治療計画によって、治療効果にも影響を及ぼします。

なので、インビザラインも豊富な経験のある医師に相談されるのがいいかと思います。

インビザラインは正確性や再現性が非常に高いのも特徴の一つです。

アメリカのアラインテクノロジー社はマウスピースに関する特許を中心に多数の知的財産を有しており、例えば、コンピューター・テクノロジー、ビジネスモデル、口腔内スキャン、マウスピース製造プロセスなど幅広い分野で、全世界累計550件以上の特許を保有しています。

このインビザラインがほかのマウスピース矯正に比べて、非常に優れているのも、この豊富な技術に裏打ちされています。

インビザラインの知名度は日本でも徐々に高まっており、インビザラインを希望して、歯科医院を訪れる患者様も年々確実に増加しています。

 

マウスピース矯正はワイヤーではなくマウスピースをはめる矯正

マウスピース矯正はワイヤーではなくマウスピースをはめる矯正

 

■歯が動く仕組み


インビザラインの場合は、抜歯を伴う全顎的な治療も当然可能です。アタッチメントなど補助装置を利用し、マウスピース矯正単独では苦手としている動きをカバーして治療します。

その他のマウスピース矯正では、出来る限り抜歯をせず、前歯を中心とした治療を行っていることからも適応症例は限定的となる場合が多く、その分安く矯正治療をできるようですが、後戻りがしやすいなどでデメリットも多く、注意が必要です。

歯科矯正治療では、歯あるいは顎に外力を作用させ、周囲組織に変化を起こさせます。(矯正力)矯正力が加わると、移動方向の歯頚部歯根膜は圧縮され、反対側は牽引されます。

  • 圧迫側に起こる変化
    強制力の強弱により圧迫側歯根膜の圧縮度は異なり、組織反応も異なります。弱い力のときには歯根膜はわずかな充血をきたして歯槽壁表面に破骨細胞が現れ、歯槽壁表面から骨吸収が起こります。これを直接性吸収といいます。
    一方、強い力のときには歯根膜は強く圧縮されて貧血を起こし、細胞成分がみられなくなり、硝子様変性を起こす。
    この段階ではまだ歯は動きません。変性部分から離れた部分および骨の内部には弱い力が加わるので破骨細胞が出現し、内部から骨を吸収します。これを穿下性吸収といい、骨が陥没することで歯は急激に移動する。
  • 牽引側に起こる変化
    牽引側歯根膜は引っ張られ、繊維芽細胞が増殖し、歯槽骨表面には骨芽細胞が現れ、骨を造成して骨添加を起こさせます。
    歯はさまざまな方向へ移動していきます。
  • 傾斜移動
    矯正力で歯軸が傾斜することで、近遠心的傾斜移動と唇舌的傾斜移動とがあります。前歯唇面に舌側方向の矯正力が加わり、歯が舌側傾斜する場合には、歯根膜の圧迫側は舌側歯頚部と唇側歯根尖部に生じ、牽引側は唇側歯頚部と舌側歯根根尖部に生じる。
  • 歯体移動
    歯全体が平行移動することを歯体移動といい、移動方向の歯根膜は前面にわたり圧迫側となり、反対側の歯根膜は牽引側となる。
  • 回転
    歯軸を中心に回転することで、歯が捻転している場合に、回転力を加えて歯列弓に正しく配列させる。歯根膜は歯根の形態に応じて圧迫側と牽引側とが生じ、それぞれ異なる変化を示す。
  • 圧下
    歯軸に沿って歯根方向へ矯正力を加えると、歯は歯槽内へ押し込まれる。この移動のことを圧下といい、歯根膜全体が圧縮される。
  • 挺出
    歯軸に沿って歯冠方向に矯正力を与えますと、歯は歯槽内から伸び出る。この移動のことを挺出といい、歯根膜線維は牽引される。
  • トルク
    歯冠部に唇舌的回転力を加えて歯根を主体に移動させることで、舌側へのトルクと唇側へのトルクとがある。移動方向の歯根膜は前面にわたり圧迫側となり、反対側は牽引側となる。

 

マウスピースだけではすべての歯は移動できません。

加える力を計算して作っているので、歯の移動距離や移動速度、角度などによって変わります。

その力を補助的に助ける機能がアタッチメントなのです。

歯の表面に付けるでこぼこの半透明の突起物のことです。

歯科用のプラスチックでできており、人体に無害な素材です。

白色で歯の色と似ているものを使用しているので、歯の表面についていても思ったよりあまり目立ちません。

逆にアライナーを装着しますと、アタッチメントが入るアライナーの膨らみの方がちょっと目立つくらいです。

歯科用の接着剤で歯の表面についているため、脱着の際に力がかかると取れる可能性もあります。

矯正治療が終わったら取れるものでないと全部外すので困りますよね。

そのためアタッチメントは適切な力で歯の表面についているのです。

 

■まとめ


ここまでインビザラインの特徴や歯の移動について記載してきましたが、通院回数も少なく、歯型の採取も1度で終わるインビザラインは、日常的に仕事やプライベートの予定で忙しい現代人にとって、とても負担を軽くできる治療方法です。

しかも精度の高い治療を受けることができるので、矯正の効果も望める上、日常生活においても取り外しが可能なので、食事や歯磨きなどもストレスを軽減して、実施することができます。見た目にもワイヤーなどと比べると目立たないので、そういったストレスも抑えられます。

 

インビザラインは確実に日本に浸透してきていましが、それは矯正に対するストレスを抑えたことによって、矯正治療のハードルを下げてきたことにあります。

ぜひ、矯正治療を考えているけど、通院や見た目などさまざまな理由で悩んでおられる方は一度当院へご相談ください。

インビザラインで後戻り治療

2021年11月5日

長期の矯正治療が終わり、噛みやすくきれいな歯並びになると嬉しいですよね。

理想的な位置に歯を動かしたと安心していても、保定装置の装着を怠ったために歯が元の位置に戻ろうと「後戻り」していきます。

私たちの歯は生涯動き続けています。必ず後戻りのリスクがあるため、しっかりとリテーナーを装着することで後戻りのリスクを軽減できます。そのためには保定が必要になります。

マウスピース矯正インビザラインでは矯正治療後の後戻りでずれた歯並びを状態によっては治療することが可能です。

目次

■後戻りとは
■後戻りした場合
■後戻りしないように必要なこと
■まとめ

■後戻りとは


後戻りの要因としては

  • 不十分な保定
  • 不十分な矯正歯科治療
  • 不正咬合の原因が残っている場合

があります。

不十分な保定は矯正治療後の保定装置の装着に関わってきます。

患者様の自己管理が必要で、ご自身の努力にかかってくる部分なので皆さまに頑張って頂くしかないのですが、それ以外の不十分な矯正歯科治療、不正咬合の原因が残っている場合に関しては、矯正医師の注意不足や、知識などの未熟さからきます。

歯は顎の骨と直接結合していません。

歯と顎の間にある歯周靭帯と呼ばれる組織で間接的に結合しています。

よくスポーツ選手が靭帯断裂をするケースがあります。それと同じように「歯周靭帯」と呼ばれる組織が歯と骨をつないでいます。

靭帯は柔軟性に富んだ組織であり、各器官が正常に機能することをサポートしてくれます。歯を移動した際、元あった位置に歯を戻そうとする働きをし、放置しておけば後戻りが起こります。

理想の歯列を維持するためには、十分な保定期間をかけ、顎の骨や歯ぐき内部の繊維などを安定させる必要があるのです。

後戻りとは治療前の不正な咬合状態に向かうことです。

矯正治療終了後、矯正器具の力から解放された歯は、本来あった場所へ戻ろうとしてしまうのです。

歯の周りの骨や軟組織が新たな環境に馴染むには、治療した期間と同程度の時間がかかります。

 

■後戻りした場合


原因に対してアプローチする必要があります。

例えば、でこぼこな状態に後戻りした場合に、歯と顎の大きさのバランスが悪いことが原因であれば、歯冠形態修正を行い、歯の幅を小さくしたり、必要な場合抜歯も行います。

歯冠形態修正はストリッピングのことであり、矯正治療において歯間をちょっと削るというものです。

歯の横側を少し削るもので、臨床的に安心性が確認されている方法です。

歯を削ると痛いイメージがあると思います。エナメル質と呼ばれる歯の表層しか削りませんので、象牙質の近くまで削ることなく、痛みは感じません。

ストリッピングは1940年代に行われた方法です。

それ以降、どの辺りまで安全に削れるのか議論されているのです。

でこぼこを治すためには歯を並べる隙間をつくることが必要になり、抜歯、歯を削る、歯列を横に広げる、奥歯や前歯を移動して歯列を長くすることが必要です。

どれか、またはいくつか組み合わせて隙間を作ります。

もっとも影響を受けやすい歯は下顎の前歯です。

舌の力や唇の力で前歯部に、空隙や叢生といって歯が重なり合ってでこぼこした状態が生じたりといった問題があります。

歯周靭帯の影響によりねじれ戻ったり、本来の犬歯間の幅から逸脱していたり前歯の傾斜が著しかったりすると叢生を引き起こします。

当院では抜歯が必要なケースも対応可能です。

インビザライン「ダイヤモンドプロバイダー」認定医院として認定を受けています。

年間インビザライン矯正を150症例以上行った医院が認定されます。

インビザラインシステムで有名なアライン社は、取扱いに際しての認定条件を決めています。当院の担当医師はインビザラインの「認定医」資格を取得しています。

たくさんの患者様を診てきた経験があり、まずはお口の状態を拝見し、適応できるか否かをお伝えさせていただきます。

一般的にマウスピースによる矯正は歯を抜く必要がある場合は高難易度がとされています。そのため、経験が少ない先生に相談するとインビザラインを使用できないと治療を断られるケースもあります。

また、インビザラインは奥歯を後ろに移動させることが非常に得意になります。

好きなだけ歯を後方に移動できるわけではありません。移動量には限りがあります。

歯や歯ぐきへの負担を考えると、何度も矯正治療を行うより一度できちんと治療していただくことが理想的です。

当院は少しでも体への負担が少ない方法、痛みを抑えて治療を終えるための矯正治療を行っております。

体に負担をかけない範囲で少しずつ歯を移動させていくため、痛みを抑えやすいです。

 

当院の矯正は体への負担が少なく痛みを抑えた治療

当院の矯正は体への負担が少なく痛みを抑えた治療

 

■後戻りしないように必要なこと


正常な噛み合わせは、上と下の歯列のバランスがとれている必要があります。

上顎前歯と下顎前歯6本の横幅の合計の比率を計算しますが、バランスが相当崩れている場合、どのように並べたとしても歯が理想的な感じで噛み合うことはないでしょう。

矯正治療を開始するときに治療方針に沿ってまず治療を行って頂きます。

マウスピース型矯正装置を外した直後に見た目だけ良くなる状態を治療のゴールにしてしまうときちんと保定を継続せずに、後戻りを起こす可能性が大きくなります。

きちんと装着されていないことが原因で発生します。

インビザラインで治療した方は、しっかりリテーナーを使用していただけることが多いです。治療中からマウスピースを装着することに慣れているため、その後リテーナーを使用していくことに抵抗がないからです。

慣れていることで装着時間をきちんと守り、自己管理ができます。

そのため、インビザライン治療は後戻りが少ないという考えに繋がります。

今の歯並びが正しい位置だと身体に教え込む必要があります。

当院で行っている矯正歯科治療は、後戻りしにくいことが1つの特徴です。

 

■まとめ


最近はマスク生活の中で矯正治療をする人も増えてきております。

その中には何年か前に矯正治療を中断されて後戻りした方もいらっしゃいます。

後戻り治療は、以前の矯正治療のように何年もかかるものではありません。

過去に矯正した歯が元に戻ってきた方には治療期間を1/2~1/3にできる「光加速装置」もご提案可能です。

赤外線を活用して細胞を活性化させることにより、歯が動くスピードを促進させるものです。

矯正治療は噛み合わせを正しく整える治療でもあります。

噛み合わせに問題があると歯並びが崩れてしまうことがあります。

噛む力を全部の歯で受け止めていないということですね。

つまり、一部の歯に過度な力が加わっていることになります。

そして体は回復機能を備えているので、歯を動かそうと元の位置に戻ろうとする機能が働きます。

歯並びをきれいに整えるだけではなく適切な噛み合わせをきちんと考慮した歯科医院での治療を強くお勧めします。

インビザラインは適切な装着が不可欠です。

装着方法や装着時間が適切でない場合は、計画通りに歯が移動しない可能性があります。

自己管理が大変ですが、ぜひ噛み合わせをしっかり意識した歯科医院で、噛みやすく、綺麗な歯並びをぜひ一緒に目指しませんか?

後戻りしてしまったが、次は後悔したくない。

これから矯正治療を始めたいが、失敗したくない。

お悩みの方はぜひご相談ください。

 

矯正治療後、歯が後戻りしてしまった方は「歯の後戻り矯正」をご覧ください。

新世代の矯正治療法マウスピース矯正の特徴

2021年11月1日

矯正歯科医院である当院で、特に人気のインビザラインは、マウスピース矯正という新世代の矯正治療法です。
マウスピースは以前から歯科医療の現場でよく使われてきたものなので、ご存知の方も多いと思います。
ですが、実はマウスピース矯正のマウスピースと今まで歯科医療の現場で使われてきたマウスピースは全く異なるものです。
今回は、マウスピース矯正でのマウスピースの特徴から、ワイヤー矯正との歯の移動の仕方の違いまでご紹介します。

目次

■しっかりしたマウスピースが原動力
■マウスピースで歯が動く仕組み
■マウスピース矯正の特徴
■マウスピース矯正での歯の動き方

■しっかりしたマウスピースが原動力


マウスピース矯正が登場するまで、矯正治療の方法は、歯の表面にブラケットという金具をつけて、全ての歯にワイヤーを掛け、そのワイヤーの弾力性を利用して歯を動かしていくワイヤー矯正だけでした。
ワイヤー矯正では、ワイヤーが元の形に戻ろうとする働きを利用して、歯を少しずつ動かしていきます。
ワイヤーを実際に触ってみるとよくわかるのですが、細くて頼りなさそうに見えながらも、意外と弾力性があり、少しぐらい曲げても、すぐに元の形に戻ろうとします。
多少曲げたくらいでは、変形しません。
ですから、ワイヤー矯正で歯が移動していくのはなんとなくでも理解しやすいのではないでしょうか。
ところが、今回ご紹介するマウスピース矯正で用いられるのは、補助的にアタッチメントなどを使うことはありますが、基本的にマウスピースだけです。

○インビザラインのマウスピースはかなりしっかりしている

マウスピースというと、顎関節症の治療に使うものや、睡眠時無呼吸症候群用のマウスピースをイメージされるのではないでしょうか。
顎関節症の治療用のマウスピースの多くはとても軟らかく作られています。
睡眠時無呼吸症候群で使うマウスピースは硬いですが、インビザラインのような薄さや透明度、そして歯への密着感は備わっていません。
スポーツ用のマウスピースもありますが、こちらも軟らかい上、厚みもかなりあります。
ところが、インビザラインのマウスピース、触ってみていただくとわかりますが、かなりしっかりとした作りになっています。
厚みもかなり薄く作られています。
透明度もかなり高いですし、歯にしっかりとフィットします。
ですから、一般的なマウスピースから想像されるものと、インビザラインのマウスピースは似ていません。
インビザラインのマウスピースがどれほどしっかりしているかというと、少々力を加えてみても、ワイヤー矯正のワイヤーのように容易にしなることが、ほとんどないくらいです。
誤解のないようにして欲しいのですが、全くしならないわけではありません。
そんなにしっかりとした作りになっているのに、どうしてマウスピース矯正では歯が動くのでしょうか。
不思議に思いませんか?
その理由こそが、まさにそのしっかりした作り、歯への密着性なのです。
言い方を変えると、よく知られている顎関節治療やスポーツ用に用いられるマウスピースでは軟らかすぎるため、歯は移動しません。

 

■マウスピースで歯が動く仕組み


インビザラインで用いられるマウスピースが、かなりしっかりした作りになっていることは先にご説明しました。
では、マウスピースはどうやって歯を移動させていくのでしょうか。
実は、マウスピース矯正で使うマウスピースは、厳密な意味で治療前の歯並びに完全にフィットしているわけではありません。
歯にどのような力が、どのような向きで、どれくらいの強さでかかるのかを厳密に計算した上で、歯に適切な負荷がかかるようにデザインされています。
そのため、しっかりとした作りと相まって、歯にピッタリとフィットするように作られている上に軟らかい顎関節症の治療用マウスピースやスポーツ用マウスピースと比べると、マウスピース矯正用のマウスピースは、装着すると窮屈な感じがします。
この窮屈感に慣れてきた頃は、マウスピースの交換時期でもあるわけですが、窮屈感に慣れてきた理由は、そのときにはマウスピースの働きで歯が移動し、歯に加わる負荷が軽くなっているためです。

 

■マウスピース矯正の特徴


では、歯を動かすという点で、マウスピース矯正とワイヤー矯正にはどのような差があるのでしょうか。
それは、固定源への影響です。
ワイヤー矯正では、歯を動かすための支えとなる歯が必要となります。
その歯を私たち歯科医師は固定源とよんでいます。
ワイヤー矯正では、この固定源となる歯を利用して、その他の歯を少しずつ移動させていきます。
固定源となる歯は、その他の歯を動かすための支えとなるわけですから、かなりしっかりとした歯を選ばなくてはなりません。
固定源となる歯が動いてしまっては、矯正治療がうまく進まなくなるからです。
そこで、たいていは第一大臼歯や第二大臼歯などのとても大きな奥歯を利用します。
ブラケットという金具ではなく、バンドという金属製の輪が嵌め込んである歯が固定源です。
しかし、残念ながら固定源となる歯が全く動かないかというとそんなことはなく、少しは影響を受けてしまいます。
一方、マウスピース矯正では、ワイヤー矯正のようなバンドを使った強い固定源は設けません。
マウスピース自体に固定能力を加え、動かしたい歯だけに力を加え、そうでない歯を固定源とする方法を採用しています。
このため、固定源となる歯が移動するという、矯正治療の治療計画において無駄とも言える歯の動きが発生しにくいため、効率的に矯正治療が進められます。

 

マウスピース矯正は無駄な歯の動きが発生しにくい

マウスピース矯正は無駄な歯の動きが発生しにくい

 

■マウスピース矯正での歯の動き方


マウスピース矯正とワイヤー矯正では、歯の動き方も違います。
ワイヤー矯正では、歯体移動(したいいどう)という歯の動き方が中心となります。
歯体移動とは、平行に歯を移動させる動かし方です。
これは、歯がワイヤーに沿うように移動するためにできる動かし方で、ワイヤー矯正の特徴ともいえます。
一方、マウスピース矯正では、歯の動き方は傾斜移動(けいしゃいどう)という動き方になりま
す。
傾斜移動とは、歯の頭の部分である歯冠が倒れるように移動する動き方です。
移動したように見えても、歯冠ほどに歯根が動いていない動き方です。
この違い影響しやすいのが、抜歯した後の矯正治療です。
歯をきれいに並べるスペースが足りない場合、顎のサイズを大きくすることはできないので、歯を抜いてスペースを確保します。
抜歯して得られたスペースは比較的大きいので、その分、歯を動かす距離も大きくなります。
歯が平行に移動する歯体移動の場合、大きなスペースに移動させる場合でも、比較的スムーズに移動できるのですが、傾斜移動ではそうはいきません。
なぜなら、傾斜移動の場合、移動する距離が大きくなればなるほど、歯根の位置があまり変わらず、つまり歯が倒れるような向きに動いてしまう可能性があるからです。
言い方を変えると、マウスピース矯正では歯を大きく動かすような矯正治療はあまり得意ではないということになります。
あくまでも、ワイヤー矯正と比べればという意味ですが。
このように歯を大きく動かすとなると、ワイヤー矯正と比べて分が悪いマウスピース矯正ですが、それゆえに、細かな歯の移動や、部分的な歯の移動は得意となっています。
それは、マウスピース矯正では無駄な動きが生じにくいからで、言い方を変えるとワイヤー矯正は、細かな歯の移動となるとマウスピース矯正の方が上手となります。
マウスピース矯正とワイヤー矯正では、歯の動かし方に違いがあり、それぞれに得意不得意があります。
それゆえに、矯正治療の方法選びはとても大切で、矯正治療に取りかかる前のきちんとした診断と治療計画が大切である理由は、まさにここにあります。
中には、マウスピース矯正とワイヤー矯正を組み合わせることで、両者の得意領域を十分に生かした矯正治療を行うこともあります。

インビザラインのアタッチメントの種類

2021年10月29日

『目立たない』『ご自身で取り外しができる』『通院回数が少ない』などの理由により、当院で人気の高いマウスピース矯正『インビザライン』ですが、従来から行われているワイヤー矯正と比べると、適応となる歯列不正の症例に限りがあるなどのデメリットも持っています。

ところが、単にマウスピースを使うのではなく、アタッチメントというものをつけることで、適応となる歯列不正の幅がぐんと増やせます。

まさに「不可能を可能にする」のがアタッチメントの役割です。

そこで、今回は、最近注目度アップのインビザラインの適応症例を増やすアタッチメントの役割についてお話ししたいと思います。

目次

■マウスピース矯正でのアタッチメント
■インビザラインで使われるアタッチメントとは
■インビザラインのアタッチメントの種類
■アタッチメントの取り扱い
■アタッチメントの注意点

■マウスピース矯正でのアタッチメント


アタッチメントとは、歯の表面につけた突起物のことです。

マウスピース矯正では、マウスピースが歯を押すことで動かしていきます。

しかし、歯の表面はツルツルした状態ですから、マウスピースから加えられた矯正力が逃げてしまうことがあります。

そのようなとき、歯の表面にアタッチメントをつけると、マウスピースが歯に引っかかりやすくなり、マウスピースからの矯正力がしっかりと伝えられるようになります。

そのほかにも、アタッチメントにはマウスピースのフィット感をアップする役割もあります。

つまり、アタッチメントは、それ自体が歯を動かすのではなく、歯をより動かしやすくし、矯正治療をスムーズにすることを目的につけるものといえます。

したがって、矯正治療が終われば、つまりリテーナーで保定する段階になれば、アタッチメントはいらなくなるので、取り除きます。

アタッチメントは歯の表面に貼り付けているだけなので、簡単に取り除けます。

 

■インビザラインで使われるアタッチメントとは


インビザラインは、薄くて透明度の高い、そして歯に密着したマウスピースを矯正装置とした矯正治療法です。

マウスピース矯正の最大の利点は、矯正治療を受けていても、一見しただけではわからないほどの目立ちにくさにあります。

マウスピース矯正の利点を損なうことがないよう、インビザラインのアタッチメントにも目立ちにくさが求められます。

こうした条件をクリアするために、インビザラインのアタッチメントは、コンポジットレジンという歯の色にマッチした白色のプラスチック材料で作られています。

コンポジットレジンはプラスチックですが、虫歯治療でよく使われている材料なので、安全性は問題ありません。

インビザラインのアタッチメントは、四角いタイプ、丸いタイプなどいろいろありますが、いずれのアタッチメントも3〜5mmほどの厚みなので、とても薄く作られていることがわかっていただけることでしょう。

歯の色に似ている上に、コンパクトなので、インビザラインの目立ちにくさを損なうことがありません。

こうしたアタッチメントを歯の表面に接着させ、マウスピースの矯正力を高めるようにします。

 

アタッチメントはマウスピースの矯正力を高める

アタッチメントはマウスピースの矯正力を高める

 

■インビザラインのアタッチメントの種類


インビザラインのアタッチメントは、大きく分けるとインビザライン社が作る『最適アタッチメント』と、歯科医院で作る『通常アタッチメント』の2種類に分けられます。

○最適アタッチメント

インビザラインでは、矯正治療に取りかかる前に、専用のソフトウェアで歯の移動をシミュレーションします。

この結果をもとにマウスピースを作るわけですが、このとき、歯の位置や形、サイズなどによってソフトウェアが自動的に作成するアタッチメントが、最適アタッチメントです。

最適アタッチメントの形やサイズは、インビザラインのソフトウェアが、矯正治療の効率が最大限に高められるように計算して、自動的に作ります。

もちろん、最適アタッチメントをどの歯のどの部分につけるのかも、ソフトウェアが指定します。

最適アタッチメントには、いろいろな種類があります。

  • ルートコントロール用最適アタッチメント
    ルートとは、歯根のことです。
    道じゃありませんよ。
    ルートコントロール用最適アタッチメントは、歯の隙間や前歯の隙間(正中離開)を埋めたいときに多く使われ、それらの歯根を前後に動かし、歯並びの隙間を解消させます。
  • 回転用最適アタッチメント
    歯の中心軸を中心にして回転させるためのアタッチメントです。
    このアタッチメントは主に犬歯やその後ろの小臼歯という歯に使います。
  • 開咬(オープンバイト)用最適アタッチメント
    奥歯を噛み合わせたときに、上顎と下顎の前歯が当たらない歯並びを開咬(オープンバイト)といいます。
    開咬(オープンバイト)用最適アタッチメントは、上顎の前歯4本に装着し、前歯を引き出しやすくします。
  • 過蓋咬合(ディープバイト)用最適アタッチメント
    過蓋咬合(ディープバイト)とは、奥歯を噛み合わせたときに、下顎の前歯が上顎の前歯に隠されてしまって見えなくなるような噛み合わせのことです。
    この最適アタッチメントは、下顎の前歯や小臼歯に貼り付けて、奥歯を引き出すことで過蓋咬合の改善を図ります。
  • アンカレッジ用最適アタッチメント
    この最適アタッチメントは、抜歯部分のスペースを閉じるように設計し、抜歯をしなければならないような歯列不正の矯正治療の際に使います。

 

○通常アタッチメント

こちらは、インビザラインのメーカーが作るのではなく、歯科医師が臨機応変に歯につけるアタッチメントです。

大きさや位置も歯科医師の裁量で調整します。

 

■アタッチメントの取り扱い


インビザラインのようなマウスピース矯正は、ご自身の手でマウスピースを付けたり外したりできるのが利点です。

では、アタッチメントもご自身の手でつけたり外したりできるのかというと、そうではありません。

アタッチメントは歯科医師が専用の接着剤をつけて歯にしっかりと貼り付けます。

外すときは、リムーバーという器具を使って歯の表面から剥がします。

剥がしたままですと、表面がざらざらとしてしまいますから、専用の器械を使って、きれいに磨きます。

アタッチメントに関しては、つけることも外すこともできないのです。

 

■アタッチメントの注意点


○アタッチメントが外れたとき

アタッチメントは、歯に接着しただけのものなので、外れないとも限りません。

しかし、たとえ外れたとしても、すぐに治療計画に影響が出るものでもありません。

ですが、外れた状態を放置していると矯正治療がうまく進まなくなる恐れがありますので、放置したままにはしないようにしてください。

 

○マウスピースの付け外しが難しくなる

アタッチメントには、マウスピースのフィットを高める働きがあります。

そのため、マウスピースを装着したり、外したりするのが難しくなります。

そこで、マウスピースをつけるときは無理なくゆっくりと入れてください。

外すときはマウスピースの端に指先を当てて広げるような感じで外すようにするといいでしょう。

 

○着色汚れがつきやすい

アタッチメントはコンポジットレジンでできています。

歯とコンポジットレジンの境などに食べ物や飲み物に含まれる色素が入り込み、着色汚れを生じさせてしまうことがあります。

あくまでも着色汚れだけなので、虫歯ではないのですが、せっかく目立たないインビザラインを選んだわけですから、矯正治療を受けている間は、色の濃い食べ物や飲み物を避けることをおすすめします。

 

○慣れるまでは口内炎ができやすい

アタッチメントは、歯の表面の突起のようなものです。

したがって、これが頬や唇などに当たると、粘膜が傷つくことがあります。

アタッチメントに頬や唇が慣れるにつれて、こうしたことは起こらなくなりますが、しばらくの間はそのようなリスクがあります。

良い歯並びとは

2021年10月22日

みなさんはマウスピース矯正(インビザライン)ってご存知ですか?
歯科矯正というと、多くの方が歯に金属のワイヤーをつけるイメージをもたれているのではないでしょうか。
インビザラインはアメリカで生まれた治療方法で透明で目立たないマウスピースを使用した矯正治療で、金属のワイヤーをつける矯正に対して、見た目の抵抗感をもたれている方も、インビザラインであれば、それほど目立たずに矯正治療ができるので、若い方や社会人からの人気もあり、矯正する人も増えています。

目次

■歯科矯正が大事な理由
■インビザラインと従来の矯正は何が違うのか
■当院はインビザライン「ダイヤモンドプロバイダー」認定医院です

■歯科矯正が大事な理由


そもそも矯正治療に抵抗を持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
大人になってからではもう悪くなった歯並びはどうにもできないのでは・・など諦めていらっしゃる方もいるかもしれません。
そもそも前提として、矯正治療を「歯並びを綺麗にするため」という風に思っていらっしゃるとすると、それは間違いではありませんが、少し補足が必要です。
歯並びを綺麗にすることによって、本来あるべき歯の機能をきちんと発揮できる環境を整えることができるのです。
歯並びが良いとは審美性と機能面の両方を兼ね備えていることです。
審美性については見た目に関する問題のためわかりやすいと思います。
極端なお話だと見た目は揃っていて、噛み合わせがずれていると一部の歯にダメージを与えてしまうことがあります。
つまり、歯並びを良くすることは健康と見た目の両方のメリットがあります。

○噛み合わせがよくなる

しっかり上下の歯が噛みあうことで、均等に力が入り体のバランスも良くなります。
噛み合わせが悪いことで体に歪みが生まれ、肩こりや頭痛を引き起こす可能性があります。
噛み合わせを改善することによって、こうした健康の問題を改善できるかもしれません。

 

○虫歯になりにくくなる

歯並びが悪いと、凹凸が増えるので、ブラッシングの際に磨き残しができやすくなり、そこから虫歯ができやすくなります。虫歯予防の観点からも歯並びを整えると、歯磨きが楽になるので、メリットが大きいといえます。

 

○歯周病を防ぐことができる

虫歯と関連しますが、歯垢が歯肉にたまることによって、歯石となり、それが歯周病の原因となります。歯並びが悪いと歯肉にも磨き残しができやすくなるので、歯周病にもなりやすいです。歯周病が進むと、最悪のケースでは抜歯が必要になります。
ご自身の歯と一生付き合っていくためには、歯周病予防は必要不可欠だと思います。
そういった意味でも矯正治療を行うことは、長く自分の歯と付き合っていくことにも繋がっているといえます。

 

○見た目に自信ができる

矯正治療をすることによって、歯並びがよくなるので、自分の見た目にも自信をもつことができます。歯並びが綺麗だと、笑顔の印象もとてもよくなりますし、見た目の印象は仕事にも影響します。
メラビアンの法則というのがあります。人の印象は7%が言語情報、38%が聴覚(声のトーンや大きさなど)、そして55%が視覚です。
つまりパッとみた時の印象がその後にも影響を与えます。人は3〜5秒で第一印象をもち、それが2年続くと言われるので、見た目というのはプライベートにおいても仕事においても大事な要素です。

 

■インビザラインと従来の矯正治療とは何が違うのか


インビザラインは冒頭にもお話した通り、透明で矯正が目立たないマウスピースを使用するため、見た目で大きく目立つことはありません。
昔からマウスピースでの矯正も確かにありましたが、難しい症例に対応ができなかったり、気軽に扱える治療法ではありませんでした。
基本的に一定の歯並びにしか対応できなかったり、歯科技工士の方が手作業でまさに職人の域で作業をするために、技工士さんによって技術のバラツキがあったり、一つ一つのマウスピースを作るのに時間がかかるため、多くの患者さんに対応することも難しい状況でした。
インビザラインはコンピューターで緻密に計算して、患者さんそれぞれに合わせたオーダーメイドでのマウスピースを作ることによって、それまでできなかった多くの症例にも対応できるようになり、今では世界中で取り入れられている矯正治療の手法です。
コンピューターを使うため、全て手作業で行っていた時よりも制作も効率化されたので、多様のマウスピースを以前よりも多くの患者さんに供給できるようになりました。そして事前にシミュレーションを行うことができるため、もっとも効率の良い歯の動かし方で、無駄なく、痛みや違和感も最小限に抑えることができます。
上記のような背景があり、インビザラインは矯正治療において当たり前のものとなっており、インビザラインによって、矯正がより気軽にできるようになりました。
さらにインビザラインが好まれる理由の一つに、自分で取り外しができるという点も挙げられます。ワイヤーでの治療の場合、自由に取り外しができなかったので、食事や歯磨きがしにくいというデメリットがありました。しかし、インビザラインは状況に応じて、ご自身で取り外しをしていただけるので、食事や歯磨きも問題なくできます。
なので、矯正中でも今まで通り美味しくお食事していただけますし、歯磨きもしやすいので、虫歯のなりやすさという意味ではインビザラインで改善されるといえます。
ただし、外す時間が長くなってしまうと矯正治療の期間が伸びてしまう可能性があり、ご自身で管理していただく必要は出てきますので、ご注意ください。
ちなみにインビザラインは金属を一切使用していないので、金属アレルギーの方も問題なくご利用いただくことができます。

 

インビザラインは透明で矯正が目立たないマウスピースを使用

インビザラインは透明で矯正が目立たないマウスピースを使用

 

■当院はインビザライン「ダイヤモンドプロバイダー」認定医院です


ほかの治療と同様、インビザラインにかかる治療費は決して安いものではありません。
そして長期間での治療が必要になります。なので、安心できる歯科医院で納得をした上で治療を受けていただくことが重要だと考えます。
マウスピース矯正には7つのランクが設定されています。
当院は豊富な治療実績をもつ歯科医院のみが認定される「ダイヤモンドプロバイダー」という上位クラスの認定を受けております。また当院の担当医はインビザラインの「認定医」資格も取得しておりますので、安心して矯正治療を受けていただけます。
さらに当院ではシステムを駆使して治療前に治療後の歯並びのシミュレーションなどを無料で実施することができるため、治療後の状態も事前にきちんと把握した上で矯正治療に臨むことができます。
歯科矯正の平均的な治療期間は2年〜2年半と言われています。当院ではそうした長期間のフォローやケアもしっかりさせていただきます。
しかし、必ずしも全ての患者さんがインビザラインに適応するかと言われるとそうとも言い切れないのが現実です。
ですので、患者さんお一人お一人に治療方針をご納得いただいた上で、進めていくために、また人によってお口の中の状況や必要な治療も異なってきますので、個別でご相談も承っています。
安心で安全な矯正治療を受けて、美しい歯並びを手に入れていただくために、お気軽に当院にご相談ください。

 

インビザラインについて

2021年10月15日

「マウスピース矯正とは」
みなさん歯列矯正というとどのようなイメージをお持ちでしょうか?
歯列矯正というと口元がギラギラして、銀色のワイヤーが目立つイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。ニコッと笑うとギラっと見える矯正装置が、とてもインパクトがありますよね。
欧米では歯にお金をかけることこそがステータスになっているので、「矯正治療をしている=裕福な家庭」とみられることが普通のようです。
あとは「矯正って痛そう!」「矯正期間が何年もかかりそう」「そんなに長い期間歯に装置をつけた状態でいるのは抵抗がある」「歯磨きができなくて虫歯になりそう」など、ネガティブなイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし近年では、歯科に「審美」を求める方が増え、歯並びの見た目を重要だと考える方が一般的になりつつあります。

目次

■見た目が気になる方はマウスピース矯正を!
■マウスピース矯正に向いている方
■マウスピース矯正のメリット
■マウスピース矯正のデメリット
■マウスピース矯正の「インビザライン」について
■当院は、「インビザラインダイヤモンドプロバイダー認定医院」、担当医は「インビザラインの認定医」です!
■当院からのメッセージ

■見た目が気になる方はマウスピース矯正を!


マウスピース矯正とは、ワイヤーやブラケットと呼ばれる矯正装置を使用することなく透明なマウスピース型の矯正装置で歯列を整えていく新しい矯正の方法になります。
歯科医院で歯型を採取し、その方専用のマウスピースを作成します。患者様の理想となる歯並びになるまで段階ごとに新しいステージのマウスピースを作成し交換しながら少しずつ歯を理想の位置まで動かし、歯並びを整えていく方法です。
人前に出るようなお仕事をされている方でも、人に気付かれることなく歯列矯正をすることができるのがこのマウスピース矯正です。

 

■マウスピース矯正に向いている方


  • 矯正治療中の「見た目」を重視される方
    ワイヤー矯正は見ためが気になる・人前に出る仕事をしている・目立つ矯正には抵抗があるという方。
  • スポーツや金管楽器などをされている方
    スポーツ中にボールが口元にぶつかった時などに、マウスピース矯正であれば大怪我をしなくて済みます。
    サックスやフルートなどの楽器をされている方は、取り外しができるので問題ありません。
  • 金属アレルギーの方
    マウスピース矯正は金属を使用しないので、金属アレルギーの方でも安心な矯正治療です。
  • 不正歯列が軽度〜中程度な方
    マウスピース矯正は、どんな場合でも適応できるわけではないので、まずは適応しているかどうかドクターに診てもらう必要があります。

 

■マウスピース矯正のメリット


  • 矯正中なのに目立たない!
    装置が透明なので目立ちにくいです。
  • 取り外しが可能!
    食事の時には外せるのでストレスが少なくて済みますし、矯正治療中もしっかりと歯磨きができることで矯正中でも虫歯の予防をすることができます。また、大事な行事の時には取り外すことができますので矯正治療開始のタイミングも気にしなくて済みます。
  • 通院回数が少なくて済みます!
    ワイヤーの矯正やマウスピース矯正の種類にもよりますが、インビザライン以外のシステムの場合は比較的通院回数が多くなります。通常はおよそ 2~3 週おきです。
    インビザラインは基本的に 1 回(ズレが発生しても 2〜3 回)歯型を採ってまとめて作製しお渡しします。
  • 痛みを感じにくい!
    マウスピース矯正でも歯を動かす際に生じる違和感や多少の痛みを感じる方はいらっしゃいますが、基本的には歯を数 mm ずつ動かすように無理のないマウスピースの設計になっていますので、装着時の痛みを相対的に感じにくいです。
  • 虫歯・歯周病のリスクが低い!
    マウスピース矯正は着脱が可能なことから食事の時に外したり、歯磨きする時もしっかりと普段通り磨くことができるので矯正中の虫歯リスクが低い矯正治療と言えます。また、口腔内を常に清潔な状態に保てるので、ワイヤー矯正で時々できてしまう口内炎の発生も少ないです。
  • 抜歯ケースでも対応可能
    抜歯が必要な方の治療は難易度が高いと一般的にマウスピース矯正では言われております。
    そのため経験が浅い先生に相談するとインビザラインは使用できないとマウスピース矯正での治療を断られることがあります。
    当院では抜歯が必要なケースも対応可能です。
    歯並びによってはワイヤー矯正と併用するケースもございます。

 

マウスピース矯正には様々なメリットがある

マウスピース矯正には様々なメリットがある

 

■マウスピース矯正のデメリット


  • 適応症例が限られる
    マウスピース矯正の場合どのような歯並びでも対応できるというわけではありません。不正歯列の程度が重度であるとマウスピース矯正は選択肢から外さないといけないケースもあります。
  • 自己管理によって治療効果が変わる
    着脱ができるというメリットの反面、着脱ができるということは患者様ご本人が装着の規定時間を守らなければ結果は伴いません。自己管理能力が重要になってきます。規定の時間を守ってない場合には治療期間が長引く場合があります。
  • 紛失・あるいは破損する恐れがある
    着脱が可能でマウスピース本体が透明なことから、紛失・破損してしまうことが時々あります。
  • 装着中の飲食に制限がある
    マウスピース装着中は、基本的には飲食ができません。ちょっとした間食の際もマウスピースを外して食べることになります。また再装着の際には歯磨きをしてから装着することになりますので、間食がしづらいかもしれません。これまでに間食が習慣化されている方は、これを機に食生活の改善をされてはいかがでしょうか。

 

■マウスピース矯正の「インビザライン」について


マウスピース矯正にはいくつかの種類があります。
その中でもインビザラインは世界でもっとも治療実績のあるシステムと言われており、米国のアラインテクノロジー社が提供を開始した歯列矯正で、一見、矯正中と気が付かれない程自然な見た目が特徴です。
またインビザラインの治療実績は累計 600 万件以上に及びますので、様々な症例に対応ができます。
中でも最大の特徴は、他のマウスピース型矯正歯科装置と比べて来院回数を大幅に短縮できるというところです。
通常のマウスピース型矯正歯科装置は通院の度に型取りをし、新しいマウスピースを何回も作成しなくてはなりません。しかしインビザラインは基本的に一回歯型を採れば 3 次元画像化システムを使うことにより、治療開始から完了に至るまでの歯の移動をコンピューター画面上で画像および動画として確認することが可能なのです。患者さまの通院回数を減らすことが実現できる矯正治療となります。

 

■当院は、「インビザラインダイヤモンドプロバイダー認定医院」、担当医は「インビザラインの認定医」です!


当院は、インビザラインの提供元であるアラインテクノロジー社からインビザラインの症例数を評価いただき、認定を受けております。これは、矯正歯科医院選びの一つの基準になると思うので参考にして頂ければ幸いです。
インビザライン矯正を扱う歯科医院は、世界共通基準で、年間症例数により 7 つのランクに分けられております。「インビザラインダイヤモンドプロバイダー」とはそのトップクラスにあたり、インビザライン矯正(マウスピース矯正)を年間 150 症例上行った医院が認定されます。
また、当院に在籍する担当医は、インビザラインの認定医の資格を取得しておりますので、インビザライン矯正のエキスパートによる治療が受けることが可能です。

 

■当院からのメッセージ


矯正治療で一番ポピュラーなのはワイヤー矯正ですが、医学の進歩とともに現在では矯正治療中でも快適に過ごせる治療方法もどんどん出てきています。現在では、患者様のニーズに合わせた矯正治療の種類をご自身で選択できる時代です。
歯並びは、見た目はもちろんのこと、噛む機能としても大事です。歯並びのことで気になることがありましたらぜひお気軽に二子玉川駅前デンタルデザイン歯列矯正歯科にご相談ください!

マウスピースのお手入れ

2021年10月8日

インビザラインは薄くて透明に近く、矯正していることが周囲の人にわかりづらいと評判です。

人の目を気にすることがなく歯列矯正を始められます。接客業の方や女性に人気の矯正治療です。

今日はインビザラインの正しいケア方法について注意点をご紹介いたします。

 

インビザラインは、マウスピースを装着して歯を移動させる矯正です。可撤式装置(患者さん自身で取り外しが可能)のため、患者さんご自身での装置の管理が重要になってきます。

装着時間は1日22時間と、1日のうち大半用いるマウスピースは清潔にしておきたいですね。

マウスピース型の矯正治療を開始する前やカウンセリングを受ける前にどんなケアが必要か、取扱い方法を確認しておきたい方も多いと思います。

目次

■インビザラインの取り外し方法
■お手入れの重要性
■インビザラインの保管方法
■装着中の注意

■インビザラインの取り外し方法


インビザラインは今までの矯正装置のイメージである、「常に装置が口腔内にあることによる歯磨きの際の磨きにくさ」がありません。

歯を移動させる力をきちんと加えるために合うように作成されています。

そのため、すぐに取り外すことができません。「アタッチメント」という小さな矯正装置を歯につけることがあります。アタッチメントがつくと外しづらくなります。しかし外し方にはコツがあります。正式な順序を踏むと取り外しやすくなるでしょう。

左右一方の奥歯の内側から、指先をマウスピースに引っかけ、浮かせる感じです。ここでのポイントが、焦らずにゆっくりと少しずつ行っていくことです。爪に注意し、引っかけてください。片方が浮いたら反対も浮かせ、前の方を外していきます。マウスピースを交換したばかりだと多少痛みがあります。2~3日すると外すのも楽になると思います。

 

■お手入れの重要性


インビザラインは外すと、毎回しっかりと洗浄してください。

唾液が付着した状態で置いておくと石灰化し、マウスピースが変色したり、臭くなることも。透明で目立ちにくい矯正装置というメリットが、唾液で白く着色するとデメリットになってしまいます。

せっかくのメリットが失われるのは避けたいですよね。洗い方は基本的に手でこすりながら水洗いします。お湯を使うと変形することもあるのでNGです。汚れをこすり洗いのみで落とせない場合は、柔らかい歯ブラシを活用したいです。ですが、歯磨き粉は傷つける可能性がありますから、使用はNGです。少し力を入れすぎると破損や、変形の要因になるので注意してください。表面と内側と磨くことを忘れないようにしてください。

マウスピース専用の洗浄剤もあります。使用方法は洗浄剤次第で変わりますが、基本的にはぬるま湯に洗浄剤を入れて、マウスピースを浸して、水ですすぐ手順ですから、すごく簡単に頑固な汚れや臭いを短時間で簡単に取り除いてくれます。

インビザラインはご自身で外さなければいけません。

もし、着用したままご飯を食べてしまい、汚れがついた際は専用の洗浄剤を用いましょう。

通常の洗浄剤は、マウスピースが変色等する可能性もあるので、専用のアイテムを使用することをお勧めしております。洗浄した後はよく乾燥させます。乾かさないと細菌が不潔になります。

乾燥させる方法は、ケースにティッシュを置き、装置をその上に置いて蓋を開けたまま乾燥させるといいです。1日に1回はしっかり洗浄してください。可能な限り、毎食前外す際に洗うのがおすすめです。

 

インビザラインは1日1回はしっかり洗浄

インビザラインは1日1回はしっかり洗浄

 

■インビザラインの保管方法


飲食の際にはそのままテーブルに置くとご自身だけでなく、周囲の方の不快感につながってしまいます。専用のケースに入れて保管してください。

外出時は特に注意が必要です。外したら専用のケースに入れるという習慣を身につけるようにしましょう。

ケースに入れなければ、不衛生になりますし、誤って破損してしまったりすることがありますから注意しましょう。

マウスピースをつけていると、お口の中が乾燥しやすくなりますから、水分補給はこまめにしてお口の中を潤してくださいね。

変形しやすい素材でできているため、破損や紛失してしまった場合は再作成が必要となるケースもあります。

使用し終えたマウスピースと分けて保管し、そしてマウスピースを外した後は絶対にケースに入れるようにしましょうね。

もし破損や紛失した場合はすみやかにご連絡くださいね。

 

■装着中の注意


マウスピースを装着したまま飲食、喫煙はしないでください。

装着しているときは水以外は飲まないようにして、どうしても飲みたい場合にはマウスピースを外してから飲むようにしましょう。

紅茶やコーヒー、ワインなどの場合は、色のある飲み物なので必ず汚れてしまいます。透明だからと油断してお湯を飲むことは避けてくださいね。装着したまま高い温度の飲み物を飲むと、マウスピースにゆがみや破損が生じます。マウスピースが装着できないというトラブルの原因になります。飲んだあとは歯磨きやうがいを忘れずにしましょう。

マウスピースを装着した状態で無理に食べ物を噛むことによりマウスピースやアタッチメントが傷つくリスクがあります。

飲食の際はお手洗いへ行って外し、ゆすいだ後ケースに入れて保管しましょう。ティッシュにくるんで置いておき、そのまま席を外して外食先のスタッフや家庭内でご家族にゴミと間違えられ、マウスピースを捨てられる可能性があります。

ご自身の歯並びを綺麗にするための歯列矯正ですが、周囲の方への配慮もしつつ進めることで紛失というトラブルを回避でき、ご自身だけでなく周囲の方の精神衛生も保った矯正治療が行えます。

マウスピースの衛生面にも影響してくることになりますので、清潔に保ち、綺麗な歯並びを目指して頑張りましょう。

また、マウスピースに食べかすが付いているまま装着すると虫歯の原因になったり、マウスピース自体が傷んでしまう可能性があります。

飲食の後は、歯磨きを行った後にマウスピースをつけると綺麗に保つことができます。

 

インビザラインの日々のケアはご自身の口腔内を清潔に保つために欠かせません。

毎日の積み重ねが治療に大きく影響を与えるので、毎日のルーティーンとしてケアするようにしましょう。

もっとも重要なことは、自己管理が大切な治療のため治療終了まで綺麗な歯並びを目指して治療をやり遂げることです。装着時間の厳守やケアを怠ると歯が動くまでに時間がかかり、その分治療期間が長引きます。

取り外し可能でいつでも簡単にケアができ、口腔内を健康な状態に保つ事ができます。

矯正治療したいけど目立つのが困ると始められなかった方はぜひ目立ちにくい透明のマウスピース型矯正装置で一緒に綺麗な歯並びを目指しましょう。

 

マウスピース矯正の詳細は「マウスピース矯正」をご覧ください。

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