不正咬合(悪い歯並び)の種類と全身に与える影響(口臭、虫歯・歯周病、活舌、胃腸への負担)
2023年3月17日
こんにちは。二子玉川駅前デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
この記事では、不正咬合(ふせいこうごう、悪い歯並び)による全身への悪影響と不正咬合の種類について解説します。
不正咬合は矯正治療で治せるので、まずは、お気軽にお問い合わせください。
■不正咬合は全身に悪影響を及ぼす
不正咬合は、審美的な問題だけ、と捉えられがちですが、実は食生活や健康をはじめ、運動機能など、全身にも悪影響を及ぼしてしまいます。不正咬合が全身に与える影響は主に5つに分けられます。
○口臭の原因になる
歯と歯が凸凹に入り組んでいると、歯ブラシをしても隙間や溝といった隅々までブラッシングすることが難しく、汚れを十分に取り除くことができません。その状態になると食べ物の汚れやカスがついたままになり、雑菌が繁殖し、口臭の原因となってしまいます。さらに歯並びが悪いと口がぽかんと開いた状態になることもあり、お口の中が乾いてしまい、これも雑菌が繁殖する原因になります。これは虫歯や歯周病の原因にもなりますが、口臭トラブルの原因にもつながってしまうのです。
○虫歯・歯周病のリスクが高まる
不正咬合による大きな影響のひとつとしてあげられるのが虫歯と歯周病になるリスクの増加です。歯並びが悪いと磨き残しが多くなるのはもちろん、歯の隙間や溝に食べかすが詰まりやすくなってしまいます。歯が重なり合った箇所は磨ききれないため、どれだけ頻繁に歯磨きを行っても除去しきれずそのまま詰まった状態になってしまいます。そうなると当然虫歯や歯周病にとって好都合な環境が出来上がってしまい、リスクも高まります。さらにお口の中があいた状態のままでいることで、乾燥してしまい唾液の分泌量も減ってしまいます。唾液には虫歯や歯周病の原因を洗い流す役割もあるため、唾液の量が減って働きが低下すると、虫歯や歯周病も進行しやすくなってしまいます。
○胃腸への負担が大きくなる
正しい噛み合わせではないと噛み合わせが悪くなり、食べ物を噛み砕いたり噛み切るということが正しく行えなくなります。人間の体は噛むことで唾液の分泌して食べ物を消化しやすい状態にしています。そうして胃や腸などの消化器官に送られるため、唾液の分泌量が減ってしまうと食べ物を消化する力も弱まってしまうのです。
○歯が欠けたり折れてしまう
噛み合わせが凸凹していると一部の歯に集中的に強い力がかかってしまいます。強い力が継続的に加わった歯は大きな負担を受けるため、やがて欠けてついには折れてしまうという事態になることもあります。また、歯並びが悪く噛み合わせが良くないと歯同士が強く擦れ合ってしまうため、歯茎が傷ついたりするリスクも懸念されます。
○精神的なストレスが大きくなる
噛み合わせの悪さや歯並びの悪さは、精神的にも負担が大きくなります。歯並びが悪いので人前で歯を出して笑えない、口を手でおさえてしまう、口を開けるのが嫌になるなど、歯並びが良い人と比べると自分の見た目に強いコンプレックスを感じてしまいます。
○滑舌が悪くなる
歯並びが悪いことで滑舌が悪くなってしまうということも多く見られます。滑舌の悪さを気にして声を出せなかったり、人と話すのが億劫になってしまうケースもあり、歯並びの悪さは人々の生活に密接に関係していると言えます。
■不正咬合の種類
○叢生(そうせい)
別名「乱ぐい歯」とも呼ばれ、隣同士の歯が重なり合って乱れた状態をあらわします。日本人でも特に多い不正咬合の種類で、「八重歯」もこれにあたります。顎が小さくて歯が生えてくるスペースが十分にないところに無理矢理歯が生えてきてしまうことが原因と考えられています。
○上顎前突
下の歯に比べて上の歯が前に突き出しているような状態をさし、「出っ歯」のこれにあたります。歯だけが前に出ていることもあれば、上顎も一緒に突き出ている場合もあります。歯が前に出ていることで唇を閉じていることが難しく、お口の中も乾燥しやすくなります。また、見た目にも影響の出やすい不正咬合だと言えるでしょう。
○下顎前突
別名「反対咬合」とも言い、下顎の前歯が上顎の前歯よりも前に突き出ている状態をさします。原因は指しゃぶりや顎の成長、前歯の角度異常など、さまざまなものが考えられます。一般的に下顎前突は「受け口」「しゃくれ」などとも呼ばれています。
○開咬
別名「オープンバイト」とも呼ばれ、奥歯の歯を噛み合わせても前歯が閉じない状態をさします。どうしても前歯がうまく噛み合わないため、食べ物を噛みちぎることがむずかしく、滑舌にも影響しやすい不正咬合になります。さらに、奥歯が噛み合うことで自然とそこに力が集中してしまい、奥歯が割れたり欠けたりするリスクもあります。遺伝的要因のほかにも、小さい頃の指しゃぶりが原因になっていることも多いです。
■不正咬合は矯正治療で治せる
不正咬合は矯正治療を行うことで、ほとんどの場合治すことができます。矯正治療の種類にはワイヤー矯正やマウスピース矯正などの種類があり、歯列の状態によって何が適しているのかはそれぞれです。
■まとめ
今回の記事では、不正咬合の種類について解説してきました。自分の歯並びが悪いと自覚はしていても、どんな名称があるのか、どれに当てはまるのかまでは分からなかったりしますよね。この記事を読んでいただいたことで、自分は歯並びが悪いのか、悪いとしたらどれに該当するのかを理解していただけたのではないでしょうか。不正咬合は矯正治療を行うことで、改善されるケースがほとんどです。歯列の状態によってワイヤー矯正かマウスピース矯正どちらが適しているかは変わってきます。
自分の歯列の状態を把握したうえで、矯正治療に関する自分の要望を歯科医師に相談し、慎重に決めていきましょう。なかでも最近人気を集めているインビザラインは、信頼と実績があり、痛みが少ない、見た目が気にならないなどメリットも大きな矯正治療の方法で、当院でもご提案が可能です。
そのほかにも歯の裏側に矯正装置を装着して行う裏側矯正、アンカースクリューを使う矯正など、いろいろな矯正治療方法の提案ができます。患者様の要望やお悩みを聞きながら、より適した矯正治療の方法を選択させていただきます。歯並びに関する不安や悩みがある人はぜひ当院にお気軽にご相談ください。
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