マウスピース矯正の痛みはどのくらい?痛みの原因について
2022年12月2日
こんにちは、二子玉川駅前デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
マウスピースによる矯正の問題でよく聞くのが、「痛み」についてです。今回はマウスピース矯正によって起きる痛みの種類と対策について案内します。
■マウスピース矯正治療における痛みの原因
○歯が動く痛み
歯は骨に埋まっているため、少しの圧力であれば全く動きません。ですが、矯正アイテムを活用し圧迫し続けますと、歯は徐々に動きます。
歯を圧迫し続けると、その周りの歯根膜はそれに対抗します。その時に細胞の働きで押し付けられた側の骨が溶けて、その反対側に骨が作られます。これを応用する形で歯並びを美しくします。
こういった形で圧迫し続けると、歯は移動する時に痛みなどを覚えます。
矯正をはじめた直後は、引っ張られる感覚を覚え、そして次に痛みを感じると言われています。当然痛みはどんどん軽減していき、およそ1週間くらいでおさまることが多いです。
ちなみにマウスピース1つでの歯の移動距離は0.25mmだとされており、0.25mmというのは歯と骨の間にある歯根膜の厚みになります。これからも分かるように、一気に動かすのではなく、少しずつ歯を移動させるので、従来のワイヤーによる矯正方法と比較して痛みは優しいと言えます。
○アタッチメントがあたる痛み
アタッチメントは人間の歯と似た色で作られていて、治療が終わると取り除かれます。アタッチメントは歯にかかる力を調節出来ますし、効果的な歯の移動を可能にします。個人個人それぞれ用いることになるアタッチメントの量や形などは千差万別です。
アタッチメントがもたらす違和感はそれほど心配する必要はないと思われ、特にマウスピースをつけている時にはほとんど気にならないでしょう。
ただアタッチメントの中に出っ張っている部分がありますが、それが口の中に傷をつけ、口内炎などを引き起こす可能性もあります。他には、マウスピースの取り外し時に、出っ張りが当たり痛みを覚えるケースもあります。
○噛んだり、上下の歯がぶつかった時の痛み
矯正をしている間は、歯に力がかかり続けています。それらの歯は敏感な状態なので、例えば、硬いものを噛んだ時などに違和感を覚えるかもしれません。
しかし、こういった痛みも徐々に緩和していきます。食べ物を食べる際に痛みなどが続くようであれば、硬い食べ物を避けるなど工夫するのも良いでしょう。
○マウスピースが歯茎や舌に当たる痛み
マウスピースが歯茎や舌に当たっていると、傷ができたり、痛みが襲ってくる可能性もあります。
○ゴムをかけたことによる痛み
マウスピースによる矯正の1種、インビザライン。ゴムを使って歯を引っ張り、その力を使って歯を移動させるという手段をとることもあります。
ですから、引っ張る力などが原因で痛みが生まれることも考えられます。(通常は数日程度)自己判断で勝手に治療を中止するのではなく、状況を担当の医師に相談してアドバイスを仰ぎたいです。
○久しぶりにマウスピースをつけた時の痛み
長い間マウスピースを装着しないと、後戻り現象が発生することがあるため、久しぶりに装着した場合、痛みが出るかもしれません。
■マウスピース矯正中の痛みを和らげるには
マウスピースを使った矯正での痛みは患者様次第ですが、かなりの痛みが生じることはありませんし、3日以内には違和感も感じなくなるでしょう。
○歯が動く痛みの対処
マウスピースによる矯正は、そもそも柔らかめの材質で作られており、口の中で当たったとしても痛みは小さくて、口内炎のリスクも低いです。ですから、痛みが発生したとしても、それは歯が移動するときに生じる痛みとなります。
歯が移動するときの痛み対策には、氷を使って冷やすという方法もあります。様々な方法で痛み対策をしようとするかもしれませんが、歯が動いているというのは治療においては良いことなので、それを妨げることはすべきではありません。
○アタッチメントが当たって痛いときの対処法
アタッチメントによる痛みは「矯正用ワックス」を使い、対処可能なケースも多いです。アタッチメントには凸凹の部分があるのですが、ワックスで覆うという方法です。これに関しても医師にアドバイスをもらいましょう。
○噛む時の痛みと対処法
できるだけ柔らかい食べ物を選び、硬い食べ物は極力避けたり、柔らかくしてから食すのがベストです。
○器具を調整してもらう
マウスピース矯正の場合は、通常は耐えきれないような痛みは出ません。しかしどうしても痛い…という場合には相談してみてください。器具を調整してもらうと楽になることも。 マウスピースが口の中の様々な部位に当たってしまい痛みが出てくるケースもあります。そんな時にも医師に相談をして、削るなどの必要な対策を施してもらいましょう。
○後戻りに関する痛みへの対応
想像以上の痛みを覚えた際やマウスピースの浮きが多いと感じた際には、一旦使用をやめて医師に相談しましょう。
※歯の後戻り防止目的の場合は異なる
■当院の痛みの少ない治療方法について
当院の「ライトフォース理論」と「光加速装置」を活用した矯正であれば、痛みを抑えた治療が期待できます。
○痛みを和らげる「ライトフォース理論」
ライトフォースは、直訳すると「弱い力」です。歯を圧迫する力をその名の通り弱くし、結果的に痛みの軽減に繋げるというものです。一般的な方法と比較すると、最大5分の1程度の力になると言われています。
力を弱くすると効果があるのか…と心配かもしれませんが、そうは言い切れません。骨代謝の繰り返しで歯は移動しますが、圧力が強いと周りが圧迫されすぎて血行が悪化し、歯の移動が期待しにくくなります。
ライトフォース理論を用いた矯正であれば、歯の移動速度を心配する必要もありませんから、安心してください。
○光加速装置(オルソパルス):痛みを軽減し、治療期間を短縮
治療による効果をより向上させたい場合には、「光加速装置(オルソパルス)」がおすすめです。これは赤外線を照射し、歯の周りの細胞を活性化させるものです。歯の移動速度を速めるだけでなく、痛みに対する効果もあります。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
痛みは人それぞれですが、マウスピース矯正で想定されるものは上述した通りです。事前に知っておくことで少しでも不安を解消出来たらいいですよね。
ご紹介したとおり、当院では痛みの少ない治療を行うこともできます。気になる方は、ぜひ一度無料矯正相談にお越しください!