インビザライン(マウスピース矯正)のアタッチメントとは?必要?不要?

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インビザライン(マウスピース矯正)のアタッチメントとは?必要?不要?

2022年2月18日

世界で1,100万人以上に使われた実績があり、当院でも強くお勧めしておりますインビザライン®️には、より効果的に歯の矯正を行うためにマウスピースに加えてアタッチメントを用います。今日は、インビザラインで用いるアタッチメントについてお話しいたします。

目次

■アタッチメントとは何か
■アタッチメントはどんなものがあるか
■アタッチメントの装着方法
■「歯並びと咬み合わせの専門家」である当院にご相談ください

■アタッチメントとは何か


インビザラインはマウスピースをどんどん交換していくことで歯が少しずつあるべき位置に動かすことができる矯正治療、というのは当院のご説明やブログ等をご覧になった方はすでにご承知でしょうか。そのマウスピースで歯をしっかり動かしていくために欠かせないのがアタッチメントになります。

インビザラインのマウスピースは、患者さまひとりひとりの治療開始時の歯の状態から、矯正の結果得られる望ましい歯並びをシミュレーションして作成します。ですが、歯の表面はツルツルとしてすべりやすく、マウスピースだけではうまく矯正力がかからないことがあります。また、マウスピースという装置は、形の特性上歯の根っこのほう(歯根)まで覆うことができませんから、どうしても歯根のほうへ力をかかりにくくなります。より効率よく力をかけるために、歯の表面にごく小さな突起物を着けます。これがアタッチメントです。ボルダリングという競技で、選手が岩壁に無数についたカラフルな突起物を足がかりに登っていますよね。あの突起物と同じ役割だと思っていただければよいと思います。また、アタッチメントによってアライナーとの密着性が高まるため、装置が外れてしまったりズレてしまったりする現象も防ぎます。

 

インビザラインのアタッチメントは、コンポジットレジンと呼ばれる樹脂の一種で作られています。コンポジットレジンは虫歯治療でも用いられる材料で、これに特別な接着剤を使用することでツルツルした歯の表面にもしっかり装着することができます。
歯に装着する、といってもごく小さなものですし、歯と同じ色のものを選ぶことができますので、マウスピース型矯正のメリットである矯正を目立たせない自然な見た目はもちろん維持できますし、日常生活に支障をきたすものではありません。
アタッチメントの形は四角いものから丸いものまでありますが、おおよその大きさは3㎜から5㎜程度のものが多いです。

 

アタッチメントはマウスピースで歯を動かすことに貢献

アタッチメントはマウスピースで歯を動かすことに貢献

 

■アタッチメントはどんなものがあるか


インビザラインのアタッチメントには、インビザラインを設計する時にソフトウェアが自動的にマウスピースに付与する「最適アタッチメント」と、歯科医師が実際に患者さまの診察を行いながら必要に応じてマウスピースに付与する「通常アタッチメント」の2種類があります。
インビザラインのアタッチメントは、最適アタッチメントと通常アタッチメントを合わせ現在10種類ほどがあり、技術の進歩とともに種類が増えています。アタッチメントによってどんな症例に対応できるようになったかを、最適アタッチメントのいくつかを例にご紹介いたします。

最適アタッチメントとは、矯正治療の期間で歯をどのように移動させていくかと患者さまの歯冠の形態に合わせ、インビザラインシステムでアタッチメントの形状やサイズを自動的にカスタムメイドされるものです。
インビザラインは1997年に開発が開始、日本での治療は2006年から開始されましたが、アタッチメントは2009年ごろから開発が始まっています。2011年ごろから飛躍的な技術開発が進み、インビザライン矯正でできることの精度が高まってきました。

たとえば、歯の根っこの傾きを調整するルートコントロールアタッチメントというものがあります。マウスピース型矯正装置は、先ほど述べたように歯根には力がかかりにくいという性質がありますが、実際に歯並びを美しく機能的に矯正するには、正面から見た時の1本1本の歯の微妙な傾きにアプローチする必要が少なくありません。ルートコントロールアタッチメントとはルート、つまり歯の根っこを積極的に動かすアタッチメントなのです。

また、インビザラインがマウスピース型矯正装置として多くの歯科医師に高く評価されるようになった最適アタッチメントのひとつに、オープンバイトの症例向けのアタッチメントが挙げられます。
奥歯は噛んでいるのに前歯が噛み合わずに開いているものをオープンバイト(開咬・かいこう)と呼びますが、オープンバイトは前歯で食べ物を咬み切ることができなかったり、タ行やサ行の発音が適切にできなかったりすることで、発音が不明瞭で聞きとりにくくなってしまう不具合をもたらします。また、本来前歯と奥歯で分散されるべき力が奥歯に一方的にかかってしまう結果、奥歯を傷めやすくなり、奥歯を失ってしまう原因になるのです。オープンバイトの矯正は奥歯と前歯のそれぞれの動きをコントロールする必要があり、ワイヤーを用いた矯正(ブラケット矯正)でも難しいと言われています。
このオープンバイトの矯正に対応できるアタッチメントがコンピュータ技術のイノベーションにより完成したおかげで、必要に応じて、患者様の治療計画に沿ったそれぞれ特有の歯の移動にカスタマイズされたアタッチメントを提供できるようになりました。

その他、インビザラインで用いられるアタッチメントには、咬み合わせが深すぎるディープバイト(過蓋咬合)に対応するもの、個別の歯に働きかけねじれを修正することに用いるアタッチメントや、抜歯したケースにも対応できるアタッチメントなどがあります。

 

■アタッチメントの装着方法


インビザラインのアタッチメントは、歯科医院において次の手順で装着されられます。

  1. 歯の表面をお掃除する
  2. 歯の表面に接着の前処置をする
  3. 薬剤を水で流し、歯の表面を乾燥させる
  4. 歯の面面に接着剤を塗る
  5. アタッチメントにレジンを流し込んだ、型取り用のマウスピースを装着する
  6. 光を照射してレジンを固める
  7. レジンの硬化を確認したら、マウスピースを外す
  8. 余分な部分(バリ)を除去して完了

手順につきましては、日頃ネイルをされる方でしたら、ジェルネイルの固め方を思い起こしてくださるとよく似ていると思います。

どのアタッチメントも、患者さまひとりひとりの歯並びや矯正の進捗状況に応じて、歯科医師がアタッチメントの装着、脱着を行なっていきます。マウスピースは患者さま自身で着けたり外したりができますが、アタッチメントは患者さまの意思で外すことはできないということをご理解ください。
アタッチメントが外れてしまった場合、再装着が必要になることがほとんどです。基本的には外れてしまった後すぐに再装着しますが、アライナーがパカパカ浮いていない場合や、次回予約がもうすぐという場合には、次の来院時に再装着する場合もあります。

 

■「歯並びと咬み合わせの専門家」である当院にご相談ください


インビザラインのアタッチメントの機能をご説明いたしましたが、長い人生の中では、いくつになっても矯正治療を行うだけのメリットが、健康面を中心にたくさんあります。ととのった歯並びは「美しい」のはもとより、「機能的」でもあり「健康的」「衛生的」とも言えます。すこやかで明るい人生を楽しむ上でも、今一度ご自身の歯がどれだけ大事かを見つめて、矯正治療という選択肢と向き合ってみてはいかがでしょうか?
当院では患者さまのさまざまな疑問や悩みにお答えしたく、毎月5名様限定で「矯正治療」に関する個別無料相談、セカンドオピニオンを実施しております。詳しくは当院ホームページをご覧ください。

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