インビザライン矯正の「チューイー」って何?使い方を徹底解説
2023年7月14日
こんにちは。二子玉川駅前デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
インビザラインでは、チューイーと呼ばれる補助具を用いて治療する場合があります。必要不可欠ではありませんが、当初の計画通りに治療を進めたいのであれば、チューイーを使うことをおすすめします。使用を怠ると、マウスピースが適切に装着されず、治療に少なからず影響が及ぶ可能性もあります。
今回は、チューイーの詳細や交換のタイミング等を紹介します。
目次
■インビザラインの「チューイー」とは?
■インビザラインでチューイーを使用して得られる効果とは
■チューイーの使い方と目安の使用時間
■チューイーを使用する際に注意したい点
■チューイーを交換するタイミングは?
■まとめ
■インビザラインの「チューイー」とは?
インビザラインのチューイーは、ロール状のチューブのような補助具です。本体はシリコンでできており、アライナートレーシーターと呼ばれる場合もあります。主にマウスピースが歯から浮き上がらないように、しっかりとフィットさせるために使います。
インビザラインの治療で用いるマウスピースは、歯にピッタリとフィットさせることが重要です。しかし、マウスピースを交換したばかりの時期などは、歯にフィットせず、浮き上がってしまう場合があります。チューイーは、こうしたマウスピースの浮きを改善するために用いられています。
チューイーは弾力があり、何度か繰り返し使うことが可能です。ただ、使用しているうちに弾力性が低下しますので、適切なタイミングで交換する必要があります。もしストックがなくなった場合、他のもので代用できますが、あくまでも代用品です。チューイーの価格は1袋数百円と安いため、歯科医院で何袋かまとめて購入しておきましょう。
■インビザラインでチューイーを使用して得られる効果とは
チューイーの効果は、インビザライン治療を計画的に進めやすくなる点にあります。インビザラインは、治療開始時に歯並びの変化をシミュレーションします。適切にマウスピースを装着すれば、治療期間が当初の計画より大幅に延びることはありません。しかし、マウスピースを正しく装着できていなかった時は話が別です。マウスピースを浮き上がった状態で装着し続けた場合、治療が計画どおりに進まなかったり、歯が想定と異なる方向に移動したりするおそれがあります。
チューイーは、マウスピースと歯をしっかりと密着させ、治療計画の遅れやトラブルを予防する役割を果たしています。チューイーを噛む時、マウスピースには力がかかりますので、ピッタリ装着することが可能です。もちろんチューイーなしで計画どおりに治療することも不可能ではありません。ただ、インビザラインにおけるチューイーの重要性は高いため、できる限り用いることが望ましいといえます。判断に迷った時は歯科医師と相談し、使用すべきかどうかアドバイスを受けるとよいでしょう。チューイーを使わないことで得られるメリットはありません。一方で理想通りに歯が動かず、治療計画が遅れる可能性もあるなど、使わないことによるデメリットのほうが目立ちます。マウスピースの装着に慣れてくると、チューイーなしでも装着できるようになると思います。ただ、慣れないうちはチューイーを使い、歯にフィットさせることを心がけましょう。
■チューイーの使い方と目安の使用時間
インビザラインでチューイーを用いる時は、正しい使い方を覚えることが重要です。最初はコツが掴めず、なかなか思うように使えないかもしれません。しかし、使い方は難しくありませんので、すぐに慣れると思います。もしうまくいかない時は、歯科医師から使用方法のレクチャーやアドバイスを受けましょう。チューイーを使う前に、まずマウスピースを装着します。鏡でチェックしながら、指で押しながらゆっくりと装着しましょう。この時、マウスピースが歯から浮いていても問題ありません。
マウスピースを装着したら、次に前歯でチューイーを挟み込みます。上下の前歯で加え、落ちないように挟み込んでください。そのままの状態を保ち、歯でチューイーを噛み切るようにグッと力を入れます。そしてチューイーを外し、マウスピースが浮いていないか確認しましょう。マウスピースが歯に密着し、浮いていない状態ならOKです。
前歯が終わったら、今度は隣の歯も同様にチューイーを使います。最終的に奥歯までチューイーを噛み、マウスピースが密着すれば問題ありません。なお、奥歯は見えづらいため、ガムを噛むイメージで使うのがおすすめです。両奥歯でしっかり噛めば、マウスピースと歯を密着させられます。チューイーを使用する時間の目安は2~3分程度です。最初は5~10分程度かかるかもしれませんが、慣れれば短時間で済みます。なお、チューイーの使用を続けるためにも、徐々に習慣化させていきましょう。
ただ、新しいマウスピースへ交換した際は、マウスピースと歯の間に隙間ができやすくなります。チューイーの利用に慣れてしまった方も、時間をかけ、歯とマウスピースを密着させることが重要です。
■チューイーを使用する際に注意したい点
チューイーを利用する時は、噛む時の力加減に注意しましょう。噛む時の力が弱いとマウスピースが歯にしっかり密着せず、隙間ができてしまうことがあります。鏡でマウスピースをチェックしながら、歯に少しずつ力を加えていきましょう。なお、チューイーは丈夫にできているので、噛み切ってしまう心配はありません。ただし、チューイーでマウスピースを無理に押し込んではいけません。マウスピースにズレが生じ、変形してしまうおそれがあります。また、歯や歯茎に強い痛みが生じることもあるので気をつけましょう。
チューイーを噛む順番にも注意が必要です。最初はマウスピースの前歯から始め、少しずつ奥歯へと移動させていく噛み方が正常です。最初に奥歯から始めたり、前歯と奥歯の間から始めたりしてはいけません。マウスピースが正しく装着できず、ズレが生じることがあります。チューイーを使用した後は早めに洗浄し、しっかりと乾燥させましょう。基本的に水洗いで問題ありませんが、洗わずに利用すると雑菌が繁殖します。また、乾燥が不十分な雑菌が繁殖しますので、使用後は風通しのよい場所に置いておきましょう。
■チューイーを交換するタイミングは?
チューイーは基本的に消耗品です。洗浄すれば何度か繰り返し利用できますが、適切なタイミングで交換しましょう。交換の目安は弾力がなくなった時です。新品のチューイーは弾力性があり、噛んだ時に強く反発します。しかし、何度も使っているうちに弾力性が弱まり、噛んだ後しばらく元の形状に戻らなくなる場合もあります。チューイーの弾力性が弱まると、噛んでもマウスピースがうまく装着できず、隙間ができやすくなります。弾力が乏しくなったら新品へ交換しましょう。
また、チューイーが破れたり、穴が空いたりした場合も交換が必要です。破損したチューイーを使うと、マウスピースがずれてしまうおそれがあります。装着時のトラブルを避けるためにも、破損した時は速やかに考案しましょう。その都度チューイーを交換するのが面倒な方は、マウスピースの交換とタイミングを合わせるのもおすすめです。同時に交換すれば、チューイーの取り替えを習慣化できます。ただし、破損した場合は話が別です。マウスピースの交換まで待たず、すぐに新品へ取り替えましょう。
■まとめ
インビザラインを治療計画通りに進めたい場合、マウスピースをしっかりと装着する必要があります。ただ、手で装着すると隙間が生じやすいので、チューイーを使いましょう。最初は時間がかかると思いますが、慣れればスムーズにマウスピースを装着できます。チューイーを使用する際は、噛む順番に気をつけましょう。前歯から徐々に奥へと噛むのが正しい順番です。また、使用後は必ず洗浄し、適切なタイミングで交換する必要があります。破損や紛失に備えたい方は、何袋かストックしておくとよいでしょう。