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マウスピース矯正で奥歯が噛めない?

2021年11月12日

過去に矯正した歯が戻ってきた方や転院する患者様が様々な理由があってご相談に来院されます。

矯正治療をして奥歯がかみ合わなくなり治らないという症例もあります。

この奥歯がかみ合わない症状は、インビザラインなどのマウスピースを使用した矯正装置だけで発生するわけではなく、通常のワイヤー矯正でも発生することも。

目次

■かみ合わない原因
■インビザラインの自己管理について
■リカバリーにも対応
■まとめ

■かみ合わない原因


考えられる原因としては

  • 他の歯が先に当たってしまい奥歯がかみ合わない
  • マウスピースの装着により奥歯が沈み込みかみ合わない
  • マウスピースと奥歯がずれ、特定の歯がかみ合わない

マウスピースをつけますと、その厚みの分奥歯が先に当たります。マウスピースによる矯正の場合は毎日20時間くらい装着するので、奥歯には沈み込み圧力がかかりやすくなるでしょう。

ですからマウスピースを装着している患者様は、矯正中に奥歯がきちんとかみ合わないと感じるわけですね。

強く当たる奥歯の部位のみをカットしているマウスピースを装着することによって、通常のかみ合わせに戻るわけです。

ほとんどの歯はピッタリとマウスピースが合っているけれど、特定の歯のみずれてかみ合わないという場合、ズレが生じる原因には

  • 歯の形からズレが発生しやすい
  • 取り外しの回数が多い
  • 移動量が多い、難しい移動を行っている
  • マウスピースをつける際に噛んではめている

といったことが考えられます。

リカバリーで対応するケースと、歯型を採取し追加でアライナーを作るケースがあります。

1本だけずれた場合は、ゴム掛けをしてマウスピースとのずれを解消することも。

マウスピースによる矯正だと、前歯を内側に動かすときに前歯が先に当たり、奥歯がかみ合わない状態になることもあるでしょう。

こういった際には、マウスピースを作成しなおし、スケジュール修正をすることもあります。

場合によっては前歯を内側に引き込む際にマウスピースがかなり歪んでしまって、前歯だけが強く干渉してしまうことも。

マウスピースにズレがなくても、正しく治療スケジュールを直さなければ面倒な事態につながります。

奥歯が噛まないという状態はマウスピースによる治療で発生する一時的なことなので、なぜそうなってしまったのか原因がはっきりしていると適切な対応により理想的なかみ合わせを得ることが可能です。

 

インビザラインは歯冠部から覆って、歯を移動させます。ですから、歯を平行移動させることは苦手です。歯根部は残されてしまい、歯冠部のみが倒れて移動する傾斜移動がはじめに起きます。

人間の歯は通常前方に倒れており、奥歯を後方に動かすと歯が起き上がるので、歯列咬合的には好都合です。斜めに傾いている歯を起こす治療は、アップライトといわれています。

 

奥歯を前方に移動させる時は、注意しないと、奥歯がかなり前に倒れ込むケースもあります。ひどい場合だと、上下の歯が離れてしまい噛めなくなってしまいます。

歯の前への移動を予防するためには、奥歯に大きいアタッチメントを取り付けて、アライナーをきちんとフィットさせる、顎間ゴムを直接奥歯にかけない、という点が必要となるでしょう。

奥歯が倒れ込むと、奥歯がかみ合わなくて、噛めない状態になってしまいます。

顎間ゴムを活用することで、アップライトさせることが可能です。(ケースバイケース)

ここで重要なのは歯の動きやすい歯冠部ではなく、動きにくい歯根部を動かすことです。

見えない奥歯の調整に時間がかかると目に見える前歯の部分に比べると治らない、時間がかかると思われる方もいるかもしれません。

また、マウスピース矯正では奥歯を動かす治療計画を立てると歯が歯ぐき方向に沈んでいきます。

追加アライナーに大きめのアタッチメントを設置したり、上下の歯列の間に顎間ゴムをかけることで治していきます。

 

インビザライン治療に適さない症例や経験が浅く、抜歯が必要なケースであっても「非抜歯でできます」と矯正治療をはじめてしまい、後日トラブルになってしまっている医院も存在します。当院ではそのような対応はしておりません。この点を考慮したうえで患者様自身も医院選びの参考にしていただけたらと思います。

 

インビザライン治療の経験が浅い歯科医院は注意

インビザライン治療の経験が浅い歯科医院は注意

 

■インビザラインの自己管理について


インビザラインは自己管理していただくことがとても大切で、つけ忘れやマウスピースを外した時間が長くなると、歯の動きが悪くなってしまい、治療スケジュール通りに進めることが難しくなります。

スケジュールに沿い新しいマウスピースに変更することになるでしょう。治療が進むと歯が移動するので、同一のマウスピースをつけても治療が進みません。交換時期や装着時間をきちんと守ってくださいね。

患者様自身の管理が甘いとなかなか効果が出ずに治療が進みません。

インビザラインの装着時間は1日20時間以上が推奨されています。常に力が加えられ続け、歯が順調に動きます。アライナー装着時間が短いと、歯の動きは遅くなります。1日の装着時間を長くすることはとても重要なことです。

また、順番通り装着しなければなりません。

決められたルールや期間を守り、その治療効果が最大限発揮されるよう患者様自身に努力していただくことも必要です。

 

■リカバリーにも対応


メーカーによるクオリティの違いも効果が実感できなかった理由の1つです。マウスピース矯正にはさまざまなメーカーがあり、部分的な歯並び改善しか対応できないメーカーもあります。

マウスピース矯正だと、すべての歯並びの治療ができないと諦めてしまう方が多くいます。

インビザラインはすべての歯並びが対象となります。

相談される方にはマウスピース矯正をしたけど歯がほとんど動かなかった、理想の歯並びにならなかったと聞きます。

これはメーカーによるクオリティの違い、歯科医院選びが原因の可能性があります。

本来は治療した歯科医院が責任を持ち、対応すべきですが、対応できる能力がなかったり、患者様自身がそこの歯科医院には行きたくないなど事情があると思います。そのような方にも安心してきていただけるリカバリー治療も行っています。

 

■まとめ


矯正治療は歯を移動させたい距離が長いほど、難易度が高いです。

インビザラインも同じで、歯の移動距離が長いと、マウスピースをはめた際の違和感も大きいでしょう。かみ合わせに関するトラブルが発生しないように検査やカウンセリングを行います。

お気軽にご相談くださいね。

インビザラインで後戻り治療

2021年11月5日

長期の矯正治療が終わり、噛みやすくきれいな歯並びになると嬉しいですよね。

理想的な位置に歯を動かしたと安心していても、保定装置の装着を怠ったために歯が元の位置に戻ろうと「後戻り」していきます。

私たちの歯は生涯動き続けています。必ず後戻りのリスクがあるため、しっかりとリテーナーを装着することで後戻りのリスクを軽減できます。そのためには保定が必要になります。

マウスピース矯正インビザラインでは矯正治療後の後戻りでずれた歯並びを状態によっては治療することが可能です。

目次

■後戻りとは
■後戻りした場合
■後戻りしないように必要なこと
■まとめ

■後戻りとは


後戻りの要因としては

  • 不十分な保定
  • 不十分な矯正歯科治療
  • 不正咬合の原因が残っている場合

があります。

不十分な保定は矯正治療後の保定装置の装着に関わってきます。

患者様の自己管理が必要で、ご自身の努力にかかってくる部分なので皆さまに頑張って頂くしかないのですが、それ以外の不十分な矯正歯科治療、不正咬合の原因が残っている場合に関しては、矯正医師の注意不足や、知識などの未熟さからきます。

歯は顎の骨と直接結合していません。

歯と顎の間にある歯周靭帯と呼ばれる組織で間接的に結合しています。

よくスポーツ選手が靭帯断裂をするケースがあります。それと同じように「歯周靭帯」と呼ばれる組織が歯と骨をつないでいます。

靭帯は柔軟性に富んだ組織であり、各器官が正常に機能することをサポートしてくれます。歯を移動した際、元あった位置に歯を戻そうとする働きをし、放置しておけば後戻りが起こります。

理想の歯列を維持するためには、十分な保定期間をかけ、顎の骨や歯ぐき内部の繊維などを安定させる必要があるのです。

後戻りとは治療前の不正な咬合状態に向かうことです。

矯正治療終了後、矯正器具の力から解放された歯は、本来あった場所へ戻ろうとしてしまうのです。

歯の周りの骨や軟組織が新たな環境に馴染むには、治療した期間と同程度の時間がかかります。

 

■後戻りした場合


原因に対してアプローチする必要があります。

例えば、でこぼこな状態に後戻りした場合に、歯と顎の大きさのバランスが悪いことが原因であれば、歯冠形態修正を行い、歯の幅を小さくしたり、必要な場合抜歯も行います。

歯冠形態修正はストリッピングのことであり、矯正治療において歯間をちょっと削るというものです。

歯の横側を少し削るもので、臨床的に安心性が確認されている方法です。

歯を削ると痛いイメージがあると思います。エナメル質と呼ばれる歯の表層しか削りませんので、象牙質の近くまで削ることなく、痛みは感じません。

ストリッピングは1940年代に行われた方法です。

それ以降、どの辺りまで安全に削れるのか議論されているのです。

でこぼこを治すためには歯を並べる隙間をつくることが必要になり、抜歯、歯を削る、歯列を横に広げる、奥歯や前歯を移動して歯列を長くすることが必要です。

どれか、またはいくつか組み合わせて隙間を作ります。

もっとも影響を受けやすい歯は下顎の前歯です。

舌の力や唇の力で前歯部に、空隙や叢生といって歯が重なり合ってでこぼこした状態が生じたりといった問題があります。

歯周靭帯の影響によりねじれ戻ったり、本来の犬歯間の幅から逸脱していたり前歯の傾斜が著しかったりすると叢生を引き起こします。

当院では抜歯が必要なケースも対応可能です。

インビザライン「ダイヤモンドプロバイダー」認定医院として認定を受けています。

年間インビザライン矯正を150症例以上行った医院が認定されます。

インビザラインシステムで有名なアライン社は、取扱いに際しての認定条件を決めています。当院の担当医師はインビザラインの「認定医」資格を取得しています。

たくさんの患者様を診てきた経験があり、まずはお口の状態を拝見し、適応できるか否かをお伝えさせていただきます。

一般的にマウスピースによる矯正は歯を抜く必要がある場合は高難易度がとされています。そのため、経験が少ない先生に相談するとインビザラインを使用できないと治療を断られるケースもあります。

また、インビザラインは奥歯を後ろに移動させることが非常に得意になります。

好きなだけ歯を後方に移動できるわけではありません。移動量には限りがあります。

歯や歯ぐきへの負担を考えると、何度も矯正治療を行うより一度できちんと治療していただくことが理想的です。

当院は少しでも体への負担が少ない方法、痛みを抑えて治療を終えるための矯正治療を行っております。

体に負担をかけない範囲で少しずつ歯を移動させていくため、痛みを抑えやすいです。

 

当院の矯正は体への負担が少なく痛みを抑えた治療

当院の矯正は体への負担が少なく痛みを抑えた治療

 

■後戻りしないように必要なこと


正常な噛み合わせは、上と下の歯列のバランスがとれている必要があります。

上顎前歯と下顎前歯6本の横幅の合計の比率を計算しますが、バランスが相当崩れている場合、どのように並べたとしても歯が理想的な感じで噛み合うことはないでしょう。

矯正治療を開始するときに治療方針に沿ってまず治療を行って頂きます。

マウスピース型矯正装置を外した直後に見た目だけ良くなる状態を治療のゴールにしてしまうときちんと保定を継続せずに、後戻りを起こす可能性が大きくなります。

きちんと装着されていないことが原因で発生します。

インビザラインで治療した方は、しっかりリテーナーを使用していただけることが多いです。治療中からマウスピースを装着することに慣れているため、その後リテーナーを使用していくことに抵抗がないからです。

慣れていることで装着時間をきちんと守り、自己管理ができます。

そのため、インビザライン治療は後戻りが少ないという考えに繋がります。

今の歯並びが正しい位置だと身体に教え込む必要があります。

当院で行っている矯正歯科治療は、後戻りしにくいことが1つの特徴です。

 

■まとめ


最近はマスク生活の中で矯正治療をする人も増えてきております。

その中には何年か前に矯正治療を中断されて後戻りした方もいらっしゃいます。

後戻り治療は、以前の矯正治療のように何年もかかるものではありません。

過去に矯正した歯が元に戻ってきた方には治療期間を1/2~1/3にできる「光加速装置」もご提案可能です。

赤外線を活用して細胞を活性化させることにより、歯が動くスピードを促進させるものです。

矯正治療は噛み合わせを正しく整える治療でもあります。

噛み合わせに問題があると歯並びが崩れてしまうことがあります。

噛む力を全部の歯で受け止めていないということですね。

つまり、一部の歯に過度な力が加わっていることになります。

そして体は回復機能を備えているので、歯を動かそうと元の位置に戻ろうとする機能が働きます。

歯並びをきれいに整えるだけではなく適切な噛み合わせをきちんと考慮した歯科医院での治療を強くお勧めします。

インビザラインは適切な装着が不可欠です。

装着方法や装着時間が適切でない場合は、計画通りに歯が移動しない可能性があります。

自己管理が大変ですが、ぜひ噛み合わせをしっかり意識した歯科医院で、噛みやすく、綺麗な歯並びをぜひ一緒に目指しませんか?

後戻りしてしまったが、次は後悔したくない。

これから矯正治療を始めたいが、失敗したくない。

お悩みの方はぜひご相談ください。

 

矯正治療後、歯が後戻りしてしまった方は「歯の後戻り矯正」をご覧ください。

新世代の矯正治療法マウスピース矯正の特徴

2021年11月1日

矯正歯科医院である当院で、特に人気のインビザラインは、マウスピース矯正という新世代の矯正治療法です。
マウスピースは以前から歯科医療の現場でよく使われてきたものなので、ご存知の方も多いと思います。
ですが、実はマウスピース矯正のマウスピースと今まで歯科医療の現場で使われてきたマウスピースは全く異なるものです。
今回は、マウスピース矯正でのマウスピースの特徴から、ワイヤー矯正との歯の移動の仕方の違いまでご紹介します。

目次

■しっかりしたマウスピースが原動力
■マウスピースで歯が動く仕組み
■マウスピース矯正の特徴
■マウスピース矯正での歯の動き方

■しっかりしたマウスピースが原動力


マウスピース矯正が登場するまで、矯正治療の方法は、歯の表面にブラケットという金具をつけて、全ての歯にワイヤーを掛け、そのワイヤーの弾力性を利用して歯を動かしていくワイヤー矯正だけでした。
ワイヤー矯正では、ワイヤーが元の形に戻ろうとする働きを利用して、歯を少しずつ動かしていきます。
ワイヤーを実際に触ってみるとよくわかるのですが、細くて頼りなさそうに見えながらも、意外と弾力性があり、少しぐらい曲げても、すぐに元の形に戻ろうとします。
多少曲げたくらいでは、変形しません。
ですから、ワイヤー矯正で歯が移動していくのはなんとなくでも理解しやすいのではないでしょうか。
ところが、今回ご紹介するマウスピース矯正で用いられるのは、補助的にアタッチメントなどを使うことはありますが、基本的にマウスピースだけです。

○インビザラインのマウスピースはかなりしっかりしている

マウスピースというと、顎関節症の治療に使うものや、睡眠時無呼吸症候群用のマウスピースをイメージされるのではないでしょうか。
顎関節症の治療用のマウスピースの多くはとても軟らかく作られています。
睡眠時無呼吸症候群で使うマウスピースは硬いですが、インビザラインのような薄さや透明度、そして歯への密着感は備わっていません。
スポーツ用のマウスピースもありますが、こちらも軟らかい上、厚みもかなりあります。
ところが、インビザラインのマウスピース、触ってみていただくとわかりますが、かなりしっかりとした作りになっています。
厚みもかなり薄く作られています。
透明度もかなり高いですし、歯にしっかりとフィットします。
ですから、一般的なマウスピースから想像されるものと、インビザラインのマウスピースは似ていません。
インビザラインのマウスピースがどれほどしっかりしているかというと、少々力を加えてみても、ワイヤー矯正のワイヤーのように容易にしなることが、ほとんどないくらいです。
誤解のないようにして欲しいのですが、全くしならないわけではありません。
そんなにしっかりとした作りになっているのに、どうしてマウスピース矯正では歯が動くのでしょうか。
不思議に思いませんか?
その理由こそが、まさにそのしっかりした作り、歯への密着性なのです。
言い方を変えると、よく知られている顎関節治療やスポーツ用に用いられるマウスピースでは軟らかすぎるため、歯は移動しません。

 

■マウスピースで歯が動く仕組み


インビザラインで用いられるマウスピースが、かなりしっかりした作りになっていることは先にご説明しました。
では、マウスピースはどうやって歯を移動させていくのでしょうか。
実は、マウスピース矯正で使うマウスピースは、厳密な意味で治療前の歯並びに完全にフィットしているわけではありません。
歯にどのような力が、どのような向きで、どれくらいの強さでかかるのかを厳密に計算した上で、歯に適切な負荷がかかるようにデザインされています。
そのため、しっかりとした作りと相まって、歯にピッタリとフィットするように作られている上に軟らかい顎関節症の治療用マウスピースやスポーツ用マウスピースと比べると、マウスピース矯正用のマウスピースは、装着すると窮屈な感じがします。
この窮屈感に慣れてきた頃は、マウスピースの交換時期でもあるわけですが、窮屈感に慣れてきた理由は、そのときにはマウスピースの働きで歯が移動し、歯に加わる負荷が軽くなっているためです。

 

■マウスピース矯正の特徴


では、歯を動かすという点で、マウスピース矯正とワイヤー矯正にはどのような差があるのでしょうか。
それは、固定源への影響です。
ワイヤー矯正では、歯を動かすための支えとなる歯が必要となります。
その歯を私たち歯科医師は固定源とよんでいます。
ワイヤー矯正では、この固定源となる歯を利用して、その他の歯を少しずつ移動させていきます。
固定源となる歯は、その他の歯を動かすための支えとなるわけですから、かなりしっかりとした歯を選ばなくてはなりません。
固定源となる歯が動いてしまっては、矯正治療がうまく進まなくなるからです。
そこで、たいていは第一大臼歯や第二大臼歯などのとても大きな奥歯を利用します。
ブラケットという金具ではなく、バンドという金属製の輪が嵌め込んである歯が固定源です。
しかし、残念ながら固定源となる歯が全く動かないかというとそんなことはなく、少しは影響を受けてしまいます。
一方、マウスピース矯正では、ワイヤー矯正のようなバンドを使った強い固定源は設けません。
マウスピース自体に固定能力を加え、動かしたい歯だけに力を加え、そうでない歯を固定源とする方法を採用しています。
このため、固定源となる歯が移動するという、矯正治療の治療計画において無駄とも言える歯の動きが発生しにくいため、効率的に矯正治療が進められます。

 

マウスピース矯正は無駄な歯の動きが発生しにくい

マウスピース矯正は無駄な歯の動きが発生しにくい

 

■マウスピース矯正での歯の動き方


マウスピース矯正とワイヤー矯正では、歯の動き方も違います。
ワイヤー矯正では、歯体移動(したいいどう)という歯の動き方が中心となります。
歯体移動とは、平行に歯を移動させる動かし方です。
これは、歯がワイヤーに沿うように移動するためにできる動かし方で、ワイヤー矯正の特徴ともいえます。
一方、マウスピース矯正では、歯の動き方は傾斜移動(けいしゃいどう)という動き方になりま
す。
傾斜移動とは、歯の頭の部分である歯冠が倒れるように移動する動き方です。
移動したように見えても、歯冠ほどに歯根が動いていない動き方です。
この違い影響しやすいのが、抜歯した後の矯正治療です。
歯をきれいに並べるスペースが足りない場合、顎のサイズを大きくすることはできないので、歯を抜いてスペースを確保します。
抜歯して得られたスペースは比較的大きいので、その分、歯を動かす距離も大きくなります。
歯が平行に移動する歯体移動の場合、大きなスペースに移動させる場合でも、比較的スムーズに移動できるのですが、傾斜移動ではそうはいきません。
なぜなら、傾斜移動の場合、移動する距離が大きくなればなるほど、歯根の位置があまり変わらず、つまり歯が倒れるような向きに動いてしまう可能性があるからです。
言い方を変えると、マウスピース矯正では歯を大きく動かすような矯正治療はあまり得意ではないということになります。
あくまでも、ワイヤー矯正と比べればという意味ですが。
このように歯を大きく動かすとなると、ワイヤー矯正と比べて分が悪いマウスピース矯正ですが、それゆえに、細かな歯の移動や、部分的な歯の移動は得意となっています。
それは、マウスピース矯正では無駄な動きが生じにくいからで、言い方を変えるとワイヤー矯正は、細かな歯の移動となるとマウスピース矯正の方が上手となります。
マウスピース矯正とワイヤー矯正では、歯の動かし方に違いがあり、それぞれに得意不得意があります。
それゆえに、矯正治療の方法選びはとても大切で、矯正治療に取りかかる前のきちんとした診断と治療計画が大切である理由は、まさにここにあります。
中には、マウスピース矯正とワイヤー矯正を組み合わせることで、両者の得意領域を十分に生かした矯正治療を行うこともあります。

インビザラインのアタッチメントの種類

2021年10月29日

『目立たない』『ご自身で取り外しができる』『通院回数が少ない』などの理由により、当院で人気の高いマウスピース矯正『インビザライン』ですが、従来から行われているワイヤー矯正と比べると、適応となる歯列不正の症例に限りがあるなどのデメリットも持っています。

ところが、単にマウスピースを使うのではなく、アタッチメントというものをつけることで、適応となる歯列不正の幅がぐんと増やせます。

まさに「不可能を可能にする」のがアタッチメントの役割です。

そこで、今回は、最近注目度アップのインビザラインの適応症例を増やすアタッチメントの役割についてお話ししたいと思います。

目次

■マウスピース矯正でのアタッチメント
■インビザラインで使われるアタッチメントとは
■インビザラインのアタッチメントの種類
■アタッチメントの取り扱い
■アタッチメントの注意点

■マウスピース矯正でのアタッチメント


アタッチメントとは、歯の表面につけた突起物のことです。

マウスピース矯正では、マウスピースが歯を押すことで動かしていきます。

しかし、歯の表面はツルツルした状態ですから、マウスピースから加えられた矯正力が逃げてしまうことがあります。

そのようなとき、歯の表面にアタッチメントをつけると、マウスピースが歯に引っかかりやすくなり、マウスピースからの矯正力がしっかりと伝えられるようになります。

そのほかにも、アタッチメントにはマウスピースのフィット感をアップする役割もあります。

つまり、アタッチメントは、それ自体が歯を動かすのではなく、歯をより動かしやすくし、矯正治療をスムーズにすることを目的につけるものといえます。

したがって、矯正治療が終われば、つまりリテーナーで保定する段階になれば、アタッチメントはいらなくなるので、取り除きます。

アタッチメントは歯の表面に貼り付けているだけなので、簡単に取り除けます。

 

■インビザラインで使われるアタッチメントとは


インビザラインは、薄くて透明度の高い、そして歯に密着したマウスピースを矯正装置とした矯正治療法です。

マウスピース矯正の最大の利点は、矯正治療を受けていても、一見しただけではわからないほどの目立ちにくさにあります。

マウスピース矯正の利点を損なうことがないよう、インビザラインのアタッチメントにも目立ちにくさが求められます。

こうした条件をクリアするために、インビザラインのアタッチメントは、コンポジットレジンという歯の色にマッチした白色のプラスチック材料で作られています。

コンポジットレジンはプラスチックですが、虫歯治療でよく使われている材料なので、安全性は問題ありません。

インビザラインのアタッチメントは、四角いタイプ、丸いタイプなどいろいろありますが、いずれのアタッチメントも3〜5mmほどの厚みなので、とても薄く作られていることがわかっていただけることでしょう。

歯の色に似ている上に、コンパクトなので、インビザラインの目立ちにくさを損なうことがありません。

こうしたアタッチメントを歯の表面に接着させ、マウスピースの矯正力を高めるようにします。

 

アタッチメントはマウスピースの矯正力を高める

アタッチメントはマウスピースの矯正力を高める

 

■インビザラインのアタッチメントの種類


インビザラインのアタッチメントは、大きく分けるとインビザライン社が作る『最適アタッチメント』と、歯科医院で作る『通常アタッチメント』の2種類に分けられます。

○最適アタッチメント

インビザラインでは、矯正治療に取りかかる前に、専用のソフトウェアで歯の移動をシミュレーションします。

この結果をもとにマウスピースを作るわけですが、このとき、歯の位置や形、サイズなどによってソフトウェアが自動的に作成するアタッチメントが、最適アタッチメントです。

最適アタッチメントの形やサイズは、インビザラインのソフトウェアが、矯正治療の効率が最大限に高められるように計算して、自動的に作ります。

もちろん、最適アタッチメントをどの歯のどの部分につけるのかも、ソフトウェアが指定します。

最適アタッチメントには、いろいろな種類があります。

  • ルートコントロール用最適アタッチメント
    ルートとは、歯根のことです。
    道じゃありませんよ。
    ルートコントロール用最適アタッチメントは、歯の隙間や前歯の隙間(正中離開)を埋めたいときに多く使われ、それらの歯根を前後に動かし、歯並びの隙間を解消させます。
  • 回転用最適アタッチメント
    歯の中心軸を中心にして回転させるためのアタッチメントです。
    このアタッチメントは主に犬歯やその後ろの小臼歯という歯に使います。
  • 開咬(オープンバイト)用最適アタッチメント
    奥歯を噛み合わせたときに、上顎と下顎の前歯が当たらない歯並びを開咬(オープンバイト)といいます。
    開咬(オープンバイト)用最適アタッチメントは、上顎の前歯4本に装着し、前歯を引き出しやすくします。
  • 過蓋咬合(ディープバイト)用最適アタッチメント
    過蓋咬合(ディープバイト)とは、奥歯を噛み合わせたときに、下顎の前歯が上顎の前歯に隠されてしまって見えなくなるような噛み合わせのことです。
    この最適アタッチメントは、下顎の前歯や小臼歯に貼り付けて、奥歯を引き出すことで過蓋咬合の改善を図ります。
  • アンカレッジ用最適アタッチメント
    この最適アタッチメントは、抜歯部分のスペースを閉じるように設計し、抜歯をしなければならないような歯列不正の矯正治療の際に使います。

 

○通常アタッチメント

こちらは、インビザラインのメーカーが作るのではなく、歯科医師が臨機応変に歯につけるアタッチメントです。

大きさや位置も歯科医師の裁量で調整します。

 

■アタッチメントの取り扱い


インビザラインのようなマウスピース矯正は、ご自身の手でマウスピースを付けたり外したりできるのが利点です。

では、アタッチメントもご自身の手でつけたり外したりできるのかというと、そうではありません。

アタッチメントは歯科医師が専用の接着剤をつけて歯にしっかりと貼り付けます。

外すときは、リムーバーという器具を使って歯の表面から剥がします。

剥がしたままですと、表面がざらざらとしてしまいますから、専用の器械を使って、きれいに磨きます。

アタッチメントに関しては、つけることも外すこともできないのです。

 

■アタッチメントの注意点


○アタッチメントが外れたとき

アタッチメントは、歯に接着しただけのものなので、外れないとも限りません。

しかし、たとえ外れたとしても、すぐに治療計画に影響が出るものでもありません。

ですが、外れた状態を放置していると矯正治療がうまく進まなくなる恐れがありますので、放置したままにはしないようにしてください。

 

○マウスピースの付け外しが難しくなる

アタッチメントには、マウスピースのフィットを高める働きがあります。

そのため、マウスピースを装着したり、外したりするのが難しくなります。

そこで、マウスピースをつけるときは無理なくゆっくりと入れてください。

外すときはマウスピースの端に指先を当てて広げるような感じで外すようにするといいでしょう。

 

○着色汚れがつきやすい

アタッチメントはコンポジットレジンでできています。

歯とコンポジットレジンの境などに食べ物や飲み物に含まれる色素が入り込み、着色汚れを生じさせてしまうことがあります。

あくまでも着色汚れだけなので、虫歯ではないのですが、せっかく目立たないインビザラインを選んだわけですから、矯正治療を受けている間は、色の濃い食べ物や飲み物を避けることをおすすめします。

 

○慣れるまでは口内炎ができやすい

アタッチメントは、歯の表面の突起のようなものです。

したがって、これが頬や唇などに当たると、粘膜が傷つくことがあります。

アタッチメントに頬や唇が慣れるにつれて、こうしたことは起こらなくなりますが、しばらくの間はそのようなリスクがあります。

良い歯並びとは

2021年10月22日

みなさんはマウスピース矯正(インビザライン)ってご存知ですか?
歯科矯正というと、多くの方が歯に金属のワイヤーをつけるイメージをもたれているのではないでしょうか。
インビザラインはアメリカで生まれた治療方法で透明で目立たないマウスピースを使用した矯正治療で、金属のワイヤーをつける矯正に対して、見た目の抵抗感をもたれている方も、インビザラインであれば、それほど目立たずに矯正治療ができるので、若い方や社会人からの人気もあり、矯正する人も増えています。

目次

■歯科矯正が大事な理由
■インビザラインと従来の矯正は何が違うのか
■当院はインビザライン「ダイヤモンドプロバイダー」認定医院です

■歯科矯正が大事な理由


そもそも矯正治療に抵抗を持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
大人になってからではもう悪くなった歯並びはどうにもできないのでは・・など諦めていらっしゃる方もいるかもしれません。
そもそも前提として、矯正治療を「歯並びを綺麗にするため」という風に思っていらっしゃるとすると、それは間違いではありませんが、少し補足が必要です。
歯並びを綺麗にすることによって、本来あるべき歯の機能をきちんと発揮できる環境を整えることができるのです。
歯並びが良いとは審美性と機能面の両方を兼ね備えていることです。
審美性については見た目に関する問題のためわかりやすいと思います。
極端なお話だと見た目は揃っていて、噛み合わせがずれていると一部の歯にダメージを与えてしまうことがあります。
つまり、歯並びを良くすることは健康と見た目の両方のメリットがあります。

○噛み合わせがよくなる

しっかり上下の歯が噛みあうことで、均等に力が入り体のバランスも良くなります。
噛み合わせが悪いことで体に歪みが生まれ、肩こりや頭痛を引き起こす可能性があります。
噛み合わせを改善することによって、こうした健康の問題を改善できるかもしれません。

 

○虫歯になりにくくなる

歯並びが悪いと、凹凸が増えるので、ブラッシングの際に磨き残しができやすくなり、そこから虫歯ができやすくなります。虫歯予防の観点からも歯並びを整えると、歯磨きが楽になるので、メリットが大きいといえます。

 

○歯周病を防ぐことができる

虫歯と関連しますが、歯垢が歯肉にたまることによって、歯石となり、それが歯周病の原因となります。歯並びが悪いと歯肉にも磨き残しができやすくなるので、歯周病にもなりやすいです。歯周病が進むと、最悪のケースでは抜歯が必要になります。
ご自身の歯と一生付き合っていくためには、歯周病予防は必要不可欠だと思います。
そういった意味でも矯正治療を行うことは、長く自分の歯と付き合っていくことにも繋がっているといえます。

 

○見た目に自信ができる

矯正治療をすることによって、歯並びがよくなるので、自分の見た目にも自信をもつことができます。歯並びが綺麗だと、笑顔の印象もとてもよくなりますし、見た目の印象は仕事にも影響します。
メラビアンの法則というのがあります。人の印象は7%が言語情報、38%が聴覚(声のトーンや大きさなど)、そして55%が視覚です。
つまりパッとみた時の印象がその後にも影響を与えます。人は3〜5秒で第一印象をもち、それが2年続くと言われるので、見た目というのはプライベートにおいても仕事においても大事な要素です。

 

■インビザラインと従来の矯正治療とは何が違うのか


インビザラインは冒頭にもお話した通り、透明で矯正が目立たないマウスピースを使用するため、見た目で大きく目立つことはありません。
昔からマウスピースでの矯正も確かにありましたが、難しい症例に対応ができなかったり、気軽に扱える治療法ではありませんでした。
基本的に一定の歯並びにしか対応できなかったり、歯科技工士の方が手作業でまさに職人の域で作業をするために、技工士さんによって技術のバラツキがあったり、一つ一つのマウスピースを作るのに時間がかかるため、多くの患者さんに対応することも難しい状況でした。
インビザラインはコンピューターで緻密に計算して、患者さんそれぞれに合わせたオーダーメイドでのマウスピースを作ることによって、それまでできなかった多くの症例にも対応できるようになり、今では世界中で取り入れられている矯正治療の手法です。
コンピューターを使うため、全て手作業で行っていた時よりも制作も効率化されたので、多様のマウスピースを以前よりも多くの患者さんに供給できるようになりました。そして事前にシミュレーションを行うことができるため、もっとも効率の良い歯の動かし方で、無駄なく、痛みや違和感も最小限に抑えることができます。
上記のような背景があり、インビザラインは矯正治療において当たり前のものとなっており、インビザラインによって、矯正がより気軽にできるようになりました。
さらにインビザラインが好まれる理由の一つに、自分で取り外しができるという点も挙げられます。ワイヤーでの治療の場合、自由に取り外しができなかったので、食事や歯磨きがしにくいというデメリットがありました。しかし、インビザラインは状況に応じて、ご自身で取り外しをしていただけるので、食事や歯磨きも問題なくできます。
なので、矯正中でも今まで通り美味しくお食事していただけますし、歯磨きもしやすいので、虫歯のなりやすさという意味ではインビザラインで改善されるといえます。
ただし、外す時間が長くなってしまうと矯正治療の期間が伸びてしまう可能性があり、ご自身で管理していただく必要は出てきますので、ご注意ください。
ちなみにインビザラインは金属を一切使用していないので、金属アレルギーの方も問題なくご利用いただくことができます。

 

インビザラインは透明で矯正が目立たないマウスピースを使用

インビザラインは透明で矯正が目立たないマウスピースを使用

 

■当院はインビザライン「ダイヤモンドプロバイダー」認定医院です


ほかの治療と同様、インビザラインにかかる治療費は決して安いものではありません。
そして長期間での治療が必要になります。なので、安心できる歯科医院で納得をした上で治療を受けていただくことが重要だと考えます。
マウスピース矯正には7つのランクが設定されています。
当院は豊富な治療実績をもつ歯科医院のみが認定される「ダイヤモンドプロバイダー」という上位クラスの認定を受けております。また当院の担当医はインビザラインの「認定医」資格も取得しておりますので、安心して矯正治療を受けていただけます。
さらに当院ではシステムを駆使して治療前に治療後の歯並びのシミュレーションなどを無料で実施することができるため、治療後の状態も事前にきちんと把握した上で矯正治療に臨むことができます。
歯科矯正の平均的な治療期間は2年〜2年半と言われています。当院ではそうした長期間のフォローやケアもしっかりさせていただきます。
しかし、必ずしも全ての患者さんがインビザラインに適応するかと言われるとそうとも言い切れないのが現実です。
ですので、患者さんお一人お一人に治療方針をご納得いただいた上で、進めていくために、また人によってお口の中の状況や必要な治療も異なってきますので、個別でご相談も承っています。
安心で安全な矯正治療を受けて、美しい歯並びを手に入れていただくために、お気軽に当院にご相談ください。

 

マウスピースのお手入れ

2021年10月8日

インビザラインは薄くて透明に近く、矯正していることが周囲の人にわかりづらいと評判です。

人の目を気にすることがなく歯列矯正を始められます。接客業の方や女性に人気の矯正治療です。

今日はインビザラインの正しいケア方法について注意点をご紹介いたします。

 

インビザラインは、マウスピースを装着して歯を移動させる矯正です。可撤式装置(患者さん自身で取り外しが可能)のため、患者さんご自身での装置の管理が重要になってきます。

装着時間は1日22時間と、1日のうち大半用いるマウスピースは清潔にしておきたいですね。

マウスピース型の矯正治療を開始する前やカウンセリングを受ける前にどんなケアが必要か、取扱い方法を確認しておきたい方も多いと思います。

目次

■インビザラインの取り外し方法
■お手入れの重要性
■インビザラインの保管方法
■装着中の注意

■インビザラインの取り外し方法


インビザラインは今までの矯正装置のイメージである、「常に装置が口腔内にあることによる歯磨きの際の磨きにくさ」がありません。

歯を移動させる力をきちんと加えるために合うように作成されています。

そのため、すぐに取り外すことができません。「アタッチメント」という小さな矯正装置を歯につけることがあります。アタッチメントがつくと外しづらくなります。しかし外し方にはコツがあります。正式な順序を踏むと取り外しやすくなるでしょう。

左右一方の奥歯の内側から、指先をマウスピースに引っかけ、浮かせる感じです。ここでのポイントが、焦らずにゆっくりと少しずつ行っていくことです。爪に注意し、引っかけてください。片方が浮いたら反対も浮かせ、前の方を外していきます。マウスピースを交換したばかりだと多少痛みがあります。2~3日すると外すのも楽になると思います。

 

■お手入れの重要性


インビザラインは外すと、毎回しっかりと洗浄してください。

唾液が付着した状態で置いておくと石灰化し、マウスピースが変色したり、臭くなることも。透明で目立ちにくい矯正装置というメリットが、唾液で白く着色するとデメリットになってしまいます。

せっかくのメリットが失われるのは避けたいですよね。洗い方は基本的に手でこすりながら水洗いします。お湯を使うと変形することもあるのでNGです。汚れをこすり洗いのみで落とせない場合は、柔らかい歯ブラシを活用したいです。ですが、歯磨き粉は傷つける可能性がありますから、使用はNGです。少し力を入れすぎると破損や、変形の要因になるので注意してください。表面と内側と磨くことを忘れないようにしてください。

マウスピース専用の洗浄剤もあります。使用方法は洗浄剤次第で変わりますが、基本的にはぬるま湯に洗浄剤を入れて、マウスピースを浸して、水ですすぐ手順ですから、すごく簡単に頑固な汚れや臭いを短時間で簡単に取り除いてくれます。

インビザラインはご自身で外さなければいけません。

もし、着用したままご飯を食べてしまい、汚れがついた際は専用の洗浄剤を用いましょう。

通常の洗浄剤は、マウスピースが変色等する可能性もあるので、専用のアイテムを使用することをお勧めしております。洗浄した後はよく乾燥させます。乾かさないと細菌が不潔になります。

乾燥させる方法は、ケースにティッシュを置き、装置をその上に置いて蓋を開けたまま乾燥させるといいです。1日に1回はしっかり洗浄してください。可能な限り、毎食前外す際に洗うのがおすすめです。

 

インビザラインは1日1回はしっかり洗浄

インビザラインは1日1回はしっかり洗浄

 

■インビザラインの保管方法


飲食の際にはそのままテーブルに置くとご自身だけでなく、周囲の方の不快感につながってしまいます。専用のケースに入れて保管してください。

外出時は特に注意が必要です。外したら専用のケースに入れるという習慣を身につけるようにしましょう。

ケースに入れなければ、不衛生になりますし、誤って破損してしまったりすることがありますから注意しましょう。

マウスピースをつけていると、お口の中が乾燥しやすくなりますから、水分補給はこまめにしてお口の中を潤してくださいね。

変形しやすい素材でできているため、破損や紛失してしまった場合は再作成が必要となるケースもあります。

使用し終えたマウスピースと分けて保管し、そしてマウスピースを外した後は絶対にケースに入れるようにしましょうね。

もし破損や紛失した場合はすみやかにご連絡くださいね。

 

■装着中の注意


マウスピースを装着したまま飲食、喫煙はしないでください。

装着しているときは水以外は飲まないようにして、どうしても飲みたい場合にはマウスピースを外してから飲むようにしましょう。

紅茶やコーヒー、ワインなどの場合は、色のある飲み物なので必ず汚れてしまいます。透明だからと油断してお湯を飲むことは避けてくださいね。装着したまま高い温度の飲み物を飲むと、マウスピースにゆがみや破損が生じます。マウスピースが装着できないというトラブルの原因になります。飲んだあとは歯磨きやうがいを忘れずにしましょう。

マウスピースを装着した状態で無理に食べ物を噛むことによりマウスピースやアタッチメントが傷つくリスクがあります。

飲食の際はお手洗いへ行って外し、ゆすいだ後ケースに入れて保管しましょう。ティッシュにくるんで置いておき、そのまま席を外して外食先のスタッフや家庭内でご家族にゴミと間違えられ、マウスピースを捨てられる可能性があります。

ご自身の歯並びを綺麗にするための歯列矯正ですが、周囲の方への配慮もしつつ進めることで紛失というトラブルを回避でき、ご自身だけでなく周囲の方の精神衛生も保った矯正治療が行えます。

マウスピースの衛生面にも影響してくることになりますので、清潔に保ち、綺麗な歯並びを目指して頑張りましょう。

また、マウスピースに食べかすが付いているまま装着すると虫歯の原因になったり、マウスピース自体が傷んでしまう可能性があります。

飲食の後は、歯磨きを行った後にマウスピースをつけると綺麗に保つことができます。

 

インビザラインの日々のケアはご自身の口腔内を清潔に保つために欠かせません。

毎日の積み重ねが治療に大きく影響を与えるので、毎日のルーティーンとしてケアするようにしましょう。

もっとも重要なことは、自己管理が大切な治療のため治療終了まで綺麗な歯並びを目指して治療をやり遂げることです。装着時間の厳守やケアを怠ると歯が動くまでに時間がかかり、その分治療期間が長引きます。

取り外し可能でいつでも簡単にケアができ、口腔内を健康な状態に保つ事ができます。

矯正治療したいけど目立つのが困ると始められなかった方はぜひ目立ちにくい透明のマウスピース型矯正装置で一緒に綺麗な歯並びを目指しましょう。

 

マウスピース矯正の詳細は「マウスピース矯正」をご覧ください。

矯正治療が終わった後は保定をしよう

2021年10月6日

長い年月をかけて矯正治療を受けて、歯並びをきれいにできたとしても、そのままの状態でいると後戻りを起こして、再び歯並びが乱れてしまいます。

これは、当院で行っているインビザラインのようなマウスピース矯正でも同じです。

そこで、後戻りを防ぎ、いつまでも歯並びをきれいな状態に保つために行われるのが、保定(ほてい)です。

今回は、矯正治療が終わった後の保定という治療についてお話ししますね。

目次

■保定ってなに?
■保定の種類はふたつ
■自然的保定
■器械的保定
■保定期間

■保定ってなに?


○保定ってなに?

先ほど、保定とは、矯正治療後の後戻りを防ぐことといいましたが、正しくいうと、歯や顎を適切な位置に移動した状態を保持することとなります。

そして、さらには、矯正治療を終えた後の歯や顎、顔の形態や機能を安定させて、噛み合わせという歯の本来の機能を、将来にわたって保つようにしようというところまで含まれています。

保定とは、顎の骨をも含んだ治療、そして将来のお口の機能を保つための治療ということがわかります。

 

○どうして後戻りが起こるの?

では、どうして一度きれいに整えた歯並びが後戻りを起こすのでしょうか。

それは、歯並びや顎は、矯正治療に取りかかる前の乱れた状態で、それなりに均衡が保たれていたからです。

矯正治療で、歯並びや顎を理想的な位置に移動させるということは、治療前の落ち着いた状態を崩すことに他らないからです。

人の体は、落ち着いた状態が崩れると、元の落ち着いた状態に戻ろうとします。

歯並びや顎も同じです。

矯正治療を終えた後、元の落ち着いた状態に戻ろうとするわけです。

そこで、新しい歯並びや顎の状態に体が慣れるまでの一定期間、保定をすることで後戻りを防ぎ、新しい歯並びや顎の状態で落ち着くようにするわけです。

保定している間だけでなく、保定が終わったあとに歯並びが再び悪化してしまっては、矯正治療そのものが無意味になってしまいますから、保定は矯正治療の最終段階としてとても重要ですし、治療の成否にも関わる処置なのです。

 

■保定の種類はふたつ


ひとことで保定と言っても、実は自然的保定と器械的保定の2種類に分けられます。

自然的保定とは、矯正治療を終えて、理想的な歯並びや顎の状態になったのち、その状態を何らかの矯正装置を用いることなく、ご自身の体の力で保とうとすることです。

器械的保定とは、矯正装置によって矯正治療後の歯並びや顎の状態を保つ保定です。

保定は、自然的保定が理想ですが、矯正治療後すぐに自然的保定を得ることはできません。

自然的保定を得るまでの間の保定が器械的保定の役割です。

言い換えると、器械的保定とは矯正治療と自然的保定の架け橋といった感じですね。

 

保定には自然的保定と器械的保定の2種類がある

保定には自然的保定と器械的保定の2種類がある

 

■自然的保定


理想的な保定状態である自然的保定にもいくつかの種類があります。

○筋肉の働きによる保定

実は、歯の位置や向き、並び方などは、お口の周囲のいろいろな筋肉のバランスの上に保たれています。

矯正治療を終えたのち、後戻りが生じるのはお口の周囲の筋肉のバランスが崩れてしまった結果という見方もできます。

例えば、上顎前突症では一般的に唇の筋肉の力が弱い傾向があります。

上顎の前に出っ張った前歯を後ろに下げても、唇の筋力が弱いままですと、唇が歯を後ろに押さえ続けることができないので、再び前歯が前に出てしまいます。

このようなときには、唇やお口の周囲の筋肉を鍛えることが必要です。

下顎前突症では舌を前に出す癖が多く、同じように舌の筋肉のトレーニングが欠かせません。

お口の周囲の筋肉をトレーニングすることで治療後の歯並びを保つというわけですね。

 

○噛み合わせによる保定

歯が理想的に並んでいないとき、もしくは上顎と下顎の歯が適切に噛み合っていないとき、噛み合わせたときに生じる力は、歯の位置や向きを悪くする方向に働いてしまいます。

言い方を変えると、噛み合わせが安定しているようなら、歯並びも安定することになります。

そこで、歯の形や大きさに異常がある場合には、歯の位置を整えるだけでなく、噛み合わせの調整も行って、正しい噛み合わせが得られるようにし、噛み合わせの安定を図ります。

 

○それぞれの歯に応じた向きを得ることによる保定

歯は、ひとつとして同じ形はなく、それぞれの歯に応じた適切な歯の向きや傾き、噛み合わせがあります。

仮に、下顎の前歯の根が平行でなかったり、内側に傾いていたりすると、歯並びの安定性が悪くなります。

歯の向きや傾きだけでなく、隣の歯との並びも平行になるようにすることが、歯並びの安定につながります。

 

○前歯の重なり合いによる保定

上顎と下顎の前歯の重なり合いを縦方向はオーバーバイト、水平方向はオーバージェットと言います。

もし、オーバーバイトが大きすぎると、下顎の前歯が後ろに、上顎の前歯が前に傾く原因となります。

重なり合いも正しくすることも保定のひとつです。

 

○歯周組織による保定

歯周組織とは、歯を支える組織のことで、歯の周囲の歯槽骨という骨や、歯肉、骨と歯根を繋いでいる歯根膜という靭帯状の組織、歯根の周囲を覆うセメント質などがあります。

矯正治療で歯が移動するのは、歯の周囲の歯槽骨が吸収されて、あるいは新しく作り出されるからです。

しかし、歯の移動が終わったとしても、歯槽骨以外の歯周組織が新しい状態にすぐに馴染むわけではありません。

特に馴染みにくいのが、捻転というねじれた状態にあった歯並びを治した場合です。

捻転していた歯の歯周組織の安定は、非常に長期に及ぶことがわかっています。

歯周組織が安定すると歯並びも自然と安定するため、安定した歯周組織を得ることも重要です。

 

■器械的保定


矯正治療後の後戻りを防ぐ保定は、自然的保定が最もいいということは言うまでもありません。

何しろ、なにもしないでも整えられた歯並びを維持できるわけですからね。

しかし、残念ながら歯並びを整えた直後から、自然的保定ができることなんてほとんどありません。

自然的保定が得られるまでの間は、矯正装置によって矯正治療を終えた後の状態を保つ器械的保定が必要とされる場合が大半です。

この器械的保定に用いられる矯正装置を保定装置といいます。

 

○保定装置の条件

保定装置に求められる条件は、矯正装置のそれとは違ったものになります。

  • それぞれの歯をきっちりとめない
    意外に思われるかもしれませんが、保定装置では歯1本1本をかっちりと留めることはありません。
    ある程度、自由に動けるだけの遊びがあります。
  • 顎の成長発育を邪魔しない
    成長期の子供さんに使う保定装置の場合は、顎の成長発育に伴う歯の移動を妨げないようにします。
  • 調整が簡単
    保定期間は長期にわたるため、保定装置を修理したり調整したりすることもあります。
    そのようなときに簡単に修理したり調整したりできる形が望ましいです。
    壊れにくいことは言うまでもありません。
  • 目立たない
    矯正治療が終わって、せっかくきれいな歯並びになったのに、保定装置が目立ってしまうようでは困りますよね。
    したがって、保定装置は外観にあまり触れず、目立たないデザインである必要があります。
  • 清掃が容易
    保定期間中は、矯正治療中ほど歯科医院に通わなくなります。
    そのため、保定装置をつけたことによって虫歯や歯周病にならないように、歯磨きなどのお口のケアに支障が出ない形にします。
  • 発音や食事に影響しない
    保定装置をつけたまま会話をしたり、食事をしたりすることができるように設計します。

 

○保定装置の種類

保定装置は、上記のような条件を満たすため、いろいろなタイプが考案されています。

取り外しができる可撤式、接着剤でつけてしまう固定式が代表的ですが、半固定式や顎外保定装置などもあります。

◇ホーレータイプ保定装置

ホーレータイプの保定装置は、可撤式保定装置のひとつで、現在、もっとも多く用いられている保定装置のひとつです。

基本的には上顎に用いられるため、上顎の歯並びの内側を覆う口蓋床とよばれる薄いプラスチックの部分と歯並びの表側を通っている唇側線と言う細いワイヤー、そして外れないように奥歯に引っ掛けているクラスプという金具からできています。

ホーレータイプの保定装置は、24時間ずっとつけ続けます。

使用期間は、症状によって変わりますが、おおむね2年くらいですね。

 

◇アクチバトールタイプ保定装置

アクチバトールタイプ保定装置も可撤式保定装置のひとつです。

アクチバトールタイプ保定装置も上顎に装着する保定装置なのですが、ホーレータイプよりも一回り大きく、装着すると下顎の歯にも作用します。

上顎前突症や噛み合わせが深い過蓋咬合の治療後の保定装置として使われるほか、舌を前に出す癖や指を吸う癖など、歯並びを悪くさせかねない癖を持っている人の癖を治す目的にも使われます。

 

◇トゥースポジショナー

トゥースポジショナーも可撤式保定装置のひとつですが、先にお話しした2種類の保定装置と異なり、マウスピースのような形をしています。

トゥースポジショナーはやわらかく弾力性があります。

この弾力性を利用して、矯正治療を行なったのちに少し残った歯並びの隙間を閉じるなど、単に後戻りを防ぐだけでなく、保定治療中に歯を少し移動させたりするようなことにも使えるのが利点です。

 

◇犬歯間保定装置

犬歯間保定装置は、接着剤で歯にくっつける固定式保定装置です。

名前にある通り前から3番目にあたる犬歯から犬歯の間に使います。

以前は、犬歯に金属製のバンドをつけてその間にワイヤーを通していましたが、現在では接着剤の性能が高まってきたこともあり、バンドをつけず歯に直接ワイヤーを接着するタイプが主流です。

固定式保定装置といえば犬歯間保定装置と言ってもあながち間違いはないほど、固定式保定装置の中でもっともよく使われています。

上顎でも下顎でも使うことができますが、特に下顎の前歯の歯並びを整えた後に使われます。

 

■保定期間


保定装置を装着する期間は、年齢や元の歯並びの状態、矯正治療の経過などによって異なり、一律に決めることはできません。

一般的には、矯正治療に要した期間がひとつの目安とされ、それと同じだけの期間保定装置を装着します。

もちろん、それより長くなることもあれば、反対に短くなることもあります。

二子玉川駅前デンタルデザイン歯列矯正についてご紹介

2021年10月6日

矯正歯科医院ってたくさんありますよね。

歯並びをきれいに整えようと思ったとき、どの矯正歯科医院を受診しようかと迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

矯正治療と一言で言っても、実はいろいろな方法があることはご存知でしょうか。

仮にAという治療法での対応が難しい場合、Bという治療法で対応するとうまくいくというように、ひとつの方法に拘らず、症状に応じて柔軟に治療法を選ぶことが、歯並びを理想的な状態に整えるためにとても大切です。

そのためには、さまざまな矯正治療の方法に習熟しておく必要がありますが、矯正の専門歯科医院でもなかなか難しいのが現実です。

しかし、当院では、いろいろな治療法に対応していますし、もちろん、それらの治療経験も大変豊富です。

今回は、当院で行なっている矯正治療法についてご紹介します。

 

そこで、今回は、当院「二子玉川駅前デンタルデザイン歯列矯正歯科」の特徴をご紹介しようと思います。

目次

■当院はインビザラインの認定医
■マルチブラケット矯正
■裏側矯正
■アンカースクリュー
■部分矯正

■当院はインビザラインの認定医


近年、人気が高まっているマウスピース矯正の中でも、世界で最もシェアの高いのがインビザラインです。

世界シェアが広いということは、それだけ実績も多く、支持されているということの裏返しでもあります。

そのインビザラインでは、認定医制度を設けています。

当院は、インビザラインの認定医資格を持った歯科医院です。

インビザラインは、コンピューターにより歯の動きをシミュレーションする矯正治療法を確立したことで知られています。

コンピューターでシミュレーションするから、矯正の専門医じゃなくても、それこそ研修医でもできそうに思ってしまいませんか?

そのようなことはありません。

簡単そうに見えて、実はマルチブラケット法などのその他の矯正治療よりも深い知識と経験が要求される治療となっています。

そこで、インビザラインでは、安心してマウスピース矯正を受けていただくために、インビザラインの認定医制度を設けているのです。

 

当院では、このインビザラインの認定医基準をクリアし、インビザラインからインビザドクターの認定を受けています。

また、インビザラインの治療経験が大変多く、インビザドクターの資格に加えて、当院では、このダイヤモンドプロバイダーの認定も受けています。

インビザラインは、マウスピース矯正の先駆けともなった治療法です。

世界的に見ても、最も成功したマウスピース矯正と言っても間違いではなく、世界トップのシェアを誇っています。

他の矯正歯科医院で、インビザラインでの治療は難しいと言われた方も、当院なら対応できるかもしれませんから、一度ご相談ください。

ご自身でマウスピースを交換して歯を移動させる矯正治療のため、1日の装着する時間が決まっています。

指定された時間装着しながら、治療の段階に合わせて新しいものに付け替えていきます。

マウスピースを入れたり、外したりするのは、治療を受けているご自身です。

デメリットとしては適切にマウスピースを管理しないと、予定通りに矯正治療が進まなくなってしまうことだと思います。

メリットはほかの矯正装置による治療とは違って食事の際には装置を取り外せるので、食べ物が装置に挟まったり、くっついたりする心配がありません。

そのため、これまでと同じように食事を楽しむことができます。

 

矯正治療と一言で言っても、実はいろいろな方法があることはご存知でしょうか。

仮にAという治療法での対応が難しい場合、Bという治療法で対応するとうまくいくというように、ひとつの方法に拘らず、症状に応じて柔軟に治療法を選ぶことが、歯並びを理想的な状態に整えるためにとても大切です。

そのためには、さまざまな矯正治療の方法に習熟しておく必要がありますが、矯正の専門歯科医院でもなかなか難しいのが現実です。

しかし、当院では、いろいろな治療法に対応していますし、もちろん、それらの治療経験も大変豊富です。

当院で行なっている矯正治療法についてご紹介します。

 

■マルチブラケット矯正


矯正といえば目立つワイヤーを想像する方が多いと思います。

調べているとよく「マルチブラケット」ってみかけませんか?

マルチブラケット矯正は、歯の表面にブラケットという金具を付けて、ワイヤーを利用して歯を移動させる矯正治療で、最もオーソドックスな矯正治療法です。

100年にほどに及ぶ長い歴史があり、ほぼ全ての歯並びに対応しているほどの適応範囲の広さが特徴です。

ほぼすべての歯列不正を治せるほどの応用範囲の広さが利点ですが、ブラケットが目立ってしまうのが難点です。

慣れるまで歯を磨きにくい、お食事の際に挟まる、矯正装置が当たって口内炎を作ることもあります。

当院では、セルフライゲーションブラケットという特殊なブラケットを使い、ワイヤーも白くコーティングされたものにすることで、マルチブラケット法の難点を解消した違和感の少ない治療法を提供しています。

そのため、マルチブラケットによる矯正治療を受けていただくと、デメリットよりも利点が多く、患者様に安心して受けていただくことができます。

 

マルチブラケット矯正はほぼすべての歯列不正を治せる

マルチブラケット矯正はほぼすべての歯列不正を治せる

 

■裏側矯正


裏側矯正は、歯の裏側にブラケットをつける矯正治療法です。

最大のメリットとしは「矯正装置が見えないこと」で、最も目立ちにくい矯正装置です!

裏側にブラケットをつけるため、目立ちにくくなっていますし、マルチブラケット法の利点も備わっています。

難点は難易度の高さですが、当院は治療経験も多く、安心して受けていただけます。

裏側につける場合も装置の間に食べかすなどが溜まりやすく、歯磨きもしづらいので虫歯のリスクは上がると言われております。

しかい、裏側には常時唾液が循環しております。その唾液には「殺菌作用」があるので細菌が増殖しづらい環境となり虫歯になりにくいのです。

 

■アンカースクリュー


アンカースクリュー矯正とは、アンカーと呼ばれる支えを歯茎に埋めて、ここを固定源として歯を移動させる矯正治療です。

アンカースクリュー矯正なら、従来は難しかった大臼歯という大きな奥歯の後ろへの移動ができます。

大臼歯を奥へ移動させることができると、歯を並べるスペースに余裕が生まれるため、歯を並べるスペースを確保する目的の抜歯をしなくても歯並びを整えられる可能性が高まります。

 

■部分矯正


中には、歯並び全体ではなく、前歯だけなど、ごく一部だけ歯並びを整えたいという希望の方もおられます。

当院では、そうした部分的な矯正を希望される方に対応した部分矯正も行っています。

できる限り受診された方々の希望に沿った治療を行うようにしています。

部分矯正は適応症例が限られ、すべて人に部分矯正治療ができるわけではありません。
そのため、場合によっては部分矯正ではなく、全体的な矯正が必要とお伝えすることもあります。

 

「矯正にも様々な種類があって自分にはどの矯正が合っているのか分からない」そんなお悩みもあるかと思います。

歯周病治療や虫歯治療と手がけている一般歯科医院か、矯正歯科治療を専門的に行っている医院ではどちらがいいか悩みますよね。

歯並びは複雑で、ひとりとして同じ人はいません。

矯正治療の経験の多い歯科医院なら、取り得る選択肢が多いので安心していただけます。

マウスピース矯正治療での対応が難しい場合はマルチブラケット法で対応することも十分可能です。

 

二子玉川デンタルデザイン歯列矯正歯科では、随時歯並びについてのご相談を受付けております。

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

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